年内最後の今朝は東京 国立にある「交通安全発祥の地」を追跡しました。
天神さまこと菅原道真を祀る谷保天満宮。
湯島天神・亀戸天神と並び関東三天神の1つに称されている
903年に創建された関東で最も古い天満宮です。





菅原道真公は学問の神様。
本来なら学業成就をお祈りするところです。
でも、この谷保天満宮には多くの人が交通安全祈願にも訪れます。
そのルーツは明治時代・・・

明治41年に「車の宮様」と呼ばれるほど、
車が大好きだった有栖川宮威仁殿下が、
「こんな便利な物は無い。世の中に車を広めよう」と「自動車遠乗り会」を行ないました。

8月1日、11台の自動車が日比谷公園に集結。
参加者には三越百貨店創業者 日々翁助、
大倉財閥二代目総帥 大倉喜七郎などもいました。
彼らは威仁殿下が運転するイギリス製自動車ダラック号の先導で甲州街道を立川までドライブ。
1里ほど戻った谷保天満宮の梅林で昼食会を開いたのです。

その席上、色々な事が語り合われました。
「自動車倶楽部を作りましょう」ということや
人力車や馬車はもはや非人文明的。
車のような文明的なモノに変えなければならない。
でも、あまりにも高くて普及しないから、
いかに安く作る事が出来るかやっていきましょう。」
つまり「自動車工業を起こしましょう」という発言もされたといいます。

そんな時に雷が鳴ってきて一同は天満宮の拝殿に避難。
明治の人で、お宮にあがって、お参りをしないで帰る人はいません。
「また無事に戻れますように」と真剣に拝んだと言われています。
そのためこの神社が交通安全祈願発祥の地とされているのです。

谷保天満宮では交通安全祈願を行っています。
所要時間は20分ほど。
申込者は拝殿に上がって祝詞をあげます。
運転が誤らないように、乗っている人はもちろん、
道路を行き来する人達を傷付けないようにというもの。
その後で所定の場所に停めた車をお祓いするという流れ。
さまざまな交通安全のお守りも販売しています。

今回、お話を伺った谷保天満宮の権禰宜 菊地茂さん曰く
お参りに来ていただいている方達というのは、
自分の運転に対して注意をされている方々だと思います。
そういう意識が無い方が自分は大丈夫だという気持ちでいると、
何か事は起こったりすると思いますが、
安全祈願をしていただこうという気持ちで来ている方というのは、
安全に対する意識が強いと思います。
ですから当然、事故率が少ないと思います」とのこと。

2016年も、いつも交通安全を心がけて、素晴らしい1年をお過ごし下さい!











年末年始、交通渋滞が起こる時期になりました。
ハンドルを握る方は、十分、気をつけて下さい。
事故の引き金にもなる渋滞ですが、
東京都では慢性的な交通渋滞の緩和を目指して、
2008年から渋滞対策「ハイパースムーズ作戦」に取り組んでいます。

「ハイパースムーズ作戦」実施のきっかけは・・・
渋滞を解消するためには道路を作ることですが道路は簡単には作れない。
そこで、いまある道路空間を活かし、渋滞が多く発生している箇所に対して即効性のある対策を行い、
交通渋滞の緩和を目指すことを目的として開始されました。

具体的な取り組みとしては、
まず高度な信号機「需要予測信号の導入」
需要予測信号は、交差点に到着する車をセンサーで感知し、交通量を予測することによって、
リアルタイムで信号制御を行い、急激な交通渋滞の発生を未然に防ぐことができます。

それから「交通情報版の設置」。
交通情報板は、交通管制センターからの遠隔操作で渋滞情報をルート別に表示し、交通量を分散します。

そして、「交差点の改良」。
交差点の改良は、右折や左折の専用レーンが短いために起こる渋滞に目をつけ、
右左折車線の設置や延伸、車線数の見直しを行っています。

これまでのところ、東京都の「ハイパースムーズ作戦」は、
都内の渋滞が多い30路線で渋滞ピーク時の旅行時間が12.3% 短くなりました。

これから年末・年始の渋滞が発生する時期。
東京都がドライバーに協力をお願いしているのが「渋滞解消の5つのポイント」。

1)違法駐車をせずに車は駐車場に停める
2)あらかじめ、お出かけ先の駐車場を調べる
3)季節や時間帯のピーク時を予測して運転する
4)通勤やお買い物は電車やバスを利用する
5)荷さばきをする際は、荷さばき可能駐車場を利用する

