2013年8月16日

8月16日 三陸鉄道で楽しむ「あまちゃん」の世界

今日は、「あまちゃん」の故郷、三陸鉄道の話題です。

岩手県の三陸海岸を走る三陸鉄道、通称「三鉄」。
震災後、徐々に復旧と運転再開を続け、現在は、北リアス線が、「宮古−小本間」と「田野畑−久慈間」、そして、今年4月南リアス線も部分的に運転再開、「盛−吉浜間」で、運行しています。来年には、全線の再開を目指しています。

また、夏休みは特別列車も登場。三陸鉄道の冨手淳さんに詳しく伺いました。

◆三鉄、夏の特別列車
北リアス線のほうは「お座敷列車北三陸号」ということで、久慈から田野畑までお座敷列車が走っている。車内には海女の恰好をしたアテンダントが乗車して、うにあわび弁当など、特製弁当を予約販売している。(お客さんは)それらを楽しみに乗ってこられています。かなり人気があって、予約したほうが確実だと思う。
あとは、「かいけつゾロリ列車」ということで、こちらは行先が内緒のミステリートレイン。「かいけつゾロリ」という、子供さんの間で大変人気のゾロリのキャラクターをラッピングした列車。原作者の原先生とポプラ社さんがこの企画用のDVDをつくってくれたので、それに合わせて「ゾロリの冒険」のように進んでいく。
南リアス線のほうでは、スイーツ列車とランチ列車というのをやっている。


海を臨む抜群の景色が「三陸鉄道」の最大の特徴。でもそれは、運行区間のほとんどが、津波の被害を受けたことを意味します。

震災後、乗客の減少や、不通区間の収入減が経営を圧迫。一時は事業の継続が危ぶまれた時期もありましたが、社員が一丸となって、復旧復興に取り組みました。そんな中でやってきたのが、「あまちゃんブーム」です。

◆あまちゃんブームと三鉄オススメビューポイント
今年の夏は「あまちゃん」のおかげで、特に久慈のほうにたくさん(お客さんが)来ていただいて、忙しい日々が続いている。
南リアス線のほうにも、今年運転を再開をしたということで、観光のお客さんが来ているという状況で、皆さんに乗って頂いて感謝している。
列車からのおすすめのビューポイントとしては、震災の状況がわかるというところでは、陸中野田と野田玉川の間は、去年の4月に復旧した。昔は海が見えなかったが、松林が津波で流されて、海が見えるようになった。(震災前後で)車窓の風景が大きく変わったところ。あとは南リアス線で三陸付近で、ここも津波で築堤が壊れたところもあったが、すっかり復旧して、この辺がオススメかと思います。


※北リアス線の「お座敷列車北三陸号」は9/23までの土日祝日に運行。空いていれば当日乗車も可能ですが、かなり人気があるので予約したほうが確実です。また、社内で販売する弁当は前日までに予約が必要です。「かいけつゾロリ列車」も乗車の3日前までに予約が必要になります。

※また、三陸鉄道では「震災学習列車」も運行しています。列車で移動しながら、三鉄や周辺地域の震災被害と復興について学べるというもの。団体での貸切予約が基本となりmさう。

詳しくは三陸鉄道のオフィシャルサイトでチェックしてください。

2013年8月15日

8月15日 牡鹿半島・残された土地を活かす計画

今朝は宮城県石巻市・牡鹿半島から、街の復興・再生へ向けた 動きをお伝えします。

牡鹿半島では、津波の被害を受けた建物の取り壊しが進み、残された土地を街の復興にどう活かすかが課題になっています。震災直後から牡鹿半島で復興支援を続けているpikari支援プロジェクトの代表 遠藤太一さんは、今そうした土地を活用する計画が動き出していると言います。

◆残された土地をどう活かすか
牡鹿半島・鮎川浜を活動拠点としているが、この地域でいま必要なのは、石巻市内、市街地と違い建築制限区域が設定されている低平地の多い土地の利用方法を考えること。
復興計画を決めるにあたり、ようやく住民のあいだで話し合いが少し前に進み始めたが、まだ、何年もかかる。その期間、低平地をほっておくとただの荒れ地になってしまうので、復興計画が進むまでのあいだにどう利用していくかが重要。
そこで今、市が管理している土地を公共で利用できるように整備を急いでいる。多目的広場や子どもたちが遊ぶ公園、秘密基地を作るといった企画を色々と市に提案して、ちょっとずつ前進しているところ。

この計画で活用するのは、津波の被害を受けた公民館、体育館、市営住宅を取り壊した跡地です。すでに石巻市に申請を提出しており、順調に進めば8月末にも様々な施設が作られ始めます。

◆子どもたちと一緒に考える
自分たちがやっていたストリートスポーツなどが新しく半島に入ってきても面白いのではないかということで、早ければ今年のお盆にはBMXなどを楽しめる施設や、土で作ったモトクロスのコースが完成。みんなでどろんこになって乗って遊ぶといった場所になれば面白いのではないかと思っている。
子どもには遊具が必要だという固定観念で、どこに遊具を置くかという支援ではなく、鮎川小学校の総合授業の中で、どんな街づくりをしたら面白いのかというアンケートを実施、自分たちの楽しい遊び場を自分たちで作っていくために4歳から15歳の子ども、そのお父さんお母さんを対象に聞き取り調査をした。
子どもたちからは「動物とふれあえる場所が欲しい」といった声があった。自転車やスケートで遊んだら面白いとか、ランプで遊びたいという子どもは何人かにとどまっているので、新しいカルチャーとして取り入れていけたら面白いんじゃないかと思っている。
自分たちの思ったことがちゃんと形になるような、子どもたちと一緒に考えて一緒に作っていく街づくりができればいいなと思っています。

お伝えした計画にあった「秘密基地」ですが、鮎川浜では、人が住んでいない廃屋に、子どもたちが勝手に「秘密基地」を作って遊ぶため、大人から「危険だからやめさせたい」という意見があったそうです。一方、子どもたちからは「でも秘密基地が欲しい!」という声が。そこで、更地になった場所に「大人公認の秘密基地(笑)」を作ろうというアイデアが生まれたということです。
その他、動物とふれあえる場所がほしいという声を受けた、ドッグランの設置も計画の中に盛り込まれています。です。

詳しくは、pikari支援プロジェクトのフェイスブックページで確認できます。
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パーソナリティ 鈴村健一

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