「ヨシムラヨシゾー編
in ニューヨーク（2001年）」
2001年5月、僕たちDEVILROBOTSは逆輸入ブレイクを夢見ながら、初の個展をいきなりニューヨークで開くという冒険に出ました。"SUPA RIDE ON DEVILROBOTS WORLD TOUR"とスケール大きく銘打ち、予定はなくとも世界を飛び回ってるように仕掛けました。その実、未来成功を誓う平均年齢30オーバー5人 in NY。オフシアターライクな渋い脚本が一本書けそうでした。会場はNOLITAというエリアにあるショップ"zakka"。日本のオモチャやグッズ、サブカル誌などを販売し、ジャパニーズカルチャーを世界に紹介しているまさにおもしろいショップです。
ここで僕たちは、デビルの代表的なキャラである「トーフ親子」をフィーチャーした展示を敢行、合間に観光を楽しみました。NOLITA周辺はSOHOやリトルイタリー、チャイナタウンなど、様々な人種とコミュニティーが入り乱れ、僕たちの五感を刺激してくれるエリアだったので、見どころには事欠きませんでした。特に僕たちの気持ちEところに反応したのは、発展途上の活気（もしくは殺気？）にあふれたLOWER EASTSIDEというエリアです。ここは"alife"や"RECON"など気鋭のお店があったり、有名なグラフィティアーティストのグラフィティがそこかしこに描かれてたりして、もうクリエーターあすなろ物語のライブ会場。ポジティブな成り上がり感が漂っていて、力をもらえたと思います。個展のほうも予想以上の反響で、僕たちのキャラが世界共通のアイコンになりうることを確信できました。僕たちはNYで青臭くも新鮮な自信を得ることができたのです。（つづく）
