5月上旬とはいえ、場所によっては最高気温が25度を超える夏日や
30度を超える真夏日になることもある最近の気候。
そろそろ乗車時の熱中症に気をつけましょう。
朦朧として状態は、体の不調が、事故に繋がってしまうかもしれません。
去年5月 東京都心では10日連続で外気温が25度以上になる夏日を記録しました。
外気温が25度ぐらいでも、車を直射日光の当たる場所に停めてエアコンを切って
窓を閉め切った状態にしておくと、1時間後には車内温度が50度以上になることが
JAFの実験で判っています。
また、外気温が35度の猛暑日になると、エアコン停止後わずか15分で、
熱中症指数が「注意」「警戒」「厳重警戒」「危険」の4段階のうち、
最も上の「危険」レベルに達すると言われています。
モータリングライター 藤田竜太さんによると
まずはエアコンを適切に使うこと。
暑い時期のオートエアコンの設定奨励温度は国産車だと25度、欧州車では22度。
燃費を抑えるために設定温度を高くしても大して燃費は変わりません。
燃費は設定温度より、エアコンの風量によって左右されるので、
車内の温度が安定していれば、燃費への影響は大きくならないのです。
暑いときは、迷わずエアコンをオンにしましょう。
そして、こまめな水分補給。
暑いときは喉が渇いていなくても水分を摂って下さい。
塩分をほどよく摂ることも大切です。
スポーツドリンクを水で薄めて飲むと
水分補給と塩分補給は同時にできていいかもしれません。
また、出かける前にきちんと睡眠をとっておくこと。
睡眠不足になると、体温調整機能が正常に働かなくなり
熱中症になりやすくなると言われています。
その他、通気性の良い生地の服を選んだり、
肌に直接日が当たらないように夏でも長袖の服を着たり
吸水性や速乾性に優れた素材の下着を選ぶのもお薦めです。
特に体温調整機能が未発達の乳幼児や
熱さを体感しにくくなっている可能性がある
高齢の方が同乗ししている時は気を配って下さい。
その上で、駐車していたクルマに乗り込んだら
かなりの熱さだった時は、乗車する前に助手席の窓だけを開け
運転席のドアを5回ほど開け閉めして車内の熱気を逃がしましょう。
その後は窓を全開にして、外気導入を選んで
車のエアコンのスイッチを入れ、そのまま車を走らせます。
2分ほど走行したら窓を閉め、エアコンを内気循環にして3分ほど走り続けると
効率よく車内の温度を下げることができます。
こうした対策をしても熱中症になりかかることはあるかもしれません。
どんな症状が出たら危険の合図か覚えておきましょう。
・立ちくらみ
・めまい
・足が攣る
・大量に汗をかく
・頭痛
・不快感 などが合図
これらを感じたら、安全で日陰のところでクルマを停めて、
水分と適度な塩分を補給するようにします。
そして、ドライバーのあなたの自分は全てをわかっているから
自分自身は熱中症の危険はないと思う考え方は危険です。
車の運転は意外と体力を消耗して、同乗者よりもたくさん汗をかきます。
エアコンを使用している車内では空気が乾いているので、汗をかいていることに気づきにくく
気がつかないうちに脱水症状になってるリスクがあります。
運転中は脳がたくさん酸素を消費しているので、それに見合った水分補給が欠かせません。
同乗者以上にこまめに水分を補給し、定期的に休憩をとることを忘れないようにしましょう。