2019年4月19日

阿蘇草千里乗馬クラブ

今朝は熊本、阿蘇の観光名所「草千里」で乗馬が体験できる「阿蘇草千里乗馬クラブ」についてお届けします。

草千里は直径1キロ四方の広々とした草原が広がる、阿蘇を代表する観光スポットとして親しまれています。2016年の熊本地震では、草千里へ向かう道路やレストランなどの施設が被災、被害が少なかった乗馬クラブは、翌年春に営業を再開しましたが、客足は激減。追い打ちをかけるように噴火が続き、先日4月16日、熊本地震の本震からちょうど3年という日にも、中岳が噴火をしました。

ただ活火山の阿蘇山がこうして噴煙を上げることは珍しいことではなく、「噴火警戒レベル2」であれば、乗馬クラブは通常営業しているということ。

熊本地震から3年が経過したいま、乗馬クラブの現状について、代表の末藤吉一さんに、お話を伺いました。

◆「先がちょっと見えてきたかな・・・」

「まだですね、完全には建物自体が復旧してないというかレストラン関係がまだ1軒しか営業できていないんですね。今年から解体が入って来年オープンするみたいなんですけど、今のところは食事がとれるところが少ないんで観光バスが少ないんですよね。それとまだ(国道)57号線が通ってないということで、なかなか観光客の方がみえていないというのが現状ですね。皆さんの努力というかいろんなPRで家族連れのお客さんがちょっと増えてきたかな〜と、先がちょっと見えてきたかなというのはちょっと実感してるところなんです。なんとかこのまま元の状態に少しずつでも近づいていけばな〜という希望は持っています。」




これは4月16日の噴火の前日に収録したコメント。大型の観光バスが立ち寄っていたレストハウスは今も休業したままで、ようやく家族単位のお客さんが戻り始めた矢先に噴火が発生しました。噴火のあと電話で状況を訪ねたら、今も問題なく通常営業しているものの、これからGWに向けて客足が戻るかどうか不安がある、と話されていました。

ただ、いま草千里には、青々とした草原の風景が広がっていて、ぜひ馬に乗って、その風景を見て欲しいと、末藤さんは言います。


「お陰様で地震以降50年ぶりに野焼きをやってですね、いま草千里の状態はホントにものすごくきれいな風景をしているんです。ほんとにきれいな草千里が見えるし、来てもらえればまたその魅力が伝わるんじゃないかなと期待してるんですけどね。」



客足が途絶えた影響で従業員が辞めていったり、この3年間は苦労の連続。それでも草千里の名物であるこの乗馬クラブを守ろうと、末藤さんは奮闘を続けています。

「噴火警戒レベル2」は火口から1キロの立ち入りを制限するもの。「阿蘇草千里乗馬クラブ」は今日も通常営業しています。

阿蘇草千里乗馬クラブ

パーソナリティ 鈴村健一

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