今週のキーワード「あなたの家の“あの製品”が危ない!」について解説してくださるのは経済産業省、製品事故対策室長の矢島 秀浩さん。 4月1日からスタートする長期使用製品安全点検制度・表示制度の創設にたずさわり、私たちの身の回りで起こっている製品事故情報を収集。 それらを分析してその対策をたてるなど、日々起こっている製品事故の現状を最も身近に知る人の一人です。
中山 「新しい制度とはどういったものなのでしょう?」
矢島 「長期使用製品安全点検制度・長期使用製品安全表示制度の2つです。食品ですと賞味期限、消費期限があるので確認できるのですが、一般の電気製品やガス製品などは壊れるまで使いつづけてしまうということがありますね。目的はその製品の寿命がある事をふまえ、不幸な事故になってしまうケースが多々あった事をうけて、事故を防ごうということで作られたものです。使用者に点検してくださいということが、法律上の責務になります。ペナルティというところまではいかないのですが、いざ不幸な出来事になってしまっても、消費者も責任を問われてしまう可能性があるという事ですので、自覚を持って、事故を未然に防ぐ事を目的としています。」
中山 「対象となる製品はどういたものなのでしょう?長期使用製品安全点検制度からお伺いします。」
矢島 「電気、石油、ガスそれぞれあるのですが、例えばビルトイン式の食器洗い機、浴室用乾燥機、石油給湯器、風呂釜、ガス瞬間湯沸かし器、ガス風呂釜などです。きっかけになった事故は、屋内式のガス瞬間湯沸かし器の事故で一昨年の2月に不完全燃焼が起こって、一酸化炭素が部屋の中に充満して酸欠になって死に至ってしまったというものですね。火がついたり消えたりがわかっていながら使用を続けて、だましだまし続けていた事がいけなかったんですね。」
中山 「怖いですね。では、長期使用製品安全表示制度の方はどういったものなのでしょう?」
矢島 「製品に表示だけされて点検は特に必要ないんです。扇風機、換気扇、洗濯機、ブラウン管テレビ、エアコンなどが対象となります。去年の夏に新聞でも出ていましたが、扇風機は古くなると火を噴くんです。30年くらい使ったものだったのですが、寝てる間に火が出ていて、家が全焼したという不幸な事故がありました。そういったことを防ぐために、食品の賞味期限のように、目安となる使用期限を製品に表示する、という表示制度ですね。」
中山 「扇風機なんかは止るまでみたいな感覚はありますよね。そうなると相当危険だということですね。」
矢島 「そうですね。おかしい症状が現われたら、ちょっと考えてみて頂きたいですね。」
中山 「では、一つずつ危険な症状について伺ってみましょう。まずはブラウン管テレビ!」
矢島 「ブラウン管テレビは高電圧を使います。映像が出ない、音が出ない、後ろからジリジリ電気的な音が出るのは危険信号ですので、使用を中止してください。」
中山 「つづいて、エアコン!」
矢島 「エアコンは比較的大きな電流を使います。火が出やすいという事でもあります。室内機と室外機があるのですが、室外機の事故というのが多いです。かなり古くなると室外機だけでなく、室内機から水漏れがして、電子基板が錆びてショートしてしまったりもします。」
中山 「洗濯機は!」
矢島 「よくあるのは脱水が止らない。ブレーキパットが故障しているんですね。でも、止らない内に手を入れてしまって洗濯物が手に絡み付いて骨折といったこともありました。」
中山 「最後に、電気コンロ!」
矢島 「一人暮らし、ワンルームなどの集合住宅で渦巻き型のコンロを使っている方がいらしたら、今、これはリコールしています。コンロを使ってない方で、そこに荷物を置いてしまったりするんですね。でも、このコンロは身体がぶつかったり何かがすれて、ちょっとでもずれると熱を帯びてくるんです。ひどい場合はこの上にカセットコンロを置いてしまっている場合もあるんです。」
中山 「危ないですね〜!最後に、私たちが気をつけるべき事はなんでしょう?」
矢島 「製品を買ったら、表示、取扱説明書に目を通してください。リコールは新聞の社告やメーカーのホームページや販売店でお知らせしていますし、経済産業省のホームページでもリコールのお知らせをしていますので、是非チェックして頂きたいですね。」
中山 「自分自身で日々気をつけていきたいものですね。」
◇感想◇
家にある家電製品の危険度ということでお話を伺ってまいりましたが、古いものを、大事に使うということも大切ですがそれによって火事や取り返しのつかない事になってしまうのも事実ですね。
リコールなどのCMも良く見かけるようになりましたが、いくら発信しても見てなかったり、家は大丈夫だろうなどという、気のゆるみが大事故を招いてしまうので、この週末ご自宅の家電製品をチェックしてみてください!