2009.06.13 発見☆空の安全を守る仕事「航空管制官」の実態!

今週のキーワード「空の安全を支える航空管制官」について解説してくださるのは、国土交通省・航空局の杉村真さん。
航空管制官として実際の業務についた後、航空管制官の研修や訓練を担当。
現在も空の安全を守るために航空保安業務の運用を支えている航空業界の司令塔です!


中山 「航空管制官というのは、国土交通省の管轄なんですか!?」

杉村 「はい、みなさんよく航空会社の方ですかって聞かれるのですが、私たちは国土交通省の国家公務員ございます。」

中山 「トラブルがおきたとかハイジャックがあった時にパイロットの方とコンタクトをとられるあの仕事ですよね?」

杉村 「無線通信を使って、パイロットと地上から会話をしながらパイロットをサポートするような仕事をやっています。」

中山 「ちなみに杉村さんは管制塔にいらっしゃったことはありますか?」

杉村 「私は中部国際空港が出来る前の名古屋空港で2年半働いたことがあります。」

中山 「主な仕事というのはどういうものなのでしょうか?」

杉村 「簡単に言いますと、空の交通整理屋さんということになります。ジェット機等は800km/hくらいで、低速のヘリコプターでも200km/hくらいで飛んでいるんですけれども、そういった高速で移動する航空機はパイロットの目だけで安全を確保することは困難ですし、鉄道や自動車と違って「止まれ」と言ってブレーキをかけることはできませんので、地上から空の安全と効率的な運行を支える職業が必要となってきます。それが我々のやっている仕事です。その他に航空管制官が使うレーダーや無線機器、ハード面を担当する管制技術官、飛行機が飛ぶ時に飛行計画というのを提出するのですけれども、そういった情報のスペシャリストである運行情報官、大きくわけますとそういった仕事があります。」

中山 「ちなみに航空管制官の方の職場はどこなのでしょうか?」

杉村 「想像されやすい通り全国各地の空港ですとか、航空交通管制部が札幌、東京、福岡、長野にあります。そして、航空交通管理センターが福岡にありますので、この3つが大きくわけると働く場となります。」

中山 「例えば空港ですとどんな感じなんですか?」

杉村 「管制塔の上で働くことについては、規模の大小はありますが、飛んでいる飛行機を相手にする管制官と地上を走っている航空機を相手にする管制官、調整をする方、それらのパターンがチームとなって、1つになり働いているということですね。」

中山 「大画面を目の前にして働いているイメージだったんですが違うんですね?」

杉村 「基本的には管制塔の上からは人間の目が頼りの商売ですので、なので目で見て対応します。」

中山 「レーダーで大画面というイメージが強かったから意外ですね!」

杉村 「それは管制塔の下にあるレーダールームですね。色んな仕事が合わさっているのですが、建物の中でレーダーを見ながらする仕事もあります。」

中山 「管制官は何人くらいいらっしゃるのでしょうか?」

杉村 「管制官は概ね2000名います。それが全国各地に散らばって業務を行っています。女性もけっこういまして、460名程度、4人に1人は女性管制官ということで、非常に女性が多い、働き易い職場で女性にも人気がある職業になってきています。」

中山 「語学はどの程度必要なのでしょうか?」

杉村 「原則としてパイロットとのコミュニケーションは英語で話すことになっています。ただし、英語がペラペラというわけではありません。交信は国際的な用語がありまして、それに基づいて会話をすることになっています。英語の能力よりもコミュニケーションを円滑胃できる能力が求められるかもしれません。緊急事態には日常会話を応用した英語のやりとりがあるかもしれませんが、基本的には定型の用語がありますので、それに基づいてコミュニケーションしていただくことになります。」

中山 「航空管制官になるためにはどうしたらいいですか?」

杉村 「航空管制官採用試験という公務員試験を受けて頂いて、合格する。そして採用されてから、航空保安大学校というもので研修を受けて頂くことになります。航空管制官については大学卒業程度、先程お話した管制技術官ですとかは高卒程度の資格が必要となります。」

中山 「大学校と言うのは、在学中にお給料が出るというのは本当ですか?」

杉村 「試験に合格して採用されれば、航空保安大学校の研修中でも公務員ですから、採用された当初は概ね18万円程度の初任給が頂けることになります。」

中山 「この学校を卒業されたらみなさんやはり…」

杉村 「そうですね、みなさん航空管制官とかになっていきます。授業料はただです。さらに寮も併設しておりますので、生活にも困ることはありません。研修期間は航空管制官は1年間、その他の職業については2年間です。」

中山 「受験科目はどんなものがあるんですか?」

杉村 「航空管制官の場合、一般教養試験、英語、面接、適性試験があるんです。」

中山 「ちなみに学校はどこにあるんですか?」

杉村 「私が在学していた頃は、羽田空港に隣接した整備場地区というところにあったのですが、現在は関西国際空港の向かい側にあるりんくうタウンというところにあります。」

中山 「大学での勉強はどのようなものなのでしょうか?」

杉村 「教室を使う座学、シュミレーターなどを使った実技にわけられます。」

中山 「杉村さんはなぜ管制官になられたんですか?」

杉村 「実は私は大学の頃は農学部の畜産学科にいまして、けれど卒業する頃に将来に迷いが生じまして、何の気なしに公務員ガイドブックを見たら航空管制官というものがありまして…。父が航空自衛隊の自衛官だったものですからなんとなく、空への憧れがありましたから、ビビッときて受けてみようと思って受けました。」

中山 「なるほど、ずいぶん違ったんですね!やりがいはありますか?」

杉村 「やりがいは日々感じています。責任のある、人の命も預かっている仕事ですので…。特に非常に忙しいとき、天気の悪い時、冷静にパイロットからの要求にも応えつつ安全にさばいた時に、パイロットの方から「サンキュー」と言われた時はグッと来ますね。あとは個人的に旅行に行った時、ターミナルビルにいらっしゃるお客様を見て、旅を陰から支えていると思うと頑張ろうという気持ちになりますね。」

中山 「なるほど。そうですよね、ものすごい数の飛行機が飛んでいますものね!一つ間違えると大変なことになりますからね!」

杉村 「おっしゃる通りです。ですから航空機の安全を守るために日々緊張しながらやっています。」

中山 「未来の管制官の方々に何かメッセージを頂けますか?」

杉村 「技術とかシステムというのはどんどん進歩しています。航空の世界はどんな風に今後展開するのか、宇宙へということもあるかもしれませんが、最後の安全の砦は私たち人間であると思うので、共感頂ける部分がある方は是非試験を受けて頂きたいと思います。」

中山 「どれだけ機械が進歩しても、最終的には人が見て、人が判断するんですよね!」


◇感想◇
大変なお仕事だと思いますよ!
何分に何台も飛行機が飛んで到着していくわけでしょ。それを見極める、緊急事態にそれらをさばききる、大変ですよ…。
管制塔の管制官の方があって、僕らは安全に飛行機に乗れるということですよね。僕らは映像やドラマの世界ではよく見るんですが、管轄が航空会社じゃなくて国土交通省の公務員だったと言うことが改めてわかりましたね!
興味のある方は是非なってみてはいかがでしょうか?