2018年12月6日

フィッシャーマンジャパンの「トリトン・プロジェクト」?

今朝も引き続き、フィッシャーマンジャパンの松本裕也さんのお話し。

「漁師をカッコいい仕事に!」
これが、東北の若手漁師や水産加工業の担い手が運営する「フィッシャーマンジャパン」のコンセプトです。そしてその活動の中心が、「トリトン・プロジェクト」。

活動内容の一つに「水産加工業へのインターンシップ」があります。全国の大学生が、春休み、およそ1か月間をかけて石巻に住み、地域の水産加工業社で働くというもの。この取り組みが、受け入れ先の地域の企業や従業員にも、思いがけない影響を与えていると言います。

◆「私たちも仕事っていうものを見つめなおさなきゃいけない」
「最初はこの地域の水産加工業などは、地元の高校を卒業してそのまま就職する子どもたちとか、すごく近いエリアの人たちが入っていく状況で、そんな中でも人手不足が叫ばれていました。最近石巻の有効求人倍率が2.0以上になってきていると聞いています。ある意味水産加工業も含めた水産業に“閉そく感”というか、外の空気が入ってこないということで変化もない。そこに、わざわざ一カ月間のインターンのプロジェクトで、一カ月間石巻に住み込んで、長期休みのほとんどを使って入ってくる大学生というのは、ものすごくモチベーションが高くて、仕事を通じて成長するぞというハングリーな子たちばかり。そんな彼らが入ることによって、水産業者の方々が「なんだこの大学生たちは!」「なんでこんな成長したい欲求が強いんだ!」と感化されて、「これは仕事ってものを見つめ直さなきゃいけないなと考える機会になった」という話も聞くようになりました。僕らも「会社側が変わる」ということを想定していたわけではないので、そんな声を聴くと、外部の方が入るといい影響があるんだなと感じ始めているところです。」




すでに20名以上が石巻に移住し漁師として働いているだけでなく、職業訓練を体験しにやってくる大学生の前向きな姿勢が、受入れ先の地域の人たちの心をも動かしているというお話し。交流の促進が次々といい効果を生み出しています。

石巻の水産加工業へのインターンシップは、来年2月から3月にかけても行われます。ただいま参加者を募集中。詳しくは「トリトン・プロジェクト」のオフィシャルサイトをご覧ください。

パーソナリティ 鈴村健一

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