ドライバーや市民の行動も交通渋滞の緩和につながります。
自分のことだけではなく、全体のことを考えて運転、行動するようにしましょう。
それが交通安全にもつながります。
クルマに乗って適正な速度で走ると
タイヤが道路の凹みを通ることでメロディーが聞こえる・・・
小さな会社のアイデアが全国で交通安全に役立っています。
今朝、追跡したのは「メロディーロード」。

「メロディーロード」を開発したのは株式会社 篠田興業。
北海道 標津町にある道路舗装などを手がけてきた会社です。
今回のコメントは、その代表取締役 篠田静男さんでした。

きっかけは30年ほど前。
道路を建設機械で走った後、鉄の下駄みたいなモノで走ったため道路に傷がつき、
その傷の跡を車で早いスピードで走ると高い音になり、ゆっくり走ると低い音になる、
これで何かメロディーが作れるかな?と思ったことでした。

それから20年ほど経った、今から10年ほど前。
篠田興業は景気悪化の煽りを受けて公共事業の受注が減少。
新たな仕事を探す必要に迫られます。
そこで、篠田さんが取り組むことにしたのはかつてのアイデアの実現。
道路の使用許可を取って試験を始めました。

なかなか難しかったそうですが篠田さんと社員の皆さんは
道路に掘る溝の「幅」でメロディーを表現することに成功します。
その詳しい仕組みは・・・

溝の感覚を狭くすると、タイヤの踏む溝の本数が増えます。
それによって起きる振動が細かいと高音になる。
反対に溝の感覚を広く設置すると溝を踏む数が少なくなって周波数が下がり低い音が出ます。
それを音楽と結び付けるために、ある溝の感覚を0.9かけると、半音上がることに気づきました。
例えば10cmの溝の後に0.9をかけた9cmの溝を彫ると半音上がる。
さらに0.9cm狭くした8.1cmの溝を彫ると1音上がる。
そんなふうに楽譜に合わせて路面に設置したのです。

何の曲をためそうかと思った時に思いついたのは北海道を舞台にした「知床旅情」。
標津町に「知床旅情」のメロディーロードが生まれました。
同じ年、偶然にも知床は世界自然遺産になったので、
メロディーロードもそれにあわせて話題にもなりました。

メロディーロードの効果は・・・
音楽に合った法定速度で走ろうという注意喚起を得られること。
道路に対して溝を横方向に彫るのでブレーキの制動効果が良くなること。
メロディーが流れることで目覚まし効果があること。

篠田興業がメロディーロードの開発を発表すると、
問い合わせや注文が入るようになりました。
他社が敷設したものを合わせると、その数は今、全国におよそ30。
メロディーは土地に縁あるものが多く選ばれています。

メロディーロードの導入によって交通安全に繋がるデータもとられています。
愛知県のトンネルで完成してすぐ、アイスバンで滑って事故が発生。
トンネル内で減速する事によって安全を計れないかとメロディーロード敷設の依頼がありました。
そこで篠田興業は「どんぐりコロコロ」を彫りました。
60kmで走ると心地よい音楽が鳴るようにしたのです。
後日、地元専門学校の生徒さん達がトンネル内の速度を追跡調査したところ、
8〜12km位の減速効果が得られているという結果が出たそうです。

「道路を削ることが危険なのでは?」という疑問を持った方もいるかもしれません。
専門用語で「グルービング」というスリップを避けるため、寒い地域の道路や、
飛行機の滑走路に溝をつくる工法がありメロディーロードもそれに準じたもの。
「危険性の心配はない」ということです。
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