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エヌ博士

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カテゴリー : カルチャー

新聞

2019.10.05

第339話 新聞

ゲストコメント
毎日新聞社 栗原俊雄さん「新聞記者とはこんな仕事です」
毎日新聞社 栗原俊雄さん
── 一面に載せる記事って誰が決めているんですか?

複数の人たちの会議で決めています。新聞社には政治部や経済部、社会部、学芸部などいろんな部があって、各部の責任者が集まって会議を開くんです。そしてその日はどんな記事があるかを言い合い、紙面のレイアウトを担当する整理部、さらに紙面に責任を持つ次長クラスとも話し合って「一面はこれで行こう」と決めます。

各紙の一面トップの記事がだいたいどこも同じなのは、長い伝統で培われた相場観みたいなものでしょう。その相場観は訃報でも感じられます。有名人や芸能人や亡くなった時の訃報の扱い大きさは、各紙だいたい同じ。政局や経済のニュースでもそうですね。「これはウチしか掴んでない」という特ダネになると、ちょっと大きくなるくらいです。

── テレビなんかに出ている新聞の論説委員ってどんな立場の人なんですか?

ざっくり言えば、記事を書く編集委員に対して、社説を書く人を論説委員と言います。とはいえ、論説委員が記事を書いてはいけないということでもないので記事も書きますし、編集委員の書く記事もまったく主張がないわけではありません。何を選ぶか、何を書くかに、その人の価値観が反映されていますから。

論説委員は論説室というセクションに所属しています。そこ政治部や経済部などの各部から人が集められるのが一般的です。名称は違うかもしれませんが、各新聞社そういうセクションがあります。アメリカの新聞にも必ず論説的なコーナーがありますし、世界的に同じだろうと思います。

── 新聞記者にとっての夢ってどんなことですか?

自分が書いた記事が一面トップを飾るというのも夢ですが、僕にとっては現場で書き続けることが最大の野望ですね。みんながみんなそうできるわけじゃありません。ペンとは別の楽しみを見つけて、マネージメントにやりがいを見出す人もいるでしょう。

僕は学芸部ですが、夜討ち朝駆けが当たり前の政治部や社会部は、本当に激務だと思います。それを40〜50代まで続けるのは、相当な意志と体力がないと無理でしょう。ネットの時代となった今、紙の新聞は減っていくと思います。それでも我々の最大の商品であるニュースコンテンツは、ちゃんとしたものを届ける義務がある。そう考えて、日々記事を書いています。
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