2012年5月24日
5月24日「Support Our Kids・子どもたちのその後(2)」
東日本大震災の被災地の子どもたちに、海外でホームステイをしながら数週間の語学留学を体験してもらう「Support Our Kids」。
昨年は、岩手・宮城・福島から30人の中高生たちがニュージーランドにホームステイをしました。
あれから1年。参加した子どもたちの中には、東京で新生活を送っている子もいます。
石巻市出身の浅田香菜さん(18歳)。
彼女は高校を卒業後、4月から東京で働いています。
◆東京での新生活
今は飲食店で働いている。仕事に行き、帰ってご飯を食べて寝る、の繰り返し。全然ついていけない。生活リズムも変わり、やりたいことをする余裕もない。
たまに帰りたいと思うくらいで、東京の生活をやめて石巻に戻りたいという気持ちはない。
石巻よりこっちの方が私のやりたいことが増えていく、生活が充実していく。もっと充実させたい。
◆ニュージーランドでの経験
行く前は、迷って、行っていいのかというのがあった。英語もできないし、海外は映画の中の世界。
家族ではなく、知らない人と行く海外は不安。でも行った人にしかわからない感動、楽しさ、エネルギーを感じてほしい。そういうチャンスがあるんだから逃してほしくない。自分の行動するエネルギーになっている。
何かがしたいと迷った時、英語も分からなかったがニュージーランドで幸せな時間を経験できたから、今迷っていることもやってみる。やればできることは分かっている。自分の背中を押してくれる経験だった。
ホストファミリーからメールが来る。英語は分からないが、一生懸命解読して返信している。
東京に来て就職して、今働いているとメッセージしたら、ホストファミリーも大学に通っていると返信があった。遠くてもみんな前に進んでいる。もう一度ニュージーランドにも戻りたい。そういう目標もあるので頑張れている。
Support Our Kids事務局の新山明美さんは、海外へのホームステイ経験について、このように話しています。
◆次へのステップへ
家を失い、友人もバラバラになってしまい、今何をしたらいいのか。
夢もあったが家を建てるのが先になり、進学よりも就職が優先となる。生き方のゼロ地点に立っている。
毎日目にするものががれきの山や土地。そうしたものを眺めながら学校へ通う。外に出る気力もなくなる部分がある。
こういう海外へ行くチャンスを生かして、色々な人たちに触れて話をして、見て、聞いて、という経験をすれば、次にやりたいこと、我慢や諦めていたことをやろうというスイッチをオンにすることができる。次のステップに向けてプラスになる。
Support Our Kidsプロジェクトでは、今年も7月下旬から2週間の語学留学を実施します。
今回は、イギリス、ニュージーランド、アメリカ、カナダの4カ国に、50人前後を派遣する予定です。
お申し込みはSupport Our Kidsのホームページから応募用紙を印刷し、推薦書とともに、指定の住所まで郵送して下さい。
詳しくは、Support Our Kidsのホームページでご確認ください。
【Support Our Kids 第2回ホームステイプログラム参加者募集ページ】
昨年は、岩手・宮城・福島から30人の中高生たちがニュージーランドにホームステイをしました。
あれから1年。参加した子どもたちの中には、東京で新生活を送っている子もいます。
石巻市出身の浅田香菜さん(18歳)。
彼女は高校を卒業後、4月から東京で働いています。
◆東京での新生活
今は飲食店で働いている。仕事に行き、帰ってご飯を食べて寝る、の繰り返し。全然ついていけない。生活リズムも変わり、やりたいことをする余裕もない。
たまに帰りたいと思うくらいで、東京の生活をやめて石巻に戻りたいという気持ちはない。
石巻よりこっちの方が私のやりたいことが増えていく、生活が充実していく。もっと充実させたい。
◆ニュージーランドでの経験
行く前は、迷って、行っていいのかというのがあった。英語もできないし、海外は映画の中の世界。
家族ではなく、知らない人と行く海外は不安。でも行った人にしかわからない感動、楽しさ、エネルギーを感じてほしい。そういうチャンスがあるんだから逃してほしくない。自分の行動するエネルギーになっている。
何かがしたいと迷った時、英語も分からなかったがニュージーランドで幸せな時間を経験できたから、今迷っていることもやってみる。やればできることは分かっている。自分の背中を押してくれる経験だった。
ホストファミリーからメールが来る。英語は分からないが、一生懸命解読して返信している。
東京に来て就職して、今働いているとメッセージしたら、ホストファミリーも大学に通っていると返信があった。遠くてもみんな前に進んでいる。もう一度ニュージーランドにも戻りたい。そういう目標もあるので頑張れている。
Support Our Kids事務局の新山明美さんは、海外へのホームステイ経験について、このように話しています。
◆次へのステップへ
家を失い、友人もバラバラになってしまい、今何をしたらいいのか。
夢もあったが家を建てるのが先になり、進学よりも就職が優先となる。生き方のゼロ地点に立っている。
毎日目にするものががれきの山や土地。そうしたものを眺めながら学校へ通う。外に出る気力もなくなる部分がある。
こういう海外へ行くチャンスを生かして、色々な人たちに触れて話をして、見て、聞いて、という経験をすれば、次にやりたいこと、我慢や諦めていたことをやろうというスイッチをオンにすることができる。次のステップに向けてプラスになる。
Support Our Kidsプロジェクトでは、今年も7月下旬から2週間の語学留学を実施します。
今回は、イギリス、ニュージーランド、アメリカ、カナダの4カ国に、50人前後を派遣する予定です。
お申し込みはSupport Our Kidsのホームページから応募用紙を印刷し、推薦書とともに、指定の住所まで郵送して下さい。
詳しくは、Support Our Kidsのホームページでご確認ください。
【Support Our Kids 第2回ホームステイプログラム参加者募集ページ】