2019年6月24日

大船渡「スリーピークスワイナリー」の及川武宏さん?

今日と明日の2日間は、岩手県大船渡市に「スリーピークスワイナリー」を立ち上げた、及川武宏さんのお話しです。



以前にもこの番組で取り上げた「スリーピークスワイナリー」。東京で仕事をしていた及川さんが、震災後に故郷の大船渡に戻り、大船渡と東北沿岸部に“ワインツーリズムを根づかせよう”と、2013年に立ち上げたワイナリーです。

まずワインを仕込むためのブドウ畑を始めますが、ブドウは実をつけるまで何年もかかります。そこで近隣で採れるリンゴを使ったシードルや、甲州産のブドウを使ったワインを委託製造のような形で作って、これまで販売していました。

去年、念願だったワイナリーが大船渡市