最近、自動車が歩行者にぶつかる交通事故が目立ちます。
そう感じている方は多いことでしょう。

実際、日本は交通先進国と比べると
交通死亡事故に占める歩行者が亡くなる事故の割合が多いのです。




交通事故総合分析センター(ITARDA)2015年版の資料
「各国の交通手段別 交通事故死者数の構成率」があります。

これは、交通事故で亡くなった方々が
     
・乗用車に乗っていたのか
・二輪車に乗っていたのか
・自転車に乗っていたのか
・歩行中だったのか
・その他の状況だったのか

国別の割合を示したもの。
挙げられている7か国中、日本はワースト2。
ワースト1の韓国38.8%とほぼ同じ37.3%です。

日本に次ぐのがイギリス、ぐんと減って23.7%。
以下、ドイツ 15.5%、アメリカ15.3%、フランス13.5%、
最も割合が少ないスウェーデンは10.8%。

日本の交通社会は歩行者に優しくないことが
交通先進国と比較から、よくわかります。

ドライバーは、この「不親切」に加担しないように
歩行者は、この「不親切」で事故を被らないように
気をつける必要があります。





日本ではなぜ、歩行者に不親切な交通社会を形成されているのか?
モビリティジャーナリスト 森口将之さんに見解を伺いました。

欧米に比べると自転車が普及したのが遅かった日本。
1960年代の高度経済成長時代とともに広がった自動車の所有。
豊かさとともに歩きから自転車、自転車からオートバイ、
オートバイから車と乗り物をステップアップするという考えがあり
それはある意味ステータスでした。
そのイメージが今も心の中にあって、
歩行者を低い立場に感じている人が多いのかもしれないかとのこと。

森口さんは「はっきりした理由はわかりませんが」という前提で、
意見をお話して下さいましたが、そうだとしたら残念な限りですね。

森口さんがもう1つ指摘したのは知識の欠如。
教習所でも習っているはずだが、横断歩道は歩行者が渡るだけでなく、
歩行者が優先ということをドライバーを知っているのか?ということでした。





横断歩道の歩行者優先。
この番組では幾度となくふれてきたので、
多くの方は認識していると思います。

信号のない横断歩道は歩行者が優先。
渡ろうとしている人がいる場合、クルマは一時停止し、
通行を妨げないようにする義務があります。

これは、道路交通法で定められている法律で
違反者には反則金や違反点数が科せられます。

このことを知りながら、
停止しない方が、万が一、いるとするならば、
なぜ自分は停まらないのか? 
胸に手を当てて考えてみてほしいと思います。

今回、挙がったほかにも「自分はこういう理由だと思う」
といった考えが頭に浮かんだ人も多いでしょう。

どうして日本は歩行者に不親切な社会なのか?
ひとりひとりが考えてみる。それを誰かと話してみる。
そうした広がりが現状を変える1つのきっかけになる気がします

もっと歩行者に優しい交通社会へ。
この続編は、また近々、おとどけします。



ドライバーの皆さん。
交差点を右折する時に「ヒヤリ」とした経験はありませんか?





交差点での車の右折は、かなりの危険が潜んでいるシーン。
データに表れています。

警察庁の資料『平成30年中の交通事故』から
「事故類型別・道路形状別 交通事故件数」を見ると
事故類型が「人対車両」「車両相互」「車両単独」と3つある中で
「車両相互」の“右折時”が交通事故全体の【 8.1%】を占めています。

ちなみに他の「車両相互」の事故を見ると

  左折時       → 【4.4%】
  進行中の追突    → 【3.2%】
  正面衝突      → 【2.1%】
  追い越し追い抜き時 → 【1.7%】
  すれ違い時     → 【1.0%】



「車両相互」の右折時【8.1%】を超えているのは、
「車両相互」の“出会い頭【24.8%】と
「車両相互」の“進行中の追突”以外の“その他”【31.6%】だけです。





車の運転において右折時は
特に気をつけなければいけないことがわかったと思います。

しかし、右折時の事故は車両相互だけではありません。
歩行者や二輪車を巻き込んでしまう事故もあります。

公益財団法人 交通事故総合分析センター(ITARDA)が、
去年1月に発表した「交差点右折時の対歩行者事故」を見ると
平成28年の歩行者が死傷した交通事故は全国で5万1千6百件。
そのうちの45.5%、2万3千4百件が交差点で起こっています。

これをさらに事故で最も責任が重い立場の
第一当事者を四輪車と二輪車に分けます。
運転者は直進、左折、右折、どの状態だったのかを見ると

事故の第一次当事者はほぼ四輪車。
その四輪車の右折が圧倒的に多く8,715件となっています。
ちなみに二輪車の右折は73件。
直進626件より少ないですが、左折39件より多くなっています。





