2011年12月2日

12月2日「ISHINOMAKI2.0」

商店街の店主や若い世代が中心となって、行政の支援を待つだけでなく、自分たちの力で石巻の街を再生しよう!という取り組み「ISHINOMAKI2.0」

ISHINOMAKI2.0の松村豪太さんにお話しを伺いました。

◆ISHINOMAKI2.0の活動
 「ISHINOMAKI2.0」は草の根的に、街を新しく作ろうというクリエイター活動。今回の津波で大変な被害を受けて、全て無くなった状態。それをもとに戻すのはもったいないことで、何も無くなったのをチャンスとして新しくコミュニティの濃密な楽しい街をつくろう、という活動。
 最初の大きなイベントは、「スタンドアップウィーク」という10日間のイベントを開催。被災したビルの壁に映して野外上映会を行ったり、自分たちでペンキを塗って「復興バー」を作った。
 また石巻に行きたいけど宿がないという方のために、空き店舗をゲストハウス的に利用する「復興民泊プロジェクト」や街中に工房をつくって製品を商品として売る「石巻工房」なども立ち上げた。
 ボランティアというより「街づくり会社」というのが一番近い。


◆新しい石巻を
 「元に戻すのではなく新しいものを作る」という我々の考え方に共鳴してくれれば、 誰でも2.0メンバーになれる。
 街の商店主のお父さん、お母さんなども毎日復興バーに来てくれた。ボランティアと交流を持ってくれた。
 今回、石巻の「ボランティア文明開化」、外部の方との出会いによって先進的な考えが生まれている。ホスピタリティにあふれている。それでも行政の手当てを待っている人がほとんど。でも待っていてもしょうがない。
 「やっちゃえば面白いことはなんとかできるよ」という体験を提示したいと、活動している。



石巻では、震災前から人口の流出や高齢化が問題となっていましたが、松村さんは、震災を経て強まった「故郷への思い」が、活動の原動力になっていると話していました。


「ISHINOMAKI2.0」の活動については、オフィシャルサイトをご覧ください。

【ISHINOMAKI2.0 official site】

2011年12月1日

12月1日「元気メール年賀状」

神戸のNGO「アセック」が展開している「元気メール年賀状」は、16年前の阪神・淡路大震災にさかのぼります。
当時、神戸の仮設住宅では地域とのつながりを失い、一人で暮らすお年寄りの自殺、
孤独死が増えました。それを止めたいという願いのもと、ラジオを通じて全国に呼びかけ、およそ1万通の年賀状を仮設住宅に住む被災者へ届けたそうです。

「アセック」の理事長、瓜谷幸孝さんにお話を伺いました。


◆最初の1通が会うことに発展
 阪神大震災のとき被災者と文通していた長野県の中学生が、学校と教育委員会、PTAを説得して、修学旅行で仮設住宅を訪問した。その時、半年間文通しているおじいちゃん・おばあちゃんにそれぞれ会って、抱き合って泣いていた。お年寄りたちは手紙一枚で生きる勇気をもらったと、手紙を重箱の中に大事にしまっていた。
 世の中に誰かひとりでも自分のことを心配していることがいたら、人は生き行ける。心の支えが必要。
 私も6月に宮城県の仮設住宅に住んでいる人と文通している。正月に会いに行きたい。


◆16年続く文通
 手紙の次は「会いたい」になる。会いたいということは、その人と会うまで(お年寄りは)死ねない。「生きる」という目標につながる。
 阪神大震災から16年経っているけど、未だに文通は続いている。当時の中学生は、いま30歳。
 一年の新しい年の始まりに一つの小さな希望が見いだせるような、元気メールであればいいと思ってる。



知らない相手であっても“自分のことを気遣ってくれている人がいる”ことが、生きる希望に繋がるのではないでしょうか。



【元気メール年賀状の送り方】
はがきに、自分の名前、住所、メッセージを書いて、
宛名は「被災された方へ」としてください。

このはがきを封書に入れて、「アセック」の事務局宛てに送ってください。

送付先
 〒655-0046 神戸市垂水区舞子台8丁目16-16-604 アセック

 12月25日必着です。

お問い合わせは、電話・FAXともに、078-766-3481 までどうぞ。
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パーソナリティ 鈴村健一

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