クルマを運転する時、運転に向いている服装を意識していますか?
夏のオシャレも大切。でも運転の妨げになるようでは良くありません。
今回は運転に適した装いについてお伝えしました。
お話を伺ったのはカーライフ・ジャーナリスト まるも亜希子さんでした。
まず、道路交通法には明確に「この服装はNG」という規則はありません。
しかし、第70条に安全運転義務の規定があり、これに反することは認められません。
また、第71条の公安委員会遵守についての事項があります。
いちど、お住まいの都道府県の公安委員会などが定めた事項をチェックしてみて下さい。
具体的に運転時の服装の注意点をアイテム別に見ていきましょう。
まずはトップス&ボトムス。
袖にフリルがついていたりするとハンドル操作に影響したり、
長いスカートだとブレーキペダルかアクセルペダルに絡まってしまう可能性があります。
また、足の動きを制約してしまうかもしれないので浴衣や着物も危険。
トップスの袖口がハンドル操作に
ボトムス=スカートやパンツの裾がアクセル・ブレーキ操作に
支障がきたしかねない服装はやめた方がいいでしょう。
滑りそうな素材にも注意して下さい。
続いて靴・履き物。
夏はサンダルやビーチサンダルを履きたくなると思いますが
運転中にしっかりペダル操作ができないような靴はやめましょう。
例えば宮崎県では「下駄・スリッパ・ハイヒール他、運転操作を妨げる恐れがある履物を履いて
運転操作を妨げるような方法で履物を履いて車両を運転しないこと」という条例があり
各都道府県でも同じような条例を制定しています。オシャレな靴を履きたい方は「置きシュー」
車内に運転に適したスニーカーなどを1足置いておき、運転する時に履き替えるのがいいでしょう。
最近の夏の日差しは強いので、かけるようにしたサングラス。
これにも運転については適不適があります。
まずはUVカット機能があるかどうかチェックして下さい。
夏は調光レンズや偏光レンズが眩しさと紫外線をカットしてくれていいのですが
気をつけたいのはレンズの色が真っ黒でもUVカットがないサングラス。
人の目は光の量によって瞳孔を開きます。
そこに紫外線が注がれるとすごく悪影響を及ぼしてしまいます。
もう1つはミラーレンズ。強烈なまぶしさから目を守ってくれますが
一方で薄暗いところや夜間の運転には適さないので避けて使って下さい。
この暑さなので運転中もしっかり水分を摂り、
日差しをあまり直接受けないよう熱中症対策もしつつ、
運転に支障をきたすような服装は避けるようにしましょう。