2012年2月28日

2月28日「雄勝町で支援を続ける立花貴さん(1)」

宮城県仙台市の出身で大学卒業後、東京で仕事を続けてきた立花貴さんは、東日本大震災を機に、石巻市雄勝町で給食支援や教育支援などの活動を進めています。
なぜ雄勝町で、震災復興に取り組むことになったのか、お話を伺いました。

◆雄勝に関わるきっかけ
 震災の当日は東京にいて、すぐに宮城(の実家)に戻って、母と妹の安否確認をした。安否確認をしたらすぐに東京に戻ろうと思っていたが、実際に現地に入ってみると、津波の危険区域に指定されている地域では、1週間〜10日も水も食料が届かないところがあった。そこで東京の仲間にとにかく水や食料を運んでくれと呼びかけた。そこから炊き出しや福祉の提供を始める中で、雄勝中学校の佐藤校長と出会った。
 佐藤校長は4日間山の中を捜し回って、奇跡的に生徒全員の無事を確認できた。その校長が「とにかく子供たちに腹いっぱいご飯を食べさせてやりたい」「パンと牛乳の朝食や学校給食だけでは足りないから、なんとかならないか」と相談を受けた。
 そこで大規模半壊の自宅(仙台市宮城野区)で100食分給食を作った。母も妹も仕出し屋をやっていて料理ができるので協力してもらった。学校給食を届ける活動から雄勝に関わっていった。


◆子供たちへの支援
 東京に戻ると杉並区和田中学校の元校長・藤原和博先生に呼ばれ、説明をした。藤原先生も宮城、岩手、福島を見て回って、「雄勝が一番状況が厳しいな」という話だった。
 雄勝町は人口の約8割が流出してしまった。もともと人口4300人のところが住民票ベースで1000人に。実際に住んでいる数はもっと少ない。
 学校は小学校も中学校も、屋上を超える津波に襲われた。子供たちも1人を除いて全員避難所生活。
 藤原先生は「この厳しい環境の子供たちに日本で一番豊かな教育をしよう」と話している。いま雄勝中学校は飯野川北高校に間借りをしているが、そこで補習の塾をやっている。



明日は、立花さんが雄勝町で取り組む新しい漁業の形、「オーガッツ」の「育ての住人」についてお伝えします。


【立花貴さんブログ】



----------
宮城県石巻市を中心に活動するボランティア団体「石巻2.0」の協力のもと、1泊2日の石巻復興支援ツアーを企画しました!

日程:3月24〜25日

1日目:石巻市内の津波被害の様子や、復興の取り組みを歩いて視察。
2日目:石巻の仮設住宅地域で開催される、石巻2.0 × LUZeSOMBRA PRESENTS「RE-FUTEBOLISTA PROJECT」の第4回フットサル大会。こちらには、中西哲生も参加します。

詳細はこちらをご覧ください。
【「クロノス」×ISHINOMAKI2.0 石巻復興支援ツアー】

2012年2月27日

2月27日「たすきリレーで福島を目指す」

「全国たすきリレー」を企画・運営しているJASP(全国学生プロジェクト)で福島大学3年の鈴木慎一郎さんにお話を伺いました。

鈴木さんは福島大学経済学部3年。
「福島のことを忘れないでほしい」「福島のいまを知ってもらおう」という気持ちから、2月13日に沖縄をスタート。
全国およそ30都府県、日本海ルートと太平洋ルートの2ルートでたすきリレーを実施しています。
全国の学生にツイッターなどで呼びかけて協力を求め、2000人近い学生が協力して運営をしています。

日本海側の太平洋側の2つのルートで全国をリレーし、3月11日に福島のゴールを目指します。

【JASP たすきリレー website】
«前の記事へ || 1 | 2 | 3 |...| 999 | 1000 | 1001 |...| 1066 | 1067 | 1068 || 次の記事へ»

パーソナリティ 鈴村健一

メッセージ、ご意見、プレゼントご応募はこちら

特別番組 LOVE & HOPE ~10年目の春だより

TOKYO FM 特別番組 HANABI

「LOVE&HOPE~防災ハンドブック2015」PDF版ダウンロード配信中

アーカイブ

  • いのちの森
  • Support Our Kid's
  • TOKYO FM
  • JFN