2019年5月16日

水本匡起さん

今週は、今週は、東北学院大学、中央学院大学講師、東北福祉大学では 防災士の養成研修講座の講師をしている、理学博士の水本匡起さんのインタビューをお届けしています。



水本さんは、山や谷、平野など「地形」の成り立ち、そして活断層の動きを解明する研究者。そうした立場から、僕らが自然災害と向き合うとき、もうひとつ、別の「時計」を持つべきだと言います。どういうことでしょうか。


●自然災害の起こる時間の間隔「地球時間」を知る

「平成は災害の時代なんてよく言われますけれどもそれは自然科学をやっている人間からするとあまり正しくないんですよね。長い目で見ると大きな地震や台風、洪水、数々の自然災害は昭和にも対象にも明治にも江戸時代にも起こっている。短期的な目線で見ると自然災害の実態はよく見えないので、長い目で見るのがポイント。私は「地球時間」と言っているんですが、そういう時計を手に入れることがまず大事なんじゃないかなと思います。なぜならば自然災害は繰り返し、間隔の短いものから長いものまでいろいろあります。短い間隔で起こる自然災害はご両親や祖父母や誰かが必ず一度は体験しているので、聞き伝え、テレビやラジオでなんとなくわかっていてイメージしやすいんですよね。ただし数十年や数百年、1000年を超えるような長い間隔で起こる自然災害もあります。その代表的な例が2011年の東日本大震災。同じように巨大洪水や活断層による深刻な災害も実は1000年とかそれぐらいの間隔で「繰り返す」災害なんですよね。人の一生は約100年なので、数十年とか数百年とかそういう長いサイクルで起こる災害はなかなか体験することができません。よって時間の経過とともに災害を体験していない人たちがどんどん増えていく。それから科学技術や土木技術の発展など、そういう技術に頼りすぎてしまって、「何とかなるんじゃないか」と、なんとなく意識の外に置いてしまうと思うんです。でも自然の営みは容赦なく繰り返す。ですから自然災害から命を守るためには地球時間という長い時間に起こる時計を持つことがとても大事なんじゃないかなと思います。」


先日も沖縄・与那国島で「50年に一度の大雨」があったばかり。10年に一度、50年に一度、100年に一度・・・間隔が長くなればなるほど、意識の外においてしまいがちだが、じつはその考え方は改めないといけないのかもしれません。

あしたは、自然災害から身を護る「ヒント」のお話です。

パーソナリティ 鈴村健一

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