2018年10月10日

北海道厚真町レポート〜「こぶしの湯あつま」

今朝も北海道胆振東部地震の被災地、厚真町からのレポートです。



震度7を観測、土砂崩れで36人が犠牲となった厚真町では、今なお270名以上の方が避難生活を送っています。町の公共宿泊温浴施設、「こぶしの湯あつま」も、建物や配管などが破損して、休業を余儀なくされていましたが、先月27日に、レストランのみ、営業を再開しました。

副支配人、武田まゆみさんのお話しです。


◆「せめてレストランだけでも」
朝方3時過ぎに強い地震があって、びっくりしますよね。でもすぐ支配人から、その時だけ電話が繋がったんですけど、“大至急”っていう電話があって、あーこれは来いということだなと思って、すぐこっちに、宿泊のお客様にもいらっしゃったので来たんですけど、ひどい状態でしたね建物は客室が天井がずれたりとか断熱材が飛び出してたりだとか、いちばんダメージ受けたのはやっぱりボイラーなんですよね。お湯が出せない状態なんです。で、お風呂場の向こうは水さえも出せない状態なんです。これから随時、業者さんが入ってくるっていう状況なので、すべての営業ってのはまだまだいつっていうのははっきり言えない状態です。ただ何もしないよりはレストランだけでも、飲料水が出ればあとガスも使えますし電気も使えるようになったので、先月の27日からオープンしましょうっていう話になって、オープンしてる状態です。ただまだやっぱりお風呂好きの方・・・ここ常連さんで持ってるところが多いので、ここを気に入って町内の方もそうですし町外の方も結構いらっしゃるんで、年配の方おばあちゃん達がここに来てスタッフと色々喋ったりとか、ああでもないこうでもない、あははおほほと言いながら一日過ごしてる、で、ここで友達作ったりするんですよね。で、また新たなグループが出来たりとかするので、そういう方々はまだちょっと足が遠のいてる感じにはなりますよね。ただお客様から電話をいただくのは、いちばん多いのは、“お風呂はいつから”っていう。明日でもオープンしたい気分はありますけれども、いつってはっきりお答えすることもできない状態です。



       
厚真町には“交流拠点”と呼べる場所は少なく、この「こぶしの湯あつま」は、お風呂も入れて食事も出来る、時々宴会も・・・という住民の憩いの場でもありました。いまレストランのみ営業を再開していて、ホームページでは、“11月に全館の営業再開を予定”となっていますが、まだ配管の破損調査すら出来ていない状況で、予定は見通せないということです。副支配人の武田さんも厚真町の住民のお一人。散らかってしまった自宅を少しずつ片付けながら、食事にやってくる方を迎えています。

じつはこの「こぶしの湯あつま」では、オール厚真産の食材を使った、あるメニューが有名ということなんですが、明日はそんな話題もお届けします。


「こぶしの湯あつま」オフィシャルサイト

パーソナリティ 鈴村健一

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