2012年6月27日

6月27日「福島のいまの状況と向きあう『peach heart』(3)」

福島県の女性たちが立ち上げた「peach heart」。
いま、福島が置かれている状況とどう向きあい、これからの生活や人生をどうしていけば良いのか、女性同士が本音で話し合うために、様々な活動をしています。

活動の中心となっているのは、福島出身の女性5人。
目的は、同じ環境で不安や悩みを抱える女性たちが「対話できる場所」を作ることです。
peach heart共同代表の宍戸慈さんにお話を伺いました。

◆peach heartの活動内容
 ●「fuku×fukuガールズcafe」…2ヶ月に1度、ワークショップでピラティスや料理教室、メイク講座をした上で、対話の場を設ける。生き方を見つめ直す、生き方を見つける場。
 ●「Restrip(レストリップ)」…県外などで心と体を休め見聞を深め、ネタを収集して帰ってきて福島での生活に活かす女子旅。旅先で対話する時間を設けている。
 ●マスクの販売。福島ではマスクをしているといじめられる。放射線を気にしているというのがいじめの理由。 カワイイ布の生地の布マスクの販売をしている。


◆対話から生まれる決意
 対話について。2人1組で、3分間で自己紹介。10年後の自分のイメージを相手に話す。10年後福島で暮らしていたいとか、夢についてとか。誰かに聴いてもらうことは整理になる。相手との考え方の違いに刺激を受け、様々な選択が分かるようになる。
 先日の山梨県北杜市でのレストリップでは、山梨で農業をやっている女性と、福島の農家の女性がペアになって対話をした。福島の彼女は去年1年いっさい土に触れられずバイト生活をしていて、農業に戻るか、福島で農業以外の道を探すか迷っていた。その彼女は北杜市の女性と話す中で、やっぱり土が好きで農業がしたいと福島を出る決意をした。そうした話し合いが選択の助けになるというのがガールズカフェの目的。



peach heartは任意団体のため、運営はメンバーの自己負担と寄付金でまかなわれています。
詳しくはpeach heartのウェブサイトをご覧下さい。
【任意団体peach heart official website】

2012年6月26日

6月26日「福島のいまの状況と向きあう『peach heart』(2)」

福島県の女性たちが立ち上げた「peach heart」。
いま、福島が置かれている状況とどう向きあい、これからの生活や人生をどうしていけば良いのか、女性同士が本音で話し合うために、様々な活動をしています。

地元を離れ避難するのか、留まるのか。
この選択をめぐって、福島の女性たちが直面している問題とはどんなものなのでしょうか。
peach heart共同代表の宍戸慈さんにお話を伺いました。

◆“母子になる前”の女性の立場
 なぜ母子だけに目を向けられているのか。28歳の私も明日妊娠するかもしれない。そうすると母子になる。
 母子になる前の女子は放っておいていいのか。単身の女子は生計を立ててくれる人はいない。自分でやりくりしているので、避難する場合は仕事も辞めなければいけない。
 常に恋愛と結婚と放射能を一緒くたに考えていかなければならない。県内で結婚したらきっとそこで子どもを生まなければいけない。自分の心の中では、子どもはここで育てることは出来ないのではないかと思っている。つまり結婚後に母子避難をしなければいけない。結婚したのに母子避難で別々に暮らす、じゃあなんのために結婚するのか。「じゃあ避難先の人を見つければいいじゃない」というケンカになってしまう。



peach heartは任意団体のため、運営はメンバーの自己負担と寄付金でまかなわれています。
詳しくはpeach heartのウェブサイトをご覧下さい。
【任意団体peach heart official website】
«前の記事へ || 1 | 2 | 3 |...| 955 | 956 | 957 |...| 1066 | 1067 | 1068 || 次の記事へ»

パーソナリティ 鈴村健一

メッセージ、ご意見、プレゼントご応募はこちら

特別番組 LOVE & HOPE ~10年目の春だより

TOKYO FM 特別番組 HANABI

「LOVE&HOPE~防災ハンドブック2015」PDF版ダウンロード配信中

アーカイブ

  • いのちの森
  • Support Our Kid's
  • TOKYO FM
  • JFN