2014.08.09
第71話 金魚

ペットショップ「CAKUMI」 泉山雪絵さん「金魚の選び方と飼い方」

いろんな種類の金魚を1つの水槽で飼っても大丈夫かどうかは難しいところ。たとえばサイズが違いすぎると餌が均等に行き渡らないことがある。泳ぎが上手な体型の金魚と、丸っこくて泳ぎが下手な金魚が一緒に入っていても、同じような問題が起こる可能性があるので注意が必要。
金魚の値段は様々で、夏のお祭りでおなじみの金魚はかなり値段が安くて、1匹100円もしないくらい。この子たちが安いのは、ペット用に流通しているというよりは、金魚すくい向けだったり、大型魚の餌として生産されているから。餌代は生産コストに繋がるので、与えられる餌も必要最低限。
一方、先ほどのパンダデメキンは880円。お祭りの金魚に較べれば高いけど、初めて飼う人でも「1000円以内なら選びやすい」と言う方が多い。ちなみにこの店で一番高い金魚は3000円しないくらい。改良を重ねて珍しい形やすごくキレイに育った子だと何万円もすることもある。
金魚に限らず生き物は、明るい時間と暗い時間が交互にやってくることで、ホルモンのバランスを調整していることが多い。実は魚も夜はちゃんと寝ているんだけど、まぶたがないので寝ているかどうかが分かりづらいだけ。だからライトを付けて明るい時間をちゃんと作った方がいい。
アクアリウム用品のライトは水槽の幅にぴったり合わせてあるので、隅々まで明るくできる。そしてライトと部屋の灯りを消して、暗い時間もちゃんと作ってあげることが大切。さらに繁殖をさせたいのであれば、季節を感じさせるため四季に応じた照明の時間調整をすることもある。