この夏休み。
みなさん帰省や旅行で日本の各地に出かけていることでしょう。

交通事故が1つでも減ることは全国に共通する思い。
地域それぞれに工夫を凝らして交通安全への取り組みを行っています。
中には功を奏して交通事故減少に繋がるばかりか地域活性化に一役買っている例もあります。

それは沖縄県の本島から南西におよそ290キロの宮古島。
取り組みは警察官型の人形「宮古島まもる君」の設置。



どうですか? 
なかなかシュールでしょう(笑)

宮古島地区交通安全協会 砂川米子さんによると
まもる君の設置が始まった平成3年当時
宮古島では交通事故が多発していて死亡事故は2ケタ台。

これまで設置してきたありきたりの立て看板ではない
もっと交通安全の意識の啓発が期待出来るものは何かないか?
みんなで頭を凝らして考えて行き当たったのが警察官人形。
「宮古島まもる君」が誕生したのです。

現在、宮古島まもる君の人形は19体
女子の宮古島まるこちゃん1体が設置されています。



2人は仲良し ♡
なかなかいい雰囲気ですよね?

さらに今年2017年は宮古島地区交通安全協会 創立60周年。
3月に開かれた記念イベントではまもる君の石像がお披露目されました。



石像のまもる君は明るい雰囲気。
人形の時とはずいぶんと雰囲気が違いますね。

宮古島まもる君が設置されて四半世紀で島の状況は変わりました。
最近ではお菓子・ストラップ・ネックレスなど
まもる君お土産品がたくさん売られているのです。
そう まもる君はインターネット時代
観光にやってくる人たちの間で有名になり
島の地域活性化に繋がっているのです。

「交通安全の守り神という位置づけだったまもる君ですけど
今では宮古島の守り神みたいになっています」と
宮古島地区交通安全協会 砂川米子さん

まもるくんとまるこちゃんが設置されている
宮古島警察署の正面玄関にも観光客が訪ねて来るとか。
さすがInstagram時代。
「警察署が観光名所になっているところは他に無いんじゃない?」
砂川さんたちは そんな話をしているそうです。

そして 肝心の交通事故件数。
なんと 宮古島は今年の3月で交通事故死者ゼロ1年を達成。
8.17日現在 まだ継続しているそうです。






もうすぐお盆休み。
車で帰省する方の中には渋滞に巻き込まれてしまう方もいるでしょう。
そんな時にイライラしては事故の元。

今週は一般社団法人日本アンガーマネジメント協会代表理事
安藤俊介さんにお話を聞き「車の運転でイライラしない方法」を追跡しました。
安藤さんは怒りの感情と上手に付き合うための心理トレーニング
「アンガーマネジメント」の日本の第一人者です。

安藤さんによると怒りの感情に左右されない第一歩は
イライラしてしまうような環境に自分でつくらないこと

「自分がどんな事でイライラしやすいのか? 知っておくことが大切です
それを分かっていれば、あらかじめ準備が出来るからです。
イライラしない為の環境を作る。何かを用意しておく。
そういう事前準備が出来ると無駄にイライラしなくて済むようになります」


これを今の時期の車の運転にあてはめると
渋滞する日の帰省やUターンはなるべく避けましょう。
なるべく空いている時間に出かけるようにしてく下さい。
この夏の高速道路の渋滞のピークは下りが明日11日 上りが14日の見通し。
こうした日取りを避ける努力をしてみて下さい。

ただ それは分かっていても諸般の事情で、
車での移動がどうしても渋滞に重なってしまうという方もいるはずです。
そんな時にはどうすればよいのか?

「お盆に渋滞はつきもの。
混んでいることは分かっている訳です。
何らかの対策を用意しておくことが心の準備としてはすごく大切。
言葉だけでできるしりとりのように家族でできるゲームのようなもの。
長い時間 家族がコミュニケーションをとるということは 少ないと思います。
逆手に取って 渋滞は家族がコミュニケーションを取るチャンスと
捉え方を変えてみるのも、 良い事だと思います。


また、運転のイライラ解消には外部からの刺激も役立ちます。

「ガムを噛む事は凄く良い事。好きな飲み物を飲むという事も良い事。
渋滞にハマったら食べる・飲む・話しをする事を決めておく。
そうすると「ハマッちゃったよ」とイライラせずに済むようになります。
渋滞からは離れますが 雨の日に楽しくないとしたら
雨の日に着たくなるレインウェアを買う事です。
そうすると 雨が降るのが 待ち遠しくなります。

それから渋滞はひとりの力では如何ともしがたいもの。
諦めの気持ちを持つことも必要です。
多くの人は自分ひとりが何をしても渋滞が変わらない分かっています。
でも 心の中では早く動かないかという言葉を吐きがち。
そして 考えたり 言葉にしてしまう事で余計にイライラしてしまいます。
ですから 渋滞について何か思っても それを口にするのをなるべくやめる。
そうすればイライラしにくくなることをぜひ覚えておいて下さい。


お盆休み くれぐれも運転にご注意を!





毎年夏になると高温の車内で子供が死亡するというニュースがあります。
残念ながらこの夏も例外ではなく すでに何件も耳にします。
そこで今週は「真夏の車内に注意」をお送りしました。

【7月24日】

奈良市の駐車場で停車中の車内から意識不明で発見された9歳の男の子が
熱中症とみられる症状で亡くなりました。
病院に診察に行く母親が一緒に来るよう促しましたが
男の子は車内で食事をするので残ると言ったため
母親は車の窓を閉め エンジンを切り
「後から鍵を閉めて来るように」と鍵を渡しました。
男の子は1時間半後 車に戻った母親にぐったりした姿で発見されました。

JAFが去年8月にキーがロックされてしまったことを理由に出動して
子供やペットが車内に取り残された件数は約310件。
こうしたことが悲劇に繋がりかねないので十分に気をつけましょう。

JAFは『真夏の車内温度 – 短時間で熱中症の危険!』というテストをしています。
2012年8月22日と23日。埼玉県 戸田市 彩湖・道満グリーンパーク駐車場。
天候 晴れ。気温35度。正午から4時間。
駐車条件が異なるミニバンを5台用意して炎天下の室内温度を比較しました。

1) 何も対策をしていない黒のミニバン
2) 何も対策をしていない白のミニバン
3) サンシェード装着
4) 3cm窓が開いている
5) エアコンが作動している

直前までは5台とも全て室内温度は25度にしておきました。
1台目の黒く対策なしの車が車内最高温度が57℃
2台目の白く対策をしていない車が 52℃
3台目、サンシェードを装着していた車が50℃
4台目、3cmほど窓を開けた状態の車が45℃
5台目のエンジンをかけたままエアコンを作動させていた車は27℃

テスト車5台のうち「エアコン作動」以外は全て高温になります。
最高温度が「窓空き3cm」が45度。
「サンシェード装着」「対策なしの白・黒」で50度以上。

JAFのかつてのアンケート調査によると
3割近い人が「子供を残したまま車を離れたことがある」と回答しているそうです。
上記の室内温度を見れば一目瞭然。
危険極まりないので絶対にやめましょう。

そして 熱中症については熱中症指数という数値があります。
車内のエアコンを停めてからの時間と熱中症指数の相関関係です。
子供が乗った状態で何も対策もせずにエンジンを切ると熱中症指数はどう推移するか?

この熱中症指数は5段階。
「ほぼ安全」「注意」「警戒」「厳重警戒」「危険」。
エアコンが25℃の状態でエンジンを切ってスタートさせているのですが
エアコン停止後 約5分で注意から警戒レベルのところまで達しています。
10分後には もう厳重警戒の位置に入っていて
開始15分後には危険のレベルまで推移しています。
本当に短時間であっても一瞬で熱中症指数がドンドン上がって
危険な数値までなってしまうということが言えます。

真夏の車内と子供の安全に十分気をつけて下さい。

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