子供達はもうすぐ夏休み。
楽しい思い出をたくさん作るためにも交通事故に遭わないよう親子で気をつけましょう。
今回は夏休みに確認しておきたい交通安全についての情報をお伝えしました。





今回、お話を伺った一般財団法人 日本自動車研究所 主任研究員 大谷 亮さんによると
夏休みの子どもが交通事故に遭わないためには、まず規則正しい生活を送ること。

子どもは夏の暑さで心身の疲れから注意力が低下する恐れがあります。
ふだんは気づくクルマや、それに伴う危険を見落とすかもしれません。
そうした子供の心身の状況を周りの保護者が観察して
できる限り規則正しい生活を送れるように配慮して下さい。
疲れていると感じた時は、子どもが出かける前にクルマに注意するよう、声をかけましょう。





そして、多くの方が自分の子供時代を思い出してもそうだと思いますが
夏休みの子どもは、はしゃいだり、浮かれていて、落ち着きを失い、
突拍子もない行動をとってしまうことも少なからずあります。
いつも以上に飛び出しには気をつけるよう伝えて下さい。

続いては、子どもの自転車利用。
道路を渡るときには必ず左右を確認することをはじめ
安全確認の大事さを家庭内で会話を交わして徹底するようにして下さい。

お子さんは自転車に乗る時にヘルメットを着用しているでしょうか?
令和2年から令和6年に東京都内で自転車乗用中に事故で命を落とした人を
調べた調査では64.0%が、頭部に致命傷を負っています。
ヘルメットを着用している場合と比較して着用していない場合の致死率は約1.8倍。
お子さんに自転車に乗る時は、ヘルメットをかぶる習慣を身につけてもらいましょう。





そして、子ども自身が事故に遭わないよう注意することは勿論ですが、
ドライバーも夏休みの子どもを意識してハンドルを握る必要があります。
学校がある時には見かけない時間帯にも子どもが歩いていたり、
自転車に乗っている可能性を常に頭に置いておきましょう。

学校に通う子どもがいるお父さん・お母さんは、
夏休みの間の交通安全について、お子さんと話をしてみて下さい。
クルマを運転するドライバーは、いつも以上に子どもの存在に注意を払いましょう。
      
片側1車線の道路をクルマで走行している時
前方の道路上に左側に寄せて他のクルマが駐停車していることが多々あるでしょう。

そんなケースであなたは何に気をつけ、どんな運転をしていますか?
今回はモータージャーナリスト 藤田竜太さんにお話を伺って注意点をお伝えしました。





走行している他のクルマの後方からその先へ進む場合には
「追い越し」とされるケースと「追い抜き」とされるケースがありますが
駐停車車両は工事中の個所や障害物と同じ。どちらにも該当せず、問題がない行為です。

その上で道路脇のクルマを通り抜けて行く場合、まず対向車の有無を確認します。
側方に十分な間隔を確保しておくことが肝心です。
駐停車車両の横を通過した後はバックミラーで後方の安全を確認。
速やかに元の走行ラインに戻ります。
そして、いちばん危険なのは駐停車車両の陰から人が飛び出してくること。
また、駐停車車両のドアがいきなり開く可能性もあるので注意しましょう。





ところで、片側1車線の道路のセンターラインには、いくつか種類があります。
  
・白の実線
・白の波線
・黄色の実線

それぞれ追い越しをする時には意味が違い
ますが、道路脇にクルマが駐停車している時はセンターラインが何かは無関係。
ただ、駐停車車両をパスするために車線を変更するかどうかで
ウインカーをつけるかつけないかが変わってくるので注意が必要。
車線を変更して駐車車両の脇を通過する場合はウインカーを出さないと違反になります。
車体が少し反対車線にはみ出すようなケースだと道路交通法でグレーゾーンですが、
自動車教習所では車体の半分以上が隣の車線に出る場合はウィンカーが必要だと教えています。





そもそも駐停車してはいけない場所にルールに反して駐停車していることが危険を生じさせます。
そうしたことがないよう禁止されている箇所を覚えておいて下さい。

1) 駐停車禁止の標識や表示のある場所
2) 坂の頂上付近、勾配の急な坂を上り下りともですね、
3) トンネル内
4) 交差点とその端から5m以内の場所
5) 道路の曲がり角から5m以内の場所
6) 横断歩道、自転車横断帯とその端から前後5m以内の場所
7) 路面電車の軌道敷地内
8) 踏切とその端から前後10m以内の場所
9) バス停から10m以内の場所
10) 安全地帯の左側とその前後10m以内の場所

これらの場所に駐停車していること自体が危険で違法ですが
違法な駐停車車両を避けて訳を通り抜ける時は、
他の場所以上に周囲に気を配って安全を確認してから通行するようにしましょう。
そして、じぶんのクルマがルール違反の道路脇駐停車にならないよう気をつけて下さい。
クルマを運転する時、運転に向いている服装を意識していますか?
夏のオシャレも大切。でも運転の妨げになるようでは良くありません。
今回は運転に適した装いについてお伝えしました。
お話を伺ったのはカーライフ・ジャーナリスト まるも亜希子さんでした。





まず、道路交通法には明確に「この服装はNG」という規則はありません。
しかし、第70条に安全運転義務の規定があり、これに反することは認められません。
また、第71条の公安委員会遵守についての事項があります。
いちど、お住まいの都道府県の公安委員会などが定めた事項をチェックしてみて下さい。





具体的に運転時の服装の注意点をアイテム別に見ていきましょう。
まずはトップス&ボトムス。

袖にフリルがついていたりするとハンドル操作に影響したり、
長いスカートだとブレーキペダルかアクセルペダルに絡まってしまう可能性があります。
また、足の動きを制約してしまうかもしれないので浴衣や着物も危険。

トップスの袖口がハンドル操作に
ボトムス=スカートやパンツの裾がアクセル・ブレーキ操作に
支障がきたしかねない服装はやめた方がいいでしょう。
滑りそうな素材にも注意して下さい。





続いて靴・履き物。
夏はサンダルやビーチサンダルを履きたくなると思いますが
運転中にしっかりペダル操作ができないような靴はやめましょう。

例えば宮崎県では「下駄・スリッパ・ハイヒール他、運転操作を妨げる恐れがある履物を履いて
運転操作を妨げるような方法で履物を履いて車両を運転しないこと」という条例があり
各都道府県でも同じような条例を制定しています。オシャレな靴を履きたい方は「置きシュー」
車内に運転に適したスニーカーなどを1足置いておき、運転する時に履き替えるのがいいでしょう。





最近の夏の日差しは強いので、かけるようにしたサングラス。
これにも運転については適不適があります。

まずはUVカット機能があるかどうかチェックして下さい。
夏は調光レンズや偏光レンズが眩しさと紫外線をカットしてくれていいのですが
気をつけたいのはレンズの色が真っ黒でもUVカットがないサングラス。

人の目は光の量によって瞳孔を開きます。
そこに紫外線が注がれるとすごく悪影響を及ぼしてしまいます。
もう1つはミラーレンズ。強烈なまぶしさから目を守ってくれますが
一方で薄暗いところや夜間の運転には適さないので避けて使って下さい。

この暑さなので運転中もしっかり水分を摂り、
日差しをあまり直接受けないよう熱中症対策もしつつ、
運転に支障をきたすような服装は避けるようにしましょう。
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