もうすぐ春休みシーズン。
家族でクルマに乗って出かける方もいるでしょう。
そうした時、あなたはどうやってルート情報を得ていますか?
カーナビ? それともスマートフォンスの地図アプリ? 
いずれにしろ、使い方によっては危険が生じてしまいます。
今回はその使い勝手と安全な利用について伝えました。





今回のコメンテーター 自動車ジャーナリスト  吉川賢一さんによると
カーナビの搭載率はおおよそ70%ぐらいと言われているそう。
そのうちふだんからカーナビを使う割合は半分ぐらいではないかとのこと。
一方、スマホの地図アプリを使用している人は1割から2割のイメージだとか。
特に国産の自動車メーカーは純正のカーナビゲーションを推奨するほうが
まだ、圧倒的に多いという印象だということです。





カーナビやスマホの地図アプリ使用は、
使い方によっては交通違反となります。
その部分を押さえておくと、カーナビは原則は走行中の操作はNG。
画面を注視することが道路交通法の違反にあたります。
赤信号での停車中の操作も本来NG。操作は車を停車したときのみ可能です。

また、スマホ地図アプリはスマホを手に持っての操作はNG、
必ずスマホの固定ホルダーなどを使うなどして車にきちんと止める必要があります。
その上で停車中に操作をするのが正しい使い方。
純正のカーナビだと走行中は操作できない機能がありますが、
スマホ地図アプリは拡大・縮小・スライドなどができてしまうので
このあたりドライバーの意識に委ねられている現状だということです。
より危険な選択は避けるべきでしょう。





それではカーナビ使用時の危険な例というと
昔から多いのが渋滞時に画面を注視していたら
前の車に追突してしまったっていう事故。

スピードが出ている時には前を向いて運転していても
走行速度が遅くなるとドライバーは油断しがち。
特にタッチパネルでナビを操作する場合は画面を正確に触る必要があります。
よそ見運転が増えると事故の確率も増えるので気をつけましょう。

そして、カーナビの地図データが古いと、
“示している情報と走行している道路環境が
一致していない”ということも起きかねません。
そうなるとドライバーがパニックに陥って
安全なクルマの操作ができなくなることも考えられます。
      
吉川 賢一さんによると地図データの更新は1年ぐらいが一般的。
2年更新していない場合はデータの更新や
カーナビの買い替えを考えたほうがいいとのことです。





それでは続いてスマホでの地図アプリ使用。
通信量以外のコストがかからない経済的なメリットはあります。
一方で危険運転に繋がる可能性も大きいツール。

走行中に操作ができてしまうことが危険です。
高速道路などで走りながらスマホ地図アプリを操作する
そのような行為は絶対にやめて下さい。

スマホ地図アプリ使用は携帯を速度メーターの上につける人がいます。
しかし、あれも大変危険で視界の邪魔になったり
運転中の操作で体を乗り出す仕草になった時に
体を支えられずスマホに追突して事故の元となる可能性があります。
そのことを充分に認識しておいて下さい。





カーナビにスマホの地図アプリ、クルマ移動のナビゲーションシステムは
かつてと比べて格段に便利ですが、その一方でカーナビやスマホに頼りすぎて
「変なところに来ちゃった」とか「ここどこ?」という経験がある方もいるでしょう。
目的地への到着を急いでいたら、迷走したあとでスピード出すので危険。
知らないところへ遠出する時は事前の準備をしっかりすることが基本です。

今回お話をお聞きした吉川賢一さんは
遠出する時にはカーナビがあるものの自宅PCで検索して出かけるとのこと。
それは、どんなルートで目的地に向かうのか、おおよその到着時間、
どこから高速道路に乗るのか、などを事前に知っておくため。

また、頭の中の地図が広がっていき、
道を覚えやすいメリットもあるそうです。
車で移動を始めてからナビを操作して、
戸惑うドライバーを稀に見かけることもありますがあ
運転前にぜひ予習をしていただければとおっしゃっていました。

