来週の水曜日、4月15日までは「令和2年 春の全国交通安全運動」期間。
先週に続いて 警察庁 交通局 交通企画課 渡辺友佳子さんにお越しいただき
その重点ポイントをお伝えする「後編」をお送りしました。

今週とりあげたのは全国重点ポイント3つのうち残りの2つ。
「高齢運転者等の安全運転の励行」と「自転車の安全利用の推進」。

「高齢運転者等の安全運転の励行」については、
最近は高齢ドライバーの事故を見聞きする機会が多くなりました。
高齢ドライバーは他の世代に比べてハンドル操作の誤りや
ブレーキとアクセルの踏み間違い事故の割合が高い。

年齢を重ねると体の機能が変化しますが、
長年の運転経験から、自分で気がつかない場合もあります。
家族や周囲に高齢で運転に不安を持つ人がいたら、
安全運転について話し合う機会を作るようにして下さい。





家族ということでいうと小さな子どもをクルマに乗せる
ドライバーのお父さん・お母さんはチャイルドシートにご注意を。

6歳未満の死亡事故で多いのが歩行中に次いでクルマに同乗中です。
その8割以上がチャイルドシート未使用か使い方を間違えていました。
チャイルドシートを使わなかった場合の致死率は正しく使った場合の10倍。
子どもの命を守るため、チャイルドシートは必ず、正しく使用して下さい。

また、体が成長しても大人のシートベルトでは危険なこともあります。
チャイルドシートには、乳児用、幼児用、学童用の3タイプあります。
子どもの体格に合ったチャイルドシートを使ってください。





最後のポイント「自転車の安全利用の推進」。
昨年、自転車に乗っていて事故に遭い、
亡くなったり、怪我を負った人は全国に約8万人。
そのうちの6割に、何らかの交通違反がありました。
また、自転車乗車中に交通事故で亡くなる高齢者が増えました。

自転車のルール違反は道路や交差点で
前後左右の安全確認をしないケースが最多。
また、信号無視や一時停止場所で停まらないケースも多い。

4月から通学や通勤で自転車を使い始める人もいます。
朝、先を急ぎ、安全確認を疎かにして自転車に乗るのは危険。





スピードが速いほど止まるために必要な距離が長く
ぶつかった時に歩行者が受けるダメージが大きい。
自転車通学の学生がいる家庭では
朝に余裕をもって家を出る心遣いをして下さい。

また、クルマとの事故では出会い頭の衝突が一番多く、
自転車で亡くなった方の多くは、頭に怪我を負っています。
子供だけではなく大人も必ずヘルメットをかぶりましょう。

一方で自転車は交通事故の加害者になることもあります。
過去に、小学生が自転車で走行中に歩行者と衝突、
怪我を負わせて賠償額が約9500万円となった例もあります。
万が一に備え、自転車保険もかけておくようにしましょう。

クルマやバイクを運転する時も、歩行者も、自転車に乗る時も、
充分注意して、交通事故がない社会を目指しましょう。




今年も「春の全国交通安全運動」が、
来週月曜日、4月6日から15日水曜日までの10日間実施されます。

今週と来週は、警察庁 交通局 交通企画課
渡辺友佳子さんに、その大切なポイントをお伝えします。

今回の重点ポイントは3つ。


<子供を始めとする歩行者の安全の確保>
        
<高齢運転者等の安全運転の励行>

<自転車の安全利用の推進>



今日はそのうち「子供を始めとする歩行者の安全の確保」について伺いました。
いま交通事故死亡者で最も多いのが「歩行者」です。
その歩行者が車との事故で亡くなった7割は道路横断中。
多くのケースで、横断歩道以外で渡る、
走行中や停止中の車の直前や直後で渡るなど、
交通ルールを守っていませんでした。





歩行者も交通ルールを守らなければ交通事故に繋がります。
横断歩道以外の道路の箇所でクルマはスピードを落とさずに走るもの。
渡ることはとても危険なので横断歩道がある場合は必ず利用しましょう。
横断歩道がない場合は十分に安全を確認してからにして下さい。


そして、4月から入学や進級を迎えた
子供たちも交通事故には十分気をつけてほしいところです。
特に小学生は学校生活に慣れ始める5月に
下校中や遊びに行くような場面での事故が最も多くなります。

事故の多くは飛び出しが原因。
道路を渡る時には必ず立ち止まる、右や左から車が来ないかよく見るなど、
お父さん、お母さんは子どもに繰り返し教えてください。





そして、いま大きな問題になっているのが、
信号のない横断歩道で一時停止するクルマが少ないこと。
横断歩道は歩行者優先が原則で安心して道路を渡れるべきところです。
ドライバーは横断歩道に近づいたらスピードを抑える、
横断歩道に人がいたら止まる、この2つを必ず守って下さい。

去年の交通安全ファミリー作文コンクールで
内閣総理大臣賞を受賞した八幡葵子さんはこんなこと書いています。


家の近くに信号のない横断歩道があります。
車がたくさん通るので、なかなか渡れません。
もっと大きく手をあげると、運転手さんが気づいて、
車が止まってくれるかなと思いました。

そこで夏休みに調べてみました。
まず、横断歩道の横で、手を上げずに立ちました。
100台調べて、止まった車はたったの5台でした。
次は、車がきたら、大きく手を上げました。
すると、100台中19台が止まってくれました。
でも、目の前をたくさんの車が通り過ぎていきました。
それでも手をあげない時より4倍くらいの車が止まってくれたので、
手を上げることは、大切なのだと思いました。

ー 中略 ー

私は、おじいさんやおばあさんが横断歩道の手前を渡ったり、
道路を斜めに渡っているのを、よく見かけます。
私は「どうして横断歩道を渡らないのだろう」と思います。
車の人がびっくりするからです。
びっくりして、アクセルとブレーキを間違えて踏んでしまうかもしれません。



歩行者もドライバーも、交通事故を減らすために、
ぜひ交通ルールやマナーを守ってください。






もうすぐ新年度。
このタイミングでクルマの買い替えをした方
考えている方が全国にいるでしょう。

今日のテーマは「ドライブレコーダー」でしたが、
「ドライブレコーダーをとりつけようか?」と考えている方もいるでしょう。
今では安全運転を促してくれるツール。
今週はその効果をお伝えしました。





コメントは A PIT オートバックス東雲の浮田義之さん。





浮田さんによるとドライブレコーダーは車の必需品になりつつあるとのこと。
若い世代から高齢者まで世代まで取り付ける傾向があるそうです。

もともとドライブレコーダーは、万が一、交通事故に遭遇した時のため
運転手を雇用するタクシー会社や運送会社が業務車に搭載するものでした。
ドライバーに落ち度がなかった、少なかったことを証明するためです。

最近では、その本来の用途目的に加え、違う効果も考慮されています。
自分の運転する姿が全て残るので無謀な運転を抑制する手段となるのです。








ドライブレコーダーの進化には、目覚ましいものがあります。
以前は前方しか映らないタイプがほとんどでしたが、
今では後ろや横まで写せるものが主流だとか。
また、夜間の運転や街灯が少ないところでも
鮮明に映像が残せるほど画像のクオリティが上がっているそうです。
これらは煽り運転対策にもなるということで注目されています。





交通事故に関わった時や煽り運転に遭遇してしまった時の
自分の正当性を証明する手段として、煽り運転に遭遇した時に証拠として
ドライブレコーダーは、とても役立つツールとなります。
そのことを感じていて、まだ利用していていない方は、
利用を検討してみてはどうでしょう。






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