ピートのふしぎなガレージ

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エヌ博士

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カテゴリー : スポーツ

女子柔道

2019.09.14

第336話 女子柔道

ゲストコメント
筑波大学体育系 教授/ソウル五輪 銅メダリスト 山口香さん「東京五輪でも採用される柔道の最新ルール」
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筑波大学体育系 教授/ソウル五輪 銅メダリスト 山口香さん
── 最近、柔道のルールが変わりました?

柔道は五輪ごとにルールの見直しが行われるのですが、リオ五輪の後に「有効」という判定がなくなりました。従来、一本を100点とすると、技ありは90〜99点、そして有効は40〜89点くらいの技というイメージだったんです。そして有効は何回やっても技あり1回に及びませんでした。

でも有効は範囲が広いので、88点の場合もあります。それを何回やっても90点の技あり1回に負けてしまうのは合理的ではないのでは……そんな声が多かったので、有効をやめて40〜99点の技がすべて技ありになりました。つまり、技を掛けて、相手が倒れて、でも一本じゃないな……という時は全部技ありです。

── 分かりやすいと言えば分かりやすいですね

でも技ありは2回で一本なので、40点の技あり2回で一本になってしまいます。これは私たちのように昔から柔道を見ている人間には、ちょっと軽いように感じてしまう部分もありますね。とはいえ、そこはそれぞれメリットとデメリットがあるので、必ずしも悪いことばかりではありません。

たとえば技ありを取られて追いかける立場になった選手は、昔のルールでは90点以上の技を決めなくてはいけないので、かなり厳しかったんです。でも40点の技で挽回できる今のルールなら、同点・逆転を目指して頑張ろうという気になれる。それがこのルールのメリットです。

── それは確かに競技としておもしろくなりそうです

それと同時に投げ技のポイントを高く見るために、指導というペナルティを得点としてみなさなくなりました。以前は技のポイントが同点なら指導のポイントが少ない方が勝ちだったんですが、今はそうならず、延長戦に突入します。指導は「3回もらったら反則負け」というだけです。

このルールは「どちらかが投げるまで終わらない」ということなので、延長戦がすごく増えました。しかも延長戦は時間制限がないので、本来は4分の試合が8分、10分と続くこともあります。私たちも疲れ果てた選手を見ていて「水入りがあってもいいのでは」と思うくらいです(苦笑)。

そんなルールになって選手の戦略も変わりました。今の選手たちは延長戦になることを想定しつつ戦いますし、延長戦でもう一度戦うぞという粘り強さのある選手が強いと言えるでしょう。そして投げないと勝てないこのルールにおいて、技術的に投げる技に優れている日本人選手は、世界に較べて1〜2歩リードしているとも言えます。
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