パーソナリティをつとめるクリエイティブ・ディレクターの鈴木曜さんが、
様々な分野で活躍している方をゲストにお迎えし、
自分と向き合い、心を"整える"ことそのヒントを探していきます！
第132回ゲストは、 陶芸家・吉田直嗣さん

白と黒を中心とした器を製作し、高い人気を誇っている吉田さん
製作のこだわり、作品集『吉田直嗣 C点』のお話、
そして、心と体の整え方をお聞きします。

Ｑ：アトリエの作りは？
Ａ：自宅とアトリエが同じ棟でくっついていて窯小屋だけ別にある。

Ｑ：主にどんな作品を？
Ａ：食器類や花器類などの基本的には器と名の付くもの。
　　器というもの自体が美しいと思っていて自分は「作っている人」で使ってほしいという欲求が無い。

Ｑ：作品集を見させていただいて、黒とか白のこだわりは？
Ａ：自分がアシスタントをしていた師匠が白磁という白い器の作家で、そこから独立した時に最初白は恐くて作れなかった。
　　最初は黒いものだけ作っていたが、だんだん白いものを作っていいいかなと思い始めて今は半々くらいで作っている。
　　ろくろで形を作るのが好きで、形が出来ていくイメージがダイレクトにつながるから黒を選んでいた。

Ｑ：スタジオに作品をお持ちいただきました

Ａ：口元の薄い部分は集中して作った。
　　レストランで使われるような洋食器系の白とは違って、和食器系でよく使われる釉薬を使っている。

Ｑ：作品集もお持ちいただきました

Ａ：濃く印刷した表紙に和紙のような透ける紙をもう一回巻いている。
　　印刷した表紙・和紙の両方に箔押しで印刷している。
　　本のタイトルは「C点」、自分が作っているものが工芸的・アートの一つのジャンルとして捉えられたりするが、
　　自分の中でしっくりこなかった。
　　AでもBでもない自分で勝手にC点を打って「僕はこの辺で好きにやっていますよ」という小さい宣言。

Ｑ：器を作る際に気をつけていることは？
Ａ：基本的に自分が作ってきた古いものに囚われない、先を見ようとし過ぎない。
　　自分が今どう感じているかを自分自身が見たい！

Ｑ：先週のゲストだった森岡書店でも販売されていた？
Ａ：とても面白かった、途中で作品を追加させてもらいながら1か月間売っていた。
　　本を作る過程自体も面白かったし、本が出来てそれを見てもらうためにどういう会場構成にするかも面白かった。
　　

＜ 陶芸家・吉田直嗣さんの整いソング＞
No Talking / CBS
もともとCBSというグループが好きで、作業しながら聴いていたりする！


Ｑ：整ったり、自分と向き合う時間は？
Ａ：ろくろを挽いている時が安定している、趣味の延長から入っているので仕事と思っていない。
　　整う場所は作業場。

Ｑ：身だしなみで気をつけている所は？
Ａ：あまり自分がイメージする自分から離れないようにする。
　　最近はダラっとし過ぎない楽な服を着ている。
　　作業着はどうやっても汚れていくので楽な服が多い。

Ｑ：今後やっていきたい事は？
Ａ：そんなに大きくは変わっていかないと思うが、もっと良くなると思っている。
　　ろくろで物を作る時は技術のものなので「昨日より今日のほうがちょっと上手くなっている」・「今日よりたぶん明日の方が良くなっているだろう」
　　ということは、毎日やっていればちょっとずつでも良くなっていていずれ気がついたら前に進めている。
　　それを長い時間で見て気がついてもらえたらと思う。
　　個展はほぼ月イチでやっている。

※その他の活動など詳しくは吉田直嗣さんのSNSなどをチェックして下さい

【鈴木曜の放送後記】
すごい落ち着かれている感じなんですが、自由な感じだった。
今を楽しむというか、楽しい先に楽しい事がある。
これからもっと良くなると仰っていたので、それは今を頑張っているから。


トーク模様は、radikoタイムフリーや
ポッドキャストで聴く事が出来ます。

そして、番組では、あなたの「整う曲」へのリクエストや

「自分と向き合う」と聞いて思うことなど、メッセージを募集しています。

採用させて頂いた方には、
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