2018年10月18日

復興グルメシリーズ〜北海道編「はやきたチーズ工房夢民舎」

今週の『LOVE & HOPE』は「復興グルメシリーズ〜北海道編」ということで、北海道胆振東部地震で震度6強を観測した安平町のチーズ工房「はやきたチーズ工房夢民舎」のレポートをお届けしています。



創立から28年の「夢民舎」。大手航空会社の国際線ファーストクラスでも機内食として採用されるほど高い評価を受けている、町を代表するチーズ工房です。9月6日に起きた地震では一時生産がストップするほどの影響を受けましたが、18日に製造を再開し、フレッシュ系のチーズは販売も再開。主力のカマンベールチーズはいま熟成を待っている段階ということです。

肝心の熟成の方は順調に進んでいるのかどうか?副社長の吉川絵理子さんに聞きました。


◆「いちばん感じたのは“ありがたみ”」

「目安は10月の下旬くらいかなと思ってるんですけど、いま震災後に作り始めたカマンベールも、なんか通常よりもちょっと熟成に時間がかかっているような感じだって工場長が言ってまして、通常このくらいの時期でこのくらいの白カビが生えてくるだろうっていうのがちょっと遅れ気味なんですって。いやあ〜こういう待ってる時に・・・って思うんですけど、どうしても相手も生き物なんでそうはこっちの都合ばっかり押し付けられないので、熟成で美味しく仕上がるのを待つしかないなあと思ってます。それで震災のたぶん翌日だったとおもんですけど、うちで頂いてる生乳の酪農家さんの息子さんに電話をして“どうですか?”って聞いたら、“自家発電を使って電気を何とか起こして、あと大きな水のタンクをすぐ買って水を確保するようにしてやってます”って言って、“うまくいけば明日かあさってには生乳、出荷できるように整ってますよ!”って言って頂いたんです。でもその時はうちがぜんぜん断水でチーズ作れるかどうかも分からない状態だったので、“ああそっか、じゃお互い大変だけど頑張りましょう”ってお話しして、でおかげさまで断水が解消されてチーズの機械も問題なかったときに、いつもと、震災前と同じだけの生乳が届いたので、もうほんと嬉しくて、今回の震災を通じていちばん感じたのが、チーズは作りたくてもその原料となる生乳がないと作りたくても作れないから、それを生産してくれてる酪農家さんがほんとに頑張ってくれてるから、そのありがたみっていうのを、なんか私はいちばん今回感じたことですね。」




今回の震災では、停電で搾乳できない時間が生じたことで、多くの乳牛が「乳腺炎」になってしまったことが問題になりました。炎症を起こした牛の乳は出荷できず、多くの酪農家が被害を受けたのです。幸い「夢民舎」の取引している酪農家は被害を回避できて、18日の工場再開の日は通常通りの量の生乳を用意してくれ、あらためてこうした地域のつながりへの感謝を思ったというお話しでした。

一丸となって美味しいチーズを作っている「夢民舎」の一番人気商品、「カマンベールチーズはやきた」と、人気2トップのもう一品、クリームチーズとブルーチーズをブレンドした「ダブルチーズ」を、今朝もセットで3名様にプレゼントします。美味しく熟成したら、安平町から直接、お送りしますので、ぜひご応募ください!





ご希望の方は『LOVE & HOPE』ブログのメッセージフォームから、「夢民舎のチーズ希望」と書いて、ご応募ください。当選者は後日ブログで発表します。

『LOVE & HOPE』、明日も震災からの復活に向かう、「夢民舎」のお話しです。

パーソナリティ 鈴村健一

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