毎年、交通安全をテーマにした
川柳のコンテストが開催されています。
一般社団法人 東京指定自動車教習所協会が主催している
『「交通安全」川柳コンテスト』。
6月終わり、最新である第11回大会の結果が発表されました。
今週は、その結果を紹介しました。





「交通安全」川柳コンテスト第11回は、
全国47都道府県から総数22,202句の作品が寄せられました。
その中から選ばれたのは入賞5点、優秀賞2点、最優秀賞1点です。


<入賞作品>

ペンネーム めぎょ
ゆずりあい だれでもできる おもてなし 

ペンネーム くましん 
自動車も 濃厚接触 控えましょう 

ペンネーム 博之助
教習車 見るたび直せ 我がふりを 

ペンネーム 減点パパ
返納も マナーのうちと 老いて知る 

ペンネーム おいまる
返納し 増える筋肉 減る脂肪 


思いやりの気持ち、あおり運転に繋がりかねない車間の接近、
そして高齢者の運転免許証の返納問題と昨今の交通問題が出ています。





<優秀賞作品>

ペンネーム まあちゃん
窓を開け コロナと眠気 吹き飛ばす 

新型コロナウィルスの感染防止には三密をさけることが大切です。
車の窓を閉め切ると三密になるため、窓を開けてコロナを追い出し
感染防止を心がけています。また、車の運転には眠気は厳禁。
運転中に眠たくなった時は、窓を開け新鮮な空気を取り入れることが
事故防止に繋がります。窓を開けることによって、コロナ感染防止と
事故防止に繋がればと思い、作りました。



ペンネーム だるま
睡魔とは 戦わないで 一休み 

交通事故は人間社会において車生活がある以上、
なくなることはないと思っています。
しかし、交通事故を減らすことはできる。
そう思い、応募しました。
学校での取り組みを通して、このような貴重な体験をさせて
いただけたことに感謝しております。








<最優秀賞>

ペンネーム 竹里笠杖
心にも 自動ブレーキ 付けておく 

今から46年前、地元の自動車教習所に通い運転免許を取得しました。
運動神経の鈍い私は、うまくいかない実技教習で自動車運転を諦めかけていました。
そんな時、父から「自分ばかりでなく、人様の命にも関わることだから
いい加減に教習を終わらせてはいけない。
時間とお金はかかっても無駄にはならんから」と叱咤激励され、
通常の二倍の時間をかけてやっと実技教習を終えることができました。
我が子から聞く、今の教習所の様子から想像すると、当時私が教わった
教官は、今とは比較にならないほど厳しい方が多かったように思います。
しかし、長く厳しい教習のおかげで、今日まで無事故で過ごすことが
できたように感じております。






こうした交通安全をデータにいろいろ想像して、
考えて、形にしたことは、頭と心に強く残って、
自身の生活にも反映されるでしょう。
その理由で子どもたちが考えるのもいいことです。

子供たちが夏休みに入り、お盆の季節が近づいてきました。
今週は先週の続き「夏のロングドライブ」の後編。
出発後の注意点をモータージャーナリスト 菰田潔さんに聞きました。


1)あおり運転に注意

最近、たびたびクローズアップされる「あおり運転」。
自分にその気がなくても、前の車に煽っていると思われる運転があります。
それは前を走る車との車間距離。

世界的には、いま車間距離は2秒とるというのが標準。
1秒だと前の車は後ろの車が迫っていると思います。
それで嫌でアピールのため急ブレーキを踏むと
後ろの車は急ブレーキを踏んだことに怒るという悪循環に陥ります。
前の車と2秒間離れていれば視界も開けて、その点でも安全。
疲れも少なく、燃費も良い運転です。

ちなみに「2秒」をメートル換算すると、
高速道路だと時速100キロで1秒28m走るので約56m。
一般道だと時速50キロで1秒14m走るので約28m。





2)適切なポジションで疲労を避ける

菰田さんによるとドライビングポジションが運転の疲れの80%。
正しいドライビングポジションは意外とハンドルに近い状態です。
シートに深く腰掛け、アイポイントは、やや高めにする。
フットレストに左足で踏ん張っても膝がきちんと曲がるようにする。
ハンドルとシートバックの距離はハンドルの一番上を握っても
肘が少し曲がるくらいの位置でヘッドレストもきちんと合わせる。
直進している時でもハンドルを手のひら少し前に押すような感じで持つと
背中がシートバックにきちんとついて楽に走行できます。





3)仮眠のとり方

先週、出発前の準備で伝えた「凍らせた水」と「硬いおせんべい」。
飲んで、食べてみたけれど、やっぱり眠気が・・・zzz
そんな時は仮眠を取ります!

