先月、一般社団法人 東京 指定自動車教習所協会主宰の
第17回「交通安全」川柳コンテストの入賞作品が発表されたことを受けて
今回は受賞作を紹介しつつ、作者の方が川柳に込めた思いを、ご本人の声で伝えました。

今回、全国47都道府県から寄せられた応募作は21,619句。
その中から最優秀賞1作品、優秀賞2作品、入選3作品、団体賞1組が選ばれました。

<入選>

ペンネーム:ぴーちくぱーちく さん
 「あこがれは 父のゴールド お手本に」

お父さんは、ずっと安全運転を続けてきた方なのでしょう。
それを見習おうという気持ちがある「ぴーちくぱーちく」さんもまた、
お父さんのような優秀ドライバーになるのではないでしょうか。


ペンネーム:しろくろ さん 「曲がり角 誰もいないは 思い込み」

この番組でよく注意を促していること。
生活道路では、あまりスピードが出ていないといっても、
歩行者や自転車と衝突してしまったら大きな事故になりかねません。
「曲がり角の向こうからは、何か来るかもしれない」と仮定してハンドルを握りましょう。


ペンネーム:中潟 小屋子 さん 「守るのは 人の命と ルールです」

その通りですね。
交通ルールと交通マナーを守り、人の命も守りましょう。


優秀賞2作品と、最優秀賞1作品については、
作者ご本人による句の朗読と解説コメントで紹介しました。

<優秀賞>

ペンネーム:めぐる さん 「イヤホンで 聞こえぬベルと さけび声」


この句を考えたきっかけは、ヘッドホンをしながら自転車に乗っている人を見たことです。
危ないなと思ったと同時にどうしたらそうしことによる事故を減らせるか考えていた時、
国語の授業で交通安全川柳の応募をすることになりました。
「自分は大丈夫」という少しの油断が、大きな事故につながる危険があります
その危険性を短い言葉で伝えられたらと思い書いたのがこの川柳です。
これからも気持ちに余裕を持ち、周りにも気をつけながら安全に過ごしていきたいです


確かに、自転車に乗りながら、歩きながら、
ヘッドフォンやイヤホンをしている人を見かけることは少なくありません。
最近は、周囲の音を消して、音楽など、聴いている音に集中できる
ノイズキャンセリング機能がついたイヤホンもあります。
交通安全に関わる情報をキャッチしているのが目と耳。
聴覚を使わなければ、危険を呼び込みかねません。
自転車利用時は、ヘッドフォンやイヤホンをしてのながら運転はやめましょう。




ペンネーム:31111 さん 「無事故とは 奇跡じゃなくて 積み重ね」

この川柳は、無事故は偶然や運とかではなく、
一人一人の日頃の心がけの積み重ねで作られるものだという思いを込めて作りました。
この川柳をきっかけに、私自身もあらためて交通安全を意識したいと考えているのですが、皆さんも日頃の小さな心がけを日々大切にしていただけたら嬉しいなと思っています。


“スピード超過や乱暴な運転を続けていても、事故を起こさない自分は運転が上手い”と
そんなことを思っている方はいないでしょうか。それはこれまで運が良かっただけ。
本当に運転が上手い人は、慎重に、思いやりの気持ちを持ってハンドルを握り、
交通事故を自分から遠ざけている人です。



<最優秀賞>

ペンネーム:さささん さん 「ゴールドの ままで返納 誉れなり」

高齢者の交通事故が多い昨今、免許返納は何かを失うみたいで寂しいといういう
高齢者の方も多いと思うのですが、交通事故を起こして人生台無しになるより
ゴールド免許のままで返納したほうが、人生を締めくくるのに素晴らしいことだと
名誉を得る素晴らしいことだと訴えたいと思い作りました。

警察庁によると、免許返納の年齢で多いのは、小数点以下は四捨五入で、
70〜74歳 → 32%、80〜84歳 → 21%、75〜79歳 → 19%です。
日常生活にクルマは欠かせないという地域もあるので、
一概に免許返納を促すことはできませんが、
年齢が「高齢者」に達した方は、生活環境を鑑みつつ、
何かの折に、検討してみてはいかがでしょうか。

そして、交通安全川柳。
皆さんも、ご家族と一緒に1句つくってみてはどうですか。
交通安全の意識が、いっそう高まると思います。

車道の左側に白線などが引かれて、設けられた路側帯。
歩行者が通行できるように、またクルマが円滑に車道を利用できるように、
設けられていますが、ここでの接触事故に気をつけましょう。

歩道がない道路に設けられているのが路側帯です。
歩行者が歩くためのものですが、自転車も歩行者の通行を妨げない限りで利用可能。
ただし、2本の実線がある場合は自転車の通行も禁止です。

路側帯と混同しやすいものに路肩があります。
車道の左側に白線などが引かれていて、区分された道路部分があっても
歩道が存在するなら、それは路側帯ではなく路肩。
路側帯は道路交通法で定められていますが、路肩は規定されている法律も違います。
以下の写真のようなものが路肩です。


今回、お話を伺ったモータリング・ライター 藤田竜太さんによると
路側帯に関して典型的な事故は、クルマが路側帯を歩いている人を追い越す時、
ミラーや車体が接触したり、道路に面した駐車場や脇道などから出てきたクルマが、
路側帯を歩いていた人と接触するケース。

