2019年1月23日

宮城県亘理町 FMあおぞら3

今週は、宮城県亘理町のコミュニティFM「FMあおぞら」の取り組みです。

東日本大震災の後、臨時災害FMとしてスタートし、昨年コミュニティFMとして再出発しました。スタッフ9名は、年代も性別もさまざまですがすべて亘理町の町民。自分の視点で、身の回りの出来事や感じたことをマイクの前で語ります。

代表の吉田圭さんも、一日2〜3時間パーソナリティを務めています。

◆風化や防災を呼び掛けるのではない
いまFMあおぞらは、平日は(朝9時から夕方6時までの)9時間、土日は(朝9時から午後4時までの)7時間をオール生放送で放送しています。うちはスタッフを募集するときに、条件は一つだけだったんです。それは、「とにかく亘理町が好きで、亘理町のことが大好きだからそのことを伝えたい!」ということ。これを条件にスタッフ募集をかけたら、元いちご農家や、マイクを見たこともないという方も応募してくれて、現在9人で放送をお届けしています。

いま亘理町にいる人のかなりのひとは、災害を忘れているわけではない。ただ、災害からまもなく8年。ずっと一歩一歩、もしかすると半歩ずつ進んできたひともいます。そこで「風化しないようにしましょう!」「防災の意識を高めましょう!」というのは、亘理町のコミュニティ放送のわたしたちが改めて言うのはちょっと違うのではないかと思っているんです。みんなたぶん同じように前に進もうとしているし、だけどその中で「忘れてはいけない」という気持ちもあり、「忘れたい」という気持ちもあり。そこで揺れ動きながらこの町の人はみんな暮らしている。わたしたちは同じように「迷うよね、悲しいよね、進めないときもあるよね、でも進もうね」というふうに、隣にいる人に声をかけるような気持ちで伝えたり、またそれを聴いたひとがメールでもしかすると、「わたしもそう思った」とメッセージを寄せてくれるかもしれない。いまはとにかく、いろいろと進めないこともある、それを表立っていうのではなくて、「今日もいいお天気でしたね、その中で、あのとき寒かったことをちょっと思い出しました」と言ったときに、ちょっと伝わればいいかなといまは考えています。


「震災はもう忘れたい」という気持ちと、「忘れてはいけない」という気持ち。その間で揺れる町民にとことん寄り添う姿勢が、町の人の心の支えになっているようです。亘理町の町民9人で、生放送にこだわり、毎日放送を続けています。

「FMあおぞら」は亘理町では「周波数、FM79.2」で聴けるほか、スマホアプリ「FM++(エフエム・プラプラ)」で全国から聴取可能です。
宮城県亘理町のラジオ局 FMあおぞらの公式ホームページ
FMあおぞら公式アプリ

パーソナリティ(月ー水)中西哲生・ケリーアン(木)中西哲生・綿谷エリナ(金)速水健朗・綿谷エリナ

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