2018年10月16日

復興グルメシリーズ〜北海道編「はやきたチーズ工房夢民舎」

今週は「復興グルメシリーズ〜北海道編」、北海道胆振東部地震で震度6強を観測した安平町のチーズ工房、「はやきたチーズ工房 夢民舎」のレポートをお届けしています。



創立から28年の「夢民舎」、大手航空会社の国際線ファーストクラスでも機内食として採用されるほど、高い評価を受けている町を代表するチーズ工房です。9月6日に起きた地震で安平町は震度6強を観測、工房も一時生産がストップするほどの影響を受けました。

副社長、吉川絵理子さんのお話しです。


◆「もしも会社が終わることになったら・・・」
「まず自宅で凄い揺れだったのでビックリして、食器棚は倒れるしテレビも倒れるしで寝室で身動き取れなかったんですけど、揺れが収まった後にハッとしたのが、“あっ、チーズ工場壊れてないだろうか”ということでした。すごく不安になって、あとで聞けばなんかそんな地震の時に外に出るのは危険だよ!って言われたんですけれど、その時はもう必死だったので車で見に行ったんです。建物はあったんですよね。“あ、外側だいじょうぶだ、崩れてない”って思って、中あけたら、ロッカーは倒れてるしパソコンも倒れてぐちゃぐちゃだし、工場の中の大きな機械は傾いてるのもあったので、“あーこれは大変なことになったなあ”と思って、でも建物は外側は無事だったとそれだけ思って、家に帰ったんですよね。あとは停電とそれからまさかの断水が11日間かな、続くと思ってなかったので。まず機械が正常に動くのかって動作確認をするにも水がないと動作確認ができないので、いつになったら水が出るようになるんだろう、ていうのを待ってる間がすごくいちばんつらかったですよね。チーズを早く製造して予約して頂いてる方ももちろんたくさんいるし、そもそもせっかく父がここまで28年かけて頑張って作ってきた会社が、もしもここで終わるようなことなったらどうしようとか、いろいろ不安な気持ちで、製造再開できたのが9月18日だったんですけど、その6日から18までの間が、すごく辛くて、夜もちょっと眠れないような状況が続きましたね。」




幸い工房やレストランの建物は無事だったので、ライフラインの復旧を待った・・・というか待つしかなかった。この間、廃棄した商品は5000個にも及び、再びチーズ作りが出来るかどうかも見通せない12日間は、不安で眠れない日々だったという吉川さん。無事に電気や水道が回復し、製造機械も無事が確認できて、9月18日に製造を再開。そのときの喜びや安堵の気持ちはいかばかりだったことでしょう。

熟成期間が不要な商品はすでに販売が始まっていますが、いちばんの看板商品である「カマンベールチーズ」は熟成が必要な商品なので、まさにいま“熟成待ち”の状態。今月末か11月の上旬には出荷できるのではないか?ということです。

そこで今週は、リスナーの皆さまにも、出荷再開の日を夢民舎のスタッフと同じように心待ちにしてもらおうということで、毎日3名様に、「夢民舎」の人気商品2トップ、カマンベールチーズ「はやきた」と「ダブルチーズ」をセットでプレゼントしています。美味しく熟成したら安平町から直接お送りしますので、ぜひぜひご応募ください!




ご希望の方は、『LOVE & HOPE』ブログのメッセージフォームから「夢民舎のチーズ希望」と書いてご応募ください。当選者は後日ブログで発表、プレゼントの発送は今月末か来月上旬になります。

『LOVE & HOPE』、明日も震災からの復活に向かう「はやきたチーズ工房夢民舎」のお話しです。

パーソナリティ 鈴村健一

メッセージ、ご意見、プレゼントご応募はこちら

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