2011年11月8日

11月8日「三陸文化復興プロジェクト」




岩手県内 56の図書館のうち、49館が震災の被害を受けました。
「遠野市文化研究センター」では、そうした図書館や学校図書室の復興のために、センターが6月にスタートさせた「三陸文化復興プロジェクト」の一つで、ボランティアと職員の方が、被災地に本を届けるための作業を続けています。

遠野文化研究センターの樋口真衣さんにお話を伺ったところ、全国から24万冊が集まりましたが、データベース化などの作業が追いつかず、まだ7万冊しか整理できていないのが現状だそうです。
現在、1日10名程度のボランティアが参加しているそうですが、夏休み以降、参加数が徐々に減り始めているとのこと。樋口さんは、「冬になりボランティアの数が減るので、ぜひ協力を」と話していました。

全国から遠野に集まった本は、ボランティアの方の作業を経て、被災地である沿岸部の図書館・図書室に、少しずつ届きはじめています。ただ、本の受け入れはようやく始まったばかり。本格的な図書館・図書室の復興は、これからです。


ボランティア参加に関する情報は、「遠野まごころネット」をご覧ください。

2011年11月7日

11月7日「ピアノの音色で笑顔を取り戻したい」

被災地では多くの学校が、津波でピアノを流されたり、浸水で使えなくなったりしました。
「被災地の学校にピアノを届けたい。音楽と笑顔を取り戻したい」という想いから、音楽家の秦万里子さんが中心となったプロジェクト「スマイル募金・ピアノ贈り隊」の活動がスタートしました。

「スマイル募金・ピアノ贈り隊」では、被災地にピアノを届けるために、主に2つの方法で寄付を募っています。1つめは、ピアノそのものを寄付する方法。自宅で弾かなくなったピアノ、眠っているピアノを寄付してもらい、それを被災地に贈ります。
2つめは、ピアノを購入するための資金を「寄付」する。集められた寄付金で、河合楽器の再生ピアノを被災地へ贈ります。
また、秦万里子さんのコンサート会場でも募金を呼び掛けています。

これまでに、募金や寄付で準備された一台のピアノが、岩手県・大槌保育園と岩手県陸前高田市・小友小学校に、ピアノが贈られました。


◆秦万里子さん「ピアノは、言葉では表せないものを伝えられる楽器」
 頑張ろう!という歌を作る人もいれば、コンサートを開いた人もいる。私はピアノが流されたり(した学校に)、ピアノの音色で校歌を歌って、生の音を覚えて欲しいと思った。
 ピアノはやさしい気持ちや悲しい気持ちとか、言葉では表せないものを伝えられる楽器だと思う。
 みんなの力を結集して、これからも贈りつづけたい。


先日、贈呈式が行なわれた小友小学校は、学校の両側から津波が押し寄せ、建物も1階が浸水。体育館も舞台ぎりぎりまで水に浸かったといいます。

◆小友小学校 副校長・渡辺淳さん「子供たちが元気になるのなら」
 最初の一か月は余裕も場所もなく、どうやって暮らしていこうかと思っていたが、学校が始まって、少しずつ子供たちの声が学校に響くようになった。
 演奏会の話があり、子供たちが元気になるのなら、とお願いした。
 ピアノも塩をかぶっちゃって、泥がでたりサビがでたりしていた。


小友小学校で行われた贈呈式では、全校児童およそ90人を前に、秦さんがミニコンサートを行いました。

◆秦万里子さん「乗り越えて頑張っている姿」
 子供たちの生命力は素晴らしいと思うし、子供たちは毎日この景色を毎日どんなふうに受け止めているのかな。ちゃんと受け止めて乗り越えようとして、乗り越えて頑張っている姿はとても印象的だったし、音楽で楽しい時間を持てたことはわたしにとってもうれしいこと。



「スマイル募金・ピアノ贈り隊」では、引き続きピアノの寄付、そして募金を呼び掛けています。
詳しくは、秦万里子さんのオフィシャルホームページをご覧ください。

【秦万里子さん official web site】
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パーソナリティ 鈴村健一

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