2012年9月21日

9月21日「宮城県塩釜市・『GAMA ROCK FES 2012』」

明日、9月22日(土)宮城県塩竈市・みなと公園で開催される「GAMA ROCK FES 2012」。
このフェスの中心となったのが、Dragon AshのATSUSHIさんと、宮城県塩竈市出身の写真家・平間至さん。
二人は震災直後から塩竈市を拠点にライブや炊き出しなどの支援活動を続け、1年間で50回以上、被災地に足を運びました。

◆Dragon Ash・ATSUSHIさんの想い
 311の約10日後に現地に足を運び、それ以来塩竈を拠点にいろんな場所に行っている。
 ライブ活動や炊き出し、物資提供、形を問わずに、皆さんの力になれればと活動してきた。今後継続的に活動を続けていくためにどうしたらいいのかということを現地の方たちと話すようになり、そこで出てきたのが、現地の方たちが5〜6年前からやりたいと考えていた「GAMA ROCK FES」という野外フェス。
 今まで1年半の活動の中で知り合った現地のアーティストやミュージシャンが中心となり、そこに東京勢のミュージシャンも一緒になって、ライブとアートと食で野外フェスを行う。
 宮城県塩竃市はとてもいい場所。311でいろんなことが起きたが、それを踏まえて、皆さん向いて頑張っていこうとしている。食もいいし、景色もいい。ぜひ一人でも多くの人に来てもらえたら嬉しい。



≪GAMA ROCK FES 2012≫
開催日:2012年9月22日(土・祝)
開場 10:00/開演 11:00/終演予定 20:00
開催地:宮城県塩竈市みなと公園(塩釜港緑地内)
    宮城県塩竈市貞山通3-12-1
出演アーティスト:asari×MyPiano/ATSUSHI(DragonAsh/POWER of LIFE)/おひつじ座流星群/Caravan/黒田征太郎×中村達也/津軽三味線 柴田三兄弟/CHEAP PURPLE/中田裕二/HOUND DOG/ピストルバルブ/BRIGHT KIDS/細美武士/mito(クラムボン)×おおはた雄一

ライブの他、タワーレコードの「NO MUSIC, NO LIFE?」の被写体になれるポスター撮影会も開催。(限定100組)
アロマキャンドルをつくるワークショップや、「藻塩スイーツ」、ラーメン、牛タン、笹かまぼこなど、地元の「食」も楽しめます。


【GAMA ROCK FES 2012 Official Website】

2012年9月20日

9月20日「宮城県気仙沼・西舞根地区。進まない防潮堤建設『撤廃』」

宮城県気仙沼市・唐桑半島の付け根にある「舞根地区」でホタテや牡蠣の養殖などを営む、畠山信さん。
NPO法人「森は海の恋人」の副理事長も務めています。


現在、被災地沿岸には防潮堤の建設計画が国の予算で進められています。
畠山さんが暮らす西舞根に計画された防潮堤の高さは、9.9m。
これに対し、住民全員一致で計画の撤廃を県と気仙沼市に求め、気仙沼市長はこれに同意。
被災地で初めて防潮堤計画の「撤廃」が表明されました。

この地域は高台移転が決定しているため、“防潮堤による守るべき財産は、低地にはない”という主張が認められたからです。
しかし宮城県は計画の撤廃に動いていません。
畠山さんに、今の状況や市民の動きを伺いました。

◆行政の認識の違い
 僕ら気仙沼市民の多くは、「海と生きる」というキャッチフレーズを作ったくらいなので、守るべきものは「景観」。観光産業をやっていた方は特に、その認識が強い。コンクリートのデカい壁などいらない。
 一方、行政・宮城県の守るべきものは、「いのち」「公共施設」そして「道路」だと言っている。国交省に話を聞きに行ったら「そんな珍解答は初めて聞いた」と言われた。国と県と市で認識が全く違う。



◆市民が集まって
 気仙沼市の市民、有力者が集まって、「防潮堤を勉強する会」という任意団体が始まった。いきなり反対運動をするのではなく、防潮堤とはどんなものか、どういうお金でどういう場所にどう出来るのかを勉強する場。一週間に1〜2回のペースで有識者を呼んで、何が課題なのかを学ぶ場を作った。毎回100人以上集まる。関心は高い。しかしまとまった意見がなかなか出せない。なぜなら住む場所が決まっていないから。
 行政が各集落ごとに街づくり協議会を作るはずだが、そんなゆとりは行政にはなく、でも期限は決まっていて、期限が過ぎれば執行される。5年後には東北の被災地沿岸はほとんど電柱より高い堤防で覆われてしまう。
 要望書のフォーマットはホームページに載っている。他の集落にも、防潮堤に反対したいという活動を始めた仲間もいる。そういう連中には要望書の数字と文字を変えればそのまま提出できる。すると気仙沼の若い連中が、舞根と同じように自然環境を大切にした街づくりをしたいと言い始めた。じゃあ色々手を貸そうと、最近はこの舞根集落だけでなく、他の集落にも足を運んで話を聞いたり、まとめたりすることが増えてきた。



【舞根2区の海岸堤防の計画撤回に関する要望書】

【舞根復興ポータルサイト MOUNE.jp】

【NPO法人 森は海の恋人 Official Website】
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パーソナリティ 鈴村健一

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