また、カーブや狭い道路で対向車を避けるために路側帯に寄った際、
後ろから来た自転車などに接触するケースや路側帯に停車した車が、
後方を確認せずにドアを開けて路側帯を走ってきた自転車が追突することもあります。
ちなみに路側帯では車体を路側帯の中に入れて停めてはいけません。
車道の左側に沿って停めるのがルールです。


路側帯に関して、ドライバーが気をつけるべきことは、
路側帯は歩行者の安全を守るためのスペースなのでクルマは路側帯に寄りすぎずに走り、
歩行者や自転車が安心して通行できるようにするのが基本だということ。

歩道代わりの場所なので、クルマが路側帯に入り込んで通行するのは許されていません。
また、住宅地など幅の狭い道に設けられていることが多いので速度を落として走ります。

路側帯での接触事故の主な原因は、ドライバーの視覚の確認不足や側溝間隔の不足。
こうした事故を防ぐには、歩行者や自転車を追い抜く際に十分な間隔をあけること。
間隔の目安はおよそ1.5mとされています。
道幅が狭く、十分な間隔が取れない場合は、徐行するようにして下さい。

路側帯にいる歩行者は、車に気づいてなかったり、
車道にはみ出す危険があることも想定しておくことが必要です。
道路沿いの店舗などから路側帯を跨いで道路に出る際は、
路側帯の手前で確実に一時停止をして、左右の安全確認をして下さい。

右方向は道路を走ってくる車があるので、注意深く見るようにしていると思いますが、
右から来る車に気を取られて、左側から近づいてくる歩行者などを見落とす事もあります。左右方向への目配りを忘れないようにしましょう。


自転車は歩道ではなく車道を走ることが強調されていますが、
歩行者専用路側帯を除いて路側帯のあるところでは自転車は路側帯利用が基本です。
まずは、路側帯から車道にはみ出さないことを徹底しましょう。
障害物を避けるためにやむを得ず車道側へ進路を変えることは、
後方から来る車との接触するリスクがあるので、後方の安全確認を行ないます。
路側帯に沿って車が停まっている時は、ドアが突然開くことも考えられるので、
車の脇を通るときはドアにも用心するようにしましょう。



路側帯については、優先されるべき歩行者、
さらに自転車にもしっかりと注意を払いましょう。
自転車の利用者は、クルマに気をつけつつ、歩行者と接触しないようにして下さい。
最後に歩行者は、守られるべき立場であっても、
危険な行動が事故を呼び込みかねないことをお忘れなく。
夏休みシーズンが到来しました。これから家族で、あるいは友人・知人と、
クルマに乗って旅行へ行く、お出かけする方は多いでしょう。
ロングドライブ、さらに最近の猛暑、クルマの運転には注意が必要です。


今回のコメンテーター カーライフ・ジャーナリスト まるも亜希子さんによると
交通安全を考えた時に、長距離ドライブに潜む危険のキーワードは「疲労」です。
      
最近のクルマはオートマティック車で、あまり足を動かしません。
長時間運転していて同じ姿勢が続くと、血行が悪くなって、
肩こり、腰痛、腕や足や目の疲れなどの症状が出ます。

さらに長距離ドライブでは高速道路を利用することが多くなりますが
エンジン音や走行音などの音や振動は、無意識のうちに耳や脳が疲れます。

猛暑が続く今、車内熱中症も増えています。
エアコンをかけてても、真夏の直射日光を浴び続けるのは危険。

こうしたことが積み重なると、あらゆる事故に繋がる可能性があります。
標識や歩行者など、必要な視覚情報の見落とし。前方不注意による追突。
信号無視。無意識でスピードを出しすぎる。車線逸脱。
疲れてくれば、アクセルやハンドルの操作が雑になり、運転が荒くなります。
こうした状況を想像すると、長距離ドライブの危険性がわかるでしょう。



長距離ドライブに際して、わたしたちができる事故の予防、対策については、
3つのタイミングでのポイントがあると、まるもさん。

まずはドライブの前日まで。
ルート検索などをして計画をしっかり立てること。
しっかりと睡眠をとること。睡眠不足だと疲れやすくなります。
出発時間には1時間ぐらいの余裕を持ちましょう。



次に運転中。
背中をしっかり背もたれにつけて、背筋が自然に伸びる正しい姿勢をとりましょう。
血流を妨げる原因になりやすい体を締めつけるような服装も避けるようにします。
エアコンは内気循環を続けると車内のCO2濃度が高まって、
疲労や注意力低下、眠気、頭痛の原因になりか寝ないので
30分とか1時間ぐらいごとに外気導入に切り替えるか窓を少し開けて下さい。



最後に休憩のタイミング。
一般道なら2時間から3時間ごと、高速道路なら1時間から2時間ごとに
30分程度休憩を取るといいと言われています。
その際に大事なポイントは、疲れを感じる前に休憩を取ることと
車から降りて歩いたり、ストレッチしたり、血流を良くすることです。

また、休憩中に食事を取るのであれば何を食べるか意識しましょう。
ビタミンB1が多く含む豚肉、キノコ類、ナッツ、ごまは疲労回復に繋がります。

そして、運転中に眠気を感じていたら仮眠をとるようにしましょう。
シートを30度くらいまで倒して15分仮眠すると最も効果的だと言われています。

最後に、1日に走る最長距離の目安は、
まるもさんの経験だと高速道路で300kmぐらい、
一般道ならその半分の150kmぐらいでしょうかとのことでした。
夏休みの長距離ドライブは安全に気をつけて、楽しい時間を過ごして下さい。

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