第219回 雨天時に運転する時の注意点

2019/06/28

先週は雨に関連して起こる
ハイドロプレーニング現象を取り上げました。

その時にお伝えしたように
雨の日の交通事故発生率は晴れの日の約5倍。
クルマの運転には十分な注意が必要です。
そこで、今週はハイドロプレーニング現象以外の
『雨天時に運転する時の注意点』がテーマです。





雨の日に交通事故が起こりやすい原因の1つが視界の悪さ。
クルマを運転する方は承知しているでしょう。
視界がより悪くならないような運転とクルマのケアが必要です。


【スピードを必要以上に出さない】

まず1つ目はスピードを必要以上に出さない。
運転中に得ている情報の9割は視覚から得るとされています。
しかし、速度が速くなるほどドライバーの視界は狭くなります。

少し極端な例ですが、時速40kmキロだとドライバーの視野は100度。
路側の障害物やその他の潜在的な危険を視認することが可能です。
これが時速130キロになると、視野は30度。
周囲の潜在的な危険を認識する能力が大きく減退します。
ただでさえ、雨で視界が悪いので必要以上のスピードは危険です。

さらに、雨で濡れた路面は滑りやすく、ブレーキの効きが悪い。
ブレーキを踏んでからクルマが停まるまでの「制動距離」が伸びます。
ある実験によると・・・

 <時速60キロの制動距離>

  乾燥している路面20m / 濡れている路面 28m  (+8m)


 <時速80キロの制動距離> 

  乾燥している路面36m / 濡れている路面 50m (+14m)


より長く走ってしまう危険を避けるためにも、
必要以上のスピードを出すことは避けましょう。
さらに濡れた路面はスリップもしやすくなります。





【クルマのケア】

雨の日に備えたクルマのケアを心がけましょう。


<フロントガラス/ウィンドウ>

撥水コーティング処理をすると
水滴が綺麗に流れ落ちて視界が確保されます。
市販商品を自分で塗ることも可能ですし
施工してもらうこともできます。
ただ、フロントガラスやウィンドウには油膜がつきます

● 大気中の排気ガス
● 走っている時に油分を含んだ水をかぶる
● 油分を含んだ雨を浴びる
● ワイパーの成分がつく

といった原因で油膜がつくと
撥水コーティングをしても撥水効果が落ちやすい。
まずは、油膜取り剤で油膜を取り
そのあとで撥水コーティングしましょう。

付け加えるとサイドミラーの見やすさを確保するため、
こちらも油膜取り、撥水コーティングをしましょう。


<ワイパー> 

フロントガラスが水滴で見えにくくなるのを防いでくれるワイパー。
そのブレード部分が劣化していると、うまく水滴を取り除けません。
視界の悪さを感じたら交換しましょう。
交換の目安としては半年〜1年と言われています。


【運転している時の対処】

クルマを運転している時の対処も大切です。

<フロントガラスの曇り>

雨の日は結露でフロントガラスが曇りやすくなります。
曇りが発生したら、すぐさまデフロスターを稼働させましょう。
エンジンの排熱で暖められた温風を当てて結露を解消できます。




<ヘッドライトの点灯>

ヘッドライトを点ける意味は視界を確保するだけではありません。
他のクルマや、歩行者、自転車を運転する人に
自分のクルマの存在を知らせることができます。
雨の日は昼間でもヘッドライトの点灯が推奨されています。
フォグランプや補助灯の点灯も良いでしょう。


<休憩>

感覚を研ぎ澄まそうとして緊張しているので疲れやすい。
長い時間の運転はきちんと休憩を取りながら。


<相手も視界が悪いことを考慮に入れる>

雨で視界が悪いのは自分だけではありません。
二輪車や歩行者も視界が悪くクルマに気づきにくいことを
頭に入れておきましょう