設置されている場所も多い「時差式信号機」。
きちんと認識出来ていないと事故に遭う可能性もあります。
今週は時差式信号機とその危険性をお伝えしました。





日本自動車ジャーナリスト協会 会長で
日本自動車連盟 交通安全委員会 委員 菰田潔さんによると

時差式信号機は「右折車が多い交差点で渋滞が発生しないよう
右折車を流す時間を長くする」ことで対策をとっています。
対向する信号機はふつう「片方が黄色〜赤になれば、もう片方も黄色〜赤」。

しかし、時差式信号機は片方が赤なっても対抗車線の青の時間を続け
その間に右折車を流すことで渋滞を減少させる施策で幾つかのタイプがあります。

最も一般的なのが『後発式』のタイプ。
対向車側は赤信号になり、右折車線の青信号が延長されます。
もう1つが『先発式』で右折車線の信号が先に青になって対向車側は赤のまま。
右折車をある程度流した後に対向車側の信号も青に変わる信号です。





気をつけなければいけないのが
その時差式信号機で実は右直事故が多い点。
右折する車と直進する車の衝突です。

こちら側の信号が青から黄になり、黄から赤になったら
対向車線の信号機も黄・赤になると思って右折すると対向車が突っ込んでくるケース。

自分が右折すると対向車が突っ込んでくる可能性があること、
自分が直進している場合でも、反対車線の右折する車のドライバーが
こちらの信号機が赤になってると勘違いして右折してくるかもしれません。
ハンドルを握る時は想像力をたくましくして安全に走って下さい。





そして、今回の時差式信号機のなあいようはあ、
クルマを運転しない方も関係ないと思ってはいけません。
変則的な時差式信号もあり、歩行者信号を全方向で赤にしつつ
交通量の多い幹線道路が赤になったら幹線道路と交差する
細い道の車だけ青にするということがあります。
この時に歩行者が「自分の側も次は青になるだろう」と思い込み
歩き始めると危険な状況が生まれてしまうかもしれないので
歩行者も車もきちんと青信号を確認した上で道路を横断するようにして下さい。

今週は昨日まで、全国的に季節外れの暖かさを記録しましたが、
これから春に向かっていくにつれて、
クルマの走行に危険を及ぼします。

今回は運転を科学する株式会社 ディ・クリエイト
代表取締役 上西一美さんにお話をお聞きしました。





上西さんによれば、一番気をつけるべきは凍結の事故。
それは路面上に雪が見えなくても凍ってる状態があるから。
しかも、全部が全部凍ってるおらず、一部分が凍っていて日陰の状態だったりすると
クルマは基本的に4輪すべてが道路にグリップしてたらスリップ事故って起きませんが
1つ、2つが空回りしてしまうとクルマはグリップ利いた方にいってしまうので
そういう意味で凍結の事故は危険です。




対応としては、雪解けが進み、見通しが良くなったりすることで、
ついスピードを出しがちです。スピードを抑えて運転しましょう。
速度を上げてしまうとブレーキ踏むことになり、
それによってスリップして事故に繋がりかねません。

また、前の車が急に止まったり、万が一の事故に遭遇した時に
車間距離を詰めているとスリップで制動距離が延びてしまうので
通常時よりも車間距離をとるようにして下さい。





雪解けの時期。
上西さんによると「タイヤのチェックもしておいた方が良い」そうです。

タイヤの溝がしっかりあったとしても、
劣化の可能性があります。この劣化は温度差による摩耗が原因。
この時期は雪道から普通の道へと移動する時などに、
タイヤ自体の温度の急変によって劣化が進むのです。
日常点検をしっかりしておきましょう。





気温は夜中の2時から5時ぐらいが最も下がります。
その夜間は慎重に運転をするドライバーが多いはず。
それが朝日が上がると「陽が上がったから大丈夫」っていう感覚になり
路面の状態を考えず、ふつうの速度で走ってしまう傾向にあります。
ただ、陽が出たあとには氷が溶けて水となり、さらに滑る可能性があり、
スリップ事故の可能性が高まります。特に注意しましょう。



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