2018年9月19日

危機管理のプロ・自衛隊のノウハウを詰め込んだ「自衛隊防災BOOK」について

危機管理のプロ・自衛隊のノウハウを詰め込んだ本「自衛隊防災BOOK」。人命救助はもちろん、水や食料の確保、緊急措置など、災害時に役立つテクニックやアイデアが収められています。防衛省 陸上幕僚幹部 募集広報係長で3等陸佐の林田賢明さんに、発刊の経緯について伺いました。


◆林田賢明さん/発刊の経緯について
「もともと自衛官募集動画の一環として「自衛隊ライフハックチャンネル」というものを立ち上げております。自衛隊に伝わるいろいろなノウハウを皆様の生活に役立てるということで1分くらいの動画で分かり易く紹介しているんですけど、そこでこれはもっと皆さんに知ってもらいたいというところから、この「自衛隊防災BOOK」が生まれたというかたちになります。実際に救助活動で使っているようなノウハウももちろんありますし、「備え」ですね。起きる前の「備え」に関するノウハウというものも含まれてると。でさらに実際に起きてしまったときにどういうふうに対処するかということについても入ってる内容ですね。」



日頃こころがけておくべき「備え」から、災害時に役立つテクニックやアイデアの【発災時編】と【被災時編】、役に立つ防災アイテムについて、などがテーマ別に書かれている「自衛隊防災BOOK」。そのうち、“日ごろ心がけておくべき「備え」”とは、どんなことなんでしょうか?


◆林田賢明さん/日頃備えておくもの
「日頃の備えについてなんですけど、まずやっぱり“いつ起こるかわからない”、“自分にも起きる”という意識を持つのがひじょうに大切だというふうに思っています。そのうえでこの本でも紹介しているようなモノであったり行動であったり、備えておくっていうのが大事だと感じております。たとえば北海道の地震について、深夜に起きたということで、まわりも暗い。なのでライトですとか灯りがとれるものであったり、身動きが取れなくなってしまった場合に自分の位置を知らせるために音の出るもの、たとえば笛ですとか、あとは瓦礫とかが危ないのでスリッパですとか上靴ですね。外に出れるものを準備しておくっていうのも大切です。あとは非常食に甘いスイーツの缶詰があるんですけど、そういうのを準備しておくとちょっと気持ち的に楽になるというかですね、気持ちが安定する効果もあると思いますし、糖分がたくさんあるのでエネルギーにかわるというのがあるので、準備しておくといいかなと思いますね。」


「自衛隊ライフハックチャンネル」

いつ起こるかわからない、自分にも起こる、という意識。これは北海道の地震や西日本豪雨でも思い知らされたことです。停電した時のためのライトや、自分の位置を知らせるための笛、あとスリッパなどの上靴は、出来れば枕元や手の届く場所に置いておくことも重要ということでした。非常食の中に甘い缶詰をという提案。これはいざという時には心が休まるかもしれません。

『LOVE & HOPE』、明日も「自衛隊防災BOOK」についてお届けします。


パーソナリティ 鈴村健一

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