2011年12月6日

12月6日「災害支援のプロ・Civic Forceの活動(2)」

今週は、災害支援のプロ・「Civic Force」の活動と被災地支援の現状をお届けしています。

東日本大震災の発災以来、さまざまな形で被災地支援を行ってきた「Civic Force」。
その中心となっているのが、「パートナー協働事業」と呼ばれるプロジェクトです。

人、ノウハウ、資金など、いちNPOでは対処しきれない問題が起こった時に、NPOを支援するためにあるのが「Civic Force」です。

Civic Force事務局長・根木佳織さんにお話しを伺いました。

◆Civic Forceが行なったパートナー協働事業
 ・「難民支援協会」と、取り残された外国人の支援について協働した。ボランティアをしたい、という外国人ボランティアの受け入れや調整なども行なった。
 ・7〜8月からは、被災地でカーシェアリングをするNPOとも協働。車社会なのに多くの車が流され、不便な中、カーシェア(複数台の車を地域で活用する)のプログラムを実施。現在も実施中。
 ・仮設住宅に入居した方への見回り事業。お茶会や話し相手になるという100%被災者によるNPOに対しても、協働して事業を展開している。


◆協働事業は仕事を生み出す?
 雇用対策に繋がっている部分もあると思う。
 お金を生み出すための事業ではないが、被災者の方がミサンガを作って販売、その収益が生活費の一部に、という例もある。
 資金が少しずつでも循環していく仕組み作りがパートナー事業の中でも生まれている。


Civic Forceの事業が、被災地の経済の循環にも繋がっています。

Civic Forceの活動について、詳しくはオフィシャルサイトをご覧ください。
【Civic Force official site】

2011年12月5日

12月5日「災害支援のプロ・Civic Forceの活動(1)」

今週は、災害支援のプロ・「Civic Force」の活動と被災地支援の現状をお届けします。

Civic ForceはNGO「ピースウィンズ・ジャパン」の代表・大西健丞さんらが中心となり、東日本大震災の発災以来、さまざまな形で被災地支援を行ってきました。
少数精鋭、10人ほどのスタッフで、被災地と政府、民間企業、そして専門家をつなぐ調整役を担ってきました。

Civic Force事務局長・根木佳織さんにお話しを伺いました。

◆Civic Forceとは
 大規模な国内災害に備えての準備のため、いち早く被災地に入って支援が始められるようにと、2009年1月に立ち上がった団体。災害に対し立ち上がってくれる企業などに呼び掛けて準備をしていた。

◆この9ヶ月の活動
 ・最初の3ヶ月の緊急支援は主に物資。かねてから協定を結んでいたヘリコプターサービスの会社と連携して3月12日、ヘリコプターで被災地に入った。それが突破口となり物資、サービスを提供した。
 ・インフラがなく、3〜4月のまだ寒い中、手作りのお風呂を南三陸町で提供。
 ・気仙沼市のフェリーを失った離島に対し、広島県の廃船フェリーをアレンジし、運行支援をした。
 ・看護師、臨床心理士のチームを派遣。
 ・地元のNPOが中心となって活動するプログラムを支援。


◆支援格差について
 地理的にアクセスのいいところにはボランティアがたくさん入り、アクセスの悪いところには支援が入りにくく、格差が生まれたかもしれない。被災地のニーズが変わってくる中、支援する団体で調整するような機能がなかった、遅かった。


Civic Forceの活動について、詳しくはオフィシャルサイトをご覧ください。
【Civic Force official site】
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パーソナリティ 鈴村健一

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