では右折時に、どんなことに注意すべきか?
少し古いデータですが、平成19年から平成13年まで、
5年間の事故当事者の構成を死傷事故で見ると

・四輪車 と 自転車 ― 30%
・四輪車 と 四輪車 ― 26%
・四輪車 と 二輪車 ― 23%
・四輪車 と 歩行者 ― 21%

多少の違いはありますが四輪車に対して、
自転車、四輪車、二輪車、歩行者の構成はあまり変わりません。
運転している時は全ての対象を気に留めましょう。

ただ、死亡事故だけに絞って見てみると、
構成比率は変わって四輪車と歩行者が42%となります。
交通弱者である歩行者には特に注意です。
また、道路の幅が広いほど四輪車同士の事故が多くなっています。





1つ、興味深い数字があります。
事故の第一当事者である四輪車のドライバーに、
信号無視があったかどうかという調査結果。

信号交差点での交通事故は「右折」によるものが最も多く
平成23年で3万8千件、一方で「直進」は3万2千件ありました。
この2つの信号無視の有無を確認すると、
「直進」には信号無視が51%もあり、「右折」はわずかに3%。
「右折」の場合は、信号無視はほぼなく、
しかし、事故が起きてしまっているのです。

つまり、主な人的要因は「安全不確認」。
まずは、しっかり安全確認をした上での右折を心がけて下さい。

また、対歩行者では「脇見運転」が、他の事故構成より多くなります。
対向車に気をつけたあとは交差点内に歩行者の存在がないか?
あらためて確認してから右折しましょう。先を気にしすぎるのも禁物です。

四輪車 対 四輪車の事故で最も多い人的要因は「判断の誤り」で2割。
急ぎすぎは事故の元。ゆとりを持って曲がれるタイミングで右折しましょう。
対向車を気にして急いでハンドルを切った先に、
歩行者がいることも充分にあり得ます。
その時に「あっ」と思っても、間に合わないかもしれません。

これまで右折の時に 
どのくらい注意を払っていましたか
もしかすると 慣れた場所ほど 安全確認が不十分になったり
大丈夫だと見切りで右折してしまうかもしれません
これを機会にあらためて右折に気をつけて。





最近、車の運転をしている時、歩道を歩いている時、
「危ない自転車が多い」と感じたことがある人は多いのでは?

健康のため、環境のため、
特に都市部で自転車に乗る人は増えています。
今週は自転車利用時の注意点をご紹介しました。





交通事故件数は減少傾向にあります。
しかし、東京都で自転車が関与した事故は減少が増加に転じ
2016年から去年まで3年連続で増加しています。

<2016年> → 11,218件

<2017年> → 11,901件

<2018年> → 12.865件



その結果、東京では全交通事故件数に占める
自転車が関与した交通事故の割合は上昇しています。


<2016年> → 32.1%

<2017年> → 33.4%

<2018年> → 36.1%



さらに、全国だと平成29年に
自転車乗車中の交通事故で亡くなった方の80.2%、
負傷した方の62.6%に何らかの法令違反がありました。

自転車に乗る時は、車に対する自身の安全のためにも、
自転車相互や歩行者相手に事故を起こしてしまうのを避けるためにも
「自転車安全利用五則」を守るようにしましょう。


自転車は車道が原則

道路交通法で自転車は「車両」。
歩道と車道の区別があるところでは車道を通行することが原則です。
歩道を通行していいのは例外的な状況の時だけ。
例えば・・・

○ 運転者が13歳未満の子供 70歳以上の高齢者 身体が不自由な方

○ 車道や交通の状況からみてやむを得ない場合


車道では左側を通行 

自転車は道路の左側の端に寄って通行しなければなりません。
右側通行は禁止されています。

右側を通行すると左側通行で正面から進んできた
他の自転車やバイクと衝突する、
衝突を避けるために車道中央に飛び出して自動車とぶつかる、
といった危険があります。


歩道では歩行者が優先で、車道寄りを徐行  

例外的に歩道を走る時は中央から車道寄りの部分を徐行することが原則。
歩行者の通行を妨げそうな場合は、自転車に一時停止義務があります。
時折、歩行者に「邪魔だ」と激しくベルを鳴らす人がいますが大きな間違い。





安全ルールを守る 

ここで言う「安全ルールを守る」は、
いくつかの禁止事項と遵守義務を守るということです。

* 飲酒運転の禁止  *例外を除く2人乗り運転の禁止
* 携帯電話使用の禁止  *傘さし運転の禁止
* イヤホン、ヘッドホンなどの禁止
* 他の自転車と並んで走ることの禁止

* 夜間のライト点灯
* 信号を守る
* 標識があるところでの一時停止

これらを守らないと、事故が起こった時、
自身が事故でいちばん責任が重い
「第一当事者」になる恐れがあります。


子どもはヘルメット着用

保護者は13歳未満の子どもには、
ヘルメットをかぶらせるよう努める義務があります。

自転車事故で死亡した人の損傷部位は、およそ7割が頭部。
保護者の方は、お子さんの安全のため
ヘルメットをかぶるように注意を促しましょう。





自転車といえども、歩行者とぶつかれば大怪我、
ひどい場合には命を奪う事故になってしまうことさえあります。

また、安全に乗っていなければ、
自身が車と衝突した時に大怪我をする、
あるいは命を落としてしまうこともあります。

自分は大丈夫という考えは禁物。
安全な自転車ライフを送ってください。





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