もうすぐシルバーウィーク。
クルマで遠出をする方も多いでしょう。
そんな時に気をつけなければいけないのが「居眠り運転」。
今回は『STOP ! 居眠り運転』。

コメントは富山県 高岡市 雨晴クリニック 副院長で
日本睡眠学会の坪田聡さんでした。

居眠り運転が危険だというのはデータにも表れています。
日本で、クルマの死亡事故は人身事故全体の1.2%。
ところが居眠り事故のほぼ 6% が死亡事故。
運転中のウトウトは『死』に繋がる可能性が高まります。

居眠り運転をしないために、まず大切なのは運転する前の睡眠時間。
睡眠を制限したグループとアルコールを飲んだグループで居眠り運転の危険性を調べた実験。
いつも8時間寝ている人が睡眠時間を2時間減らすだけで、
体重1kgあたり0.54gのアルコールを飲んだのと同じ眠気が起きます。
この体重1kgあたり0.54gのアルコールというのは、
日本の道路交通法で酒気帯び運転、あるいは酒酔い運転と認められるレベル。
つまり、睡眠時間を削られると酒酔い運転と同じ位に、
運転パフォーマンスが落ちると考えられるのです。
ですから運転前にしっかりと睡眠はとって下さい。

ただ、しっかり睡眠をとっても、眠くなることがあるかもしれません。
しっかり睡眠をとりたくても、とれないことがあるかもしれません。
自分自身のシグナルを見落とさないようにしましょう。
眠気があなたを誘っているのはこんな状態の時。

注意力が落ちてくるので、信号や交通標識、案内板などを見落とす、
見つけるのが遅れる、運転の技術が落ちてしまうのでフラフラしたり、
前の車との車間距離が詰まる、瞬きの回数が増える・減る、度々、あくびをするようになる・・・
こういう状態になったら休息するようにしましょう。

居眠りには危険な時間が2つあります。「午前3時 〜 4時」と「午後3時 〜 4時」。
ともに人間の眠気が強くなる時間帯。そのことを覚えておいて下さい。
また、天気でいうと、日光が眠気を妨げる晴れの日や緊張感が生まれる雨の日よりも
曇りの日に居眠り事故は多く起こります。

運転中の「眠気撃退法」はいろいろあります。
ガムを噛む。歌を歌う。
リズムのある運動をすると脳を目覚めさせてくれる覚醒系の神経が活性化します。

車を止めてストレッチングをしたり、体の血液の循環を良くしましょう。
脳の血液の量も増えて脳細胞が活性化して眠気が覚めてきます。

冷たい刺激を受けると交感神経が刺激されて目が覚めてきます。
これからは寒くなるので、運転中に窓を開けて、空気を取り込んだり、
冬になったら暖房を切ったりして室温を下げると良いでしょう。

香りを嗅ぐ事も有効です。
ローズマリーやペパーミント、ユーカリの香りには眠気を減らす働きがあります。
また、明るい光を浴びると眠気が減ります。
光は体内時計を調整したり、睡眠ホルモンのメラトニンを減らす働きがあります。
夜ならコンビニややサービスエリアに寄ってみると良いでしょう。

さらに運転中は同乗者と会話をすると、眠気が減ります。
人との会話は覚醒ファクターと言われているほど眠気には有効です。

食べ物や飲み物で有効なのは甘いものやカフェイン。
脳の唯一の栄養源がブドウ糖。
もともと「おやつ」は昼間の眠気を飛ばす為の習慣でした。
甘いモノで血糖値を上げると脳が元気になって覚醒度が上がります。

またカフェインには覚醒効果があります。
目覚めている時間に比例して脳に睡眠物質が溜まってくるもの。
カフェインで睡眠をブロックすることも有効です。
ただし、カフェインは摂取してから覚醒効果が出るまで、
15分〜30分ほどのタイムラグがあるので早めに摂ることが大切です。

しっかりとした睡眠、眠くなる環境への注意、眠気の認識・解消法。
今日お伝えした情報の全てを生かして「STOP! 居眠り運転」に取り組んで下さい。


以前はバス・タクシー・トラック など
運送業の車輌がつけるものだったドライブレコーダー。
今、個人の需要が伸びています。

ドライブレコーダーの一般販売がスタートしたのはおよそ10年前。
今回、取材をしたオートバックスによると
本格的に広がりを感じ始めたのは3年ほど前のことだといいます。

タイミング的には2012年4月に京都 祇園で起こった事故のあと。
自分が事故にあってしまった時に、その状況を明らかにする事で、
責任の所在が明らかになる証拠として
画像を撮っておくという心理がはたらいたからでしょう。

実際、オートバックスでは2015年のドライブレコーダーの売上げは前年比2倍に迫る勢い。
取り扱いメーカーは3年前の3・4社から10社以上に増えているといいます。
結構なお値段ではないかと思う方も多いかもしれませんが、実は意外とリーズナブル。

