第515回 親子で防ぐ駐車場事故

2025/02/21
明日から3連休。
家族でクルマに乗る予定がある方もいるでしょう。
大型スーパーやショッピングセンター、道の駅やパーキングエリアなど、
駐車場にクルマを停める時に、注意すべきなのが子供の動きです。





カーライフ・ジャーナリスト まるも亜希子さんによると
駐車場で子どもが巻き込まれた事故の例は
駐車しているクルマの間から飛び出して衝突するケース
駐車しようとバックしてきた車と接触するケースがあります。

駐車場内で起きたクルマと子どもの接触事故を見ると、多数が10歳以下。
幼児は興味を引かれたものに対して、周囲を見ず衝動的に向かっていくもの。
また、保護者の後を追って飛び出していってしまうこともよくあること。

まずは、荷物を積み込む時などでも、
保護者は絶対に子どもから目を離さないことが大事。
また、自分が車を動かす時は、子供を外で待たせないようにしましょう。

少し大きくなると駐車場内で遊ぼうと思ったりふざけたりすることが危険。
安全な場所へ行くまではしっかり周囲を見て歩くことを教えるようにして下さい。
自分でドアを開けて、乗り降りしたい年齢になった時には、
隣のクルマにドアをぶつけたり、歩行者や自転車が脇を通る時に開けたりしないよう
保護者が一緒に確認するようにしましょう。


全ての子どもに言えるのは「駐車場は危険な場所」だとしっかり言い聞かせておくこと。
停まっているクルマばかりではなく、クルマが動き出し、走って来る場所であることを、
ふだんから説明しましょう。「道路と同じぐらい危険」だと話して下さい。





それではクルマを乗せて駐車場に入った時に、
どんな行動で事故の危険を遠ざけるか?

まずは、駐車した後で、子供を先に降ろさないことが大事。
保護者が周囲の安全を確認した上で降ります。
荷物があるのなら、子どもより先に荷物を降ろし、最後に子どもの順です。

そして、駐車場内では必ず「歩行者用通路」があるので
これを見つけて通行するようにしましょう。
なければ、車の通路のなるべく端を通ります。
クルマの通路を横切る時は、左右を確認しつつ、手を繋いで歩いてあげましょう。





そして、すべてのドライバーは駐車場には
動きが読めない子ども潜んでいる可能性を考えましょう。
小さい子どもほど車の死角に入りやすと肝に銘じておいて下さい。

一般的なセダンタイプで、前方約4m、後方約8mの死角があるとされています。
いま車高が高い車が流行していますが、中国で行われたSUVの実験では、
死角に幼稚園児が75人も隠れることができたという驚きの結果もあるそうです。
窓ガラスの両端の柱にも死角があるので、バックビューカメラがあれば確認して
見えないところで何かあかもしれないと疑心暗鬼になりながら
いつでもすぐに止まれる速度で進むことが駐車場での鉄則です。