正しい仮眠の取り方はサービスエリア、パーキングエリアに入り、
まずはカフェインを飲むことが大事なポイントです。
そしてすぐに寝てください。仮眠の時間は15分から20分。
それ以上長く寝ると本格的に眠くなってしまうからです。

カフェインが効くのは飲んでから30分後。
起きたら冷たい水で顔を洗い、
運動をして運転を始めた頃にカフェインが効いてきます。





4)もしも事故を起こしてしまったら 

事故が起こってしまった場合には負傷者の救助が第一。
そして警察に連絡をして救急車を呼びます。

それから交通の障害にならないように車を避けるのも大事なポイントです。
高速道路で事故を起こした場合は走行車線に降りないで下さい。
車を必ず路肩に停めてから降りましょう。
車を路肩に停めた場合、特に夜は遠くからだと前の車が走っているように見えます。
車から100メートルくらい後ろに三角表示板を立てましょう。
間違っても後から来る車に轢かれないようくれぐれも気をつけましょう。


7月31日。明日からは8月。
全国一斉休校の影響で、登校が続いていた学校も、そろそろ夏休み。
お盆休みも近づいて、クルマで遠出をすることも、あるでしょう。
今週と来週は夏のロングドライブの注意点をお伝えします。
お話を伺ったのはモータージャーナリスト 菰田潔さんです。
前編の今週は、まずは出発前の準備。


1)洗車とタイヤチェック

菰田さんが、まず薦めたのが洗車。
綺麗な車は事故が少ないというデータがあるからです。
汚い車だと多少擦っても何とも思わないという傾向にあります。
そこで、事故から遠ざかるという意味において、
まず綺麗に車をしましょうというわけです。
窓ガラスの外側も内側も綺麗にしておくと、
視界も良く見えるようになって安全性が高まります。

また、タイヤは使うほどにですけど空気圧が低くなります。
洗車のついでに空気圧のチェックもしておきましょう。
そして、タイヤの溝がきちんとあるかどうか?
タイヤに傷がないか? チェックして下さい。




2)天気と地図の確認

最近の日本では突然の豪雨もよく降ります。
そういう悪環境下での運転は事故の可能性が高まります。
天気を調べて、悪天候は避けるようにしましょう。

また、目的地までの行程をナビ頼りにするのはやめましょうl
事前にナビを設定して、目的地や中継地の街の名前は把握します。
そして、進行方向が常に画面の上になる「ヘディングアップ」表示だと
違う目的地に進んでいたとしても間違っていることに気づきにくい。
目的地を設定した上で地図や地図アプリで確認をしたほうがいいです。





3)凍った水と固いせんべい

長距離ドライブは、途中で眠くなってしまうこともあります。
そんな時のためにペットボトルの水を半分にして凍らせたものと
堅いせんべいと持って行きましょうと菰田さん。

凍らせたペットボトルは、水を足してドリンクホルダーの中に入れておく。
眠くなった時に手でそれを握るだけでも冷たいので覚醒作用があります。
もちろん飲んでも冷たいので眠気が冷めます。
もっと眠くなったら堅いせんべいを齧るとガリッという刺激で脳が覚醒します。








4)走行計画を立てる

混んでいなければ高速道路の平均スピードは時速80km。
それwをベースにして2時間ごとに休憩をとる場所を決めておきましょう。
2時間走るとドライバーの集中力は途切れてきます。
同じ姿勢で運転しているとエコノミークラス症候群にもなります。
15分ほど休憩し、車から出て体も動かしましょう。





来週は「夏のロングドライブ 後編」。
出発してからの注意点についてお伝えします。

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