オンエアブログ

2018年09月22日

2018年9月22日のオンエアレポート

今夜は慶應義塾大学大学院 教授の、
神武直彦先生にお越しいただきました!

神武先生は、慶應義塾大学大学院、
システムデザイン・マネジメント研究科にご所属。
人工衛星などから得られる位置情報を利用して、
様々な取り組みをされている “位置情報のスペシャリスト” なんです。

実は篠原さんと先生は、今年3月に開催された、
内閣府の「宇宙開発利用大賞」で審査を一緒にされたことから仲良しに!

この「宇宙開発利用大賞」は、
様々な日本のベンチャー企業などが考え出した、
宇宙で利用できるアイデアを表彰するというもの。

「宇宙開発」と言われると遠い世界の話に思えますが、
カーナビや天気予報以外にも、色々なところで使われていることを
知ってもらおう、ということで始まったのだとか。

宇宙食のお菓子や、上から撮影した地球の写真を洋服のデザインに…
など幅広いジャンルのアイデアがあり、
篠原さんも参加してとても楽しかったそう。

神武先生も、篠原さんのように
宇宙開発の専門家ではない視点が加わったことで
普段霞ヶ関にいる方々にも新しい気付きがあったのでは、といいます。
そして何より「場が和んだ」とも。笑

確かに、「内閣府」「宇宙開発」という
ちょっと尻込みしてしまいそうな場に、
篠原さんがいたら気軽に参加できる気がしますね♪

ところで、神武先生がされている
「位置情報」を使った研究とはどんなものなんでしょう?

位置情報をとる方法としては、アメリカのGPS衛星が有名ですが、
実は主要な国は独自に衛星を飛ばしていて、
日本も準天頂衛星「みちびき」という衛星を打ち上げています。

私たちはその信号をスマートフォンなどで受信。
道をナビゲーションしてもらったり、お店探しに役立てていますが…

先生がされているのは、そんな衛星などを利用して、
もっと新しいサービスができないか、
もっと位置の精度を高べるためにはどうすればいいか、といった研究。

放送では泣く泣くカットしてしまったのですが、
例えば大規模農場での植え付けを位置情報を利用して正確に行ったり、
スポーツ選手の練習や試合での位置情報を分析して、
トレーニングや怪我の予防に役立てたり…なんてこともされているそう。
位置情報のお役立ち度、半端ありません!!

と、ここで先生から位置情報に関する豆知識!

私たちは普段、衛星を使った位置情報を表現するときに
「GPS(Global positioning system)」というワードを使いますが、
これは、アメリカの測位衛星の名前。

現在地球の周りには、30基くらいのGPS衛星が周回していますが、
そこに他の国が打ち上げた測位衛星を合わせると120基くらいに!

これらの測位衛星は、
GNSS(Global Navigation Satellite System)と総称されるそう。

つまり、「GPS」だとアメリカの衛星だけを指すことになってしまうので、
正しくは「GNSS」を利用して位置を把握している、ということなんですね!

今年11月には日本のGNSSである
準天頂衛星「みちびき」の本格運用が開始に!
さらに精度の高い位置情報や、
それを使ったサービスの登場が期待できそう…とのこと♪

これからは「G・N・S・S」を使ったほうが通っぽいかも!?
どんどん広めていきたいですね☆


今年、日本は多くの自然災害に見舞われましたが、
実は神武先生の研究は、防災にも活用できるといいます。

先生によると、人工衛星には大きく3つの仕組みが。
ひとつはこれまでお話した測位衛星「GNSS」。
2つ目は気象衛星「ひまわり」に代表される観測衛星。
3つ目は宇宙から通信を行う衛星。

たとえ地上で災害がおきたとしても、衛星は動いているので、
これら3つを使い合わせれば、
被災地の様子を把握したり、
電話が使えなかったときの通信手段にしたりすることができるそう。

特に先生の研究が関わる分野で言うと、
例えば「夏の湘南海岸には何人くらいの人がいる」というデータを
普段から取っておき、災害が起きたときに、
人が多く集まっているところに救助に行く、といったことができるように。

特に今後オリンピック・パラリンピックなどで
海外の方が多くいらした際、
慣れない街で自分がどこにいるのか瞬時に把握できるというのは
大きな安心材料になりそうです。

現在日本では、災害が起きた時、
衛星から普段送っている位置情報の代わりに災害情報を送る、
という世界的にも新しい取り組みが始まっているそう。

これを使えば、インターネットで検索できない状況でも、
「皇居前は安全だけど、駅前は危険」といった情報を
位置情報と合わせて送り、安全確保につなげることができるんだとか。

人間の力ではどうすることもできない災害でも、
宇宙からの情報で、ひとりでも多くの人が救えるかもしれない…
先生の研究は私たちの命に直結した課題にも活かされているんですね。


最後に「みなさんにも位置情報があれば何が出来るかを
もっともっと考えてもらって、
それを宇宙開発利用大賞にエントリーして欲しい」と神武先生。
次回の開催は2年後、
ぜひ柔軟な発想で、宇宙開発の可能性を考えてみては☆

宇宙開発の最先端は月や火星だけにあるのではなく、
地上、そして私たちの手の中にもある…
今後、神武先生の研究がどんな “便利” を生んでくれるのか、
ワクワクが広がったスター☆パーティでした+*:.。.*:+☆

神武直彦先生にはまた来週もお越しいただきます♪

★ ★ ★ 本日のオンエア曲 ★ ★ ★
♪ 月ひとしずく/小泉今日子
♪ Satellite of Love/Lou Reed

★ ★ ★ スターレシピ ★ ★ ★
秋の気配が少しずつ濃くなってきました。
今夜晴れていれば、南の空には月がまばゆいばかりに輝いています。

あさって、9月24日は「中秋の名月」。
この月がさらに満ち、まあるく輝きます。

中秋の名月の日には、ススキを飾り、
収穫した農作物やお団子を月にお供えする風習があります。
里芋を供えたりもすることから、
「芋名月」という呼び方もあるようですよ。

秋の夜長、一晩中夜空に輝く月をじっくり眺めてみてはいかがでしょうか。

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