2018年9月20日

危機管理のプロ・自衛隊のノウハウを詰め込んだ「自衛隊防災BOOK」について?


危機管理のプロ・自衛隊のノウハウを詰め込んだ本「自衛隊防災BOOK」。人命救助はもちろん、水や食料の確保、緊急措置など、災害時に役立つテクニックやアイデアが収められています。防衛省 陸上幕僚幹部 募集広報係長で3等陸佐の林田賢明さんに、発災時と被災時のために知っておきたいことを伺いました。


◆林田賢明さん/発災時と被災時について
「発災時なんですけどまずはやっぱり落ち着いて行動することがいちばん大事かと思っています。でさらにたとえばいろんな場面ですね、電車に乗っていたり、車を運転中だったり、あと料理をしている段階ですとか、いろんな場面が想定されますので、そこでどういうふうに行動するか。電車は何か起きた場合、必ず急停車をします。その際にたとえばカバンを置く位置ですね。どこに置けば、人がバーッと倒れてきたときにクッション代わりになるですとか、どういう場所に立っていれば座っていれば、進行方向に対して自分の身を守ることが出来るのか。あと車の場合はまず停車するというのがいちばん。たとえば道路がいきなり陥没ということも考えられるのですが、まずはハザードを点けて路側帯に寄せてっていうのがいちばん重要になってくるかと思います。で被災時なんですけどいろんな状況があると思います。たとえば自分がケガをしてしまったときですとか、倒れている人をどうやって運べばいいか、とか。自分がケガをしたときの処置に関しては、われわれ自衛官の中でも多くの人が手拭いをたくさん持ってます。いま私も持ってますけど、なぜかというと、ケガをしたときの処置にも使えますし、ヒモに使えたりいろんな用途があるので、ハンカチよりも手拭い持ってる方の方が多いですというのを紹介したりしてます。」



落ち着いて行動することは難しいことではありますが、林田さんは、“対処法などいろんな知識を身につけていれば、それが落ち着いて行動することに結びつく”、とも言います。

そのほか「自衛隊防災BOOK」では、発災時に子供や高齢者と避難する方法や、水害の時にシャツを浮き輪代わりにする方法、一人で自分よりも体重の思いケガ人を運ぶ方法などが具体的に紹介されています。(ちなみに自衛隊のアイデアとして、いまの時期、被害が急増する、ススメバチの対処法なども掲載されています。)

『LOVE & HOPE』、明日も「自衛隊防災BOOK」についてお届けします。

「自衛隊ライフハックチャンネル」

パーソナリティ 鈴村健一

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