2014.08.09
第71話 金魚


丼で金魚を飼う時は、毎日水を換えてあげるのがポイント。金魚は毎日おしっこもすれば糞も出す。さらにエラからは猛毒のアンモニアも出す。だから水をキレイにするために普通は濾過装置を使う。でも水を毎日換えればそれでもいい。大きな水槽だと水替えが大変だけど、ラーメンの丼なら水替えも苦にならない。
浄水器がちゃんと働いている期間内だったら、水は浄水器を通した水道水で大丈夫。もっと気を遣うなら、丼をもう1つ用意してそこに水を半日ほど汲みおけば、水温が元の丼とまったく同じになる。金魚は水温に対してすごく敏感なので、できるだけ温度を合わせてあげると金魚に優しい。
もう1つのポイントは移し替える時に網などで金魚を空気中へと出さないこと。エラで呼吸している金魚が空気中に上げられるのは、人間で言えば首を絞められているようなもの。すごいストレスなので、手で水ごとすくってそっと移し替えてあげるといい。
そうやって手をかけて愛情を注げば、金魚も「遊んで!」と寄ってくる。ただし金魚にも性格があるので、買う時に選べるのなら下の方にいる金魚よりも、こっちを見て「遊んで」と寄ってくる金魚の方が懐きやすい。それから丼なので、あまり早く泳ぐ金魚だと飛び出てしまうことがある。尻尾がふさふさな琉金や出目金、水泡眼などが向いている。
金魚は赤と決まったわけではなく、白地のキレイな金魚はすごく人気がある。それから金魚すくいでおなじみの金魚は和金という品種。一番最初に日本へ入ってきた金魚と言われていて、30〜40cmくらいの大きさまで育つ。先日もある方から30cmの和金の健康相談を受けたけど、なんと40年前に金魚すくいで取ってきた金魚だった。