1万円以下の低価格帯のモデル、1〜2万円のスタンダードモデル、
2万以上の高機能モデル、3つ価格帯に分かれています。

値段が上がると画質が高画質になり、
GPSや衝撃を感知した時間の画像を消さない機能などがつきます。
また撮影する視野角も広がります。
最近では当て逃げ対策で駐車時に録画が出来る機種を探す人も増えているそうです。

ドライブレコーダーには以下のような設置タイプがあります。

○ 最もスタンダードなフロントガラスに吊り下げる「ワンボディ型」
      
○ カメラをミラー裏に本体をコンソールBOXなどに入れる「セパレート型」

○ 純正ミラーにつける「ミラー一体型」

○ 2カメラの「ワンボディ型」と「セパレート型」

モニターの画面サイズが1.5〜2インチ前後。
折り畳み携帯の画面とほぼ同じ位の大きさが主流です。
2カメラというのは前方カメラに加えて、
もう1つ後方や室内を同時に録画できるカメラがついている機種です。

基本的に、エンジンをかけ、電源が入ると、録画スタート。
メディアはSDカード。容量がフルになると上書きします。
Gセンサー機能がついていれば衝撃を受けた時間は消されずに保存されています。

そして、当初は「もしも」の時の状況記録が目的だったドライブレコーダーが、
今、別の効果で、注目されています。それはドライバーの安全意識が高まる事。
自分が危険な運転をすれば、それも記録に残ってしまうわけですから、当然と言えば当然。
本来、こうしたモノに頼るべきではないですが「効果」を無視しないほうが良いでしょう。

また、インターネット社会の今、旅行先の風景を録画して、
あとから家族で楽しんだり、動画投稿サイトにアップするといった
新しい使い方をする人も増えているようです。

「もしも」の時、自分の安全運転を証明できるように、
また、ドライブの記録用として、ドライブレコーダーはさらに注目され、
販売が拡大していく兆しがあります。


今週は7月23日の放送に続き、九州大学大学院 システム情報科学研究院 
志堂寺和則教授の監修で「交通安全心理テスト その2」をお送りしました。
7.23 OAの5問とともに計10問の心理テストでYESがいくつあるかやってみて下さい。
そして、ご自身の性質・性格がクルマやバイク、自転車の運転について
「安心な」タイプなのか?「危ない」タイプなのか?把握して交通安全に役立てて下さい。


<第6問>

【イヤな事や悩み事が頭から離れず眠れないことがある】


<第7問>

【人の反応が気になって 自分の意見をハッキリ言えない】


この2問は「神経的」な部分についての設問。
アメリカの研究では離婚の前後は事故が増えるという報告があるそうです。
どうしても離婚のような大きな出来事があるとそちらに頭がいってしまうからです。
神経質な人も事故を起こしやすいと言われています。
気になる事があると眠れない人は気になる事があると運転に集中できない可能性大。
自分にその傾向があると認識して運転に集中しましょう。
大きな悩み事や心配事がある時はハンドルは握らないという姿勢も大切です。

そして「他人が気になって自分の意見を言えない人」。
この気持ちの弱さは、とっさの時に固まって必要なアクションをとれないことに繋がります。
ゆったりと落ち着いた気分で運転することを心がけて下さい。


<第8問>

【正直に言って異性にモテようと思って振舞っている】

これは虚栄心、自己顕示欲をチェックする質問。
YESの方、充分に気をつけて下さい。
交通心理学分野ではカッコつけたがる人も事故が多いと言われています。
自分の運転能力を過信している事が多いからです。
運転能力以上のスピードでカーブを曲がろうとしたり、追い抜こうとする。
正しい自分の運転能力をきちんと認識することが大切です。


<第9問>

【カッとして大声で怒鳴ることがよくある】


<第10問>

【自分がやりたいことは 人が迷惑しようがやめない】


第9問がYESというのは「攻撃性」が強い人。
第10問がYESというのは「自己中心的」な人。
もちろんともに運転には向かない性質です。

すぐ大声で怒鳴る、つまり攻撃性の強い人は、運転も攻撃的。
『気に入らなければクラクション』『抜かれたら抜き返す』
『遅いクルマの背後にピッタリついて嫌がらせ』
それでは、いつか事故に繋がります。

人の迷惑をかえりみない自己中心さクルマの運転においてはカッコ良いものではありません。
誰に何を言われてもやり抜く「俺道」は人に迷惑がかからない範囲でお願いしたいものです。
クルマの運転は、事故を起こせば、他の人に被害が及びます。

さて、番組独自に2回にわたった
「交通安全心理テスト」のバロメータをつくりました。


【0〜2】 基本的に安全なタイプ
      慢心せずに日々の交通安全を心がけて下さい

【3〜5】 警告です 笛を吹きましたがカードは出しません
      運転に向かない部分の自己改善をすみやかに図りましょう
         
【6〜8】 イエローカード
      本気で自身の性格・性質に向き合い、
      交通安全の大切さを考えて下さい

【9〜10】 レッドカード・・・一発退場です
      クルマの運転はやめたほうがいいかもしれません
          

«Prev || 1 | 2 | 3 |...| 55 | 56 | 57 |...| 62 | 63 | 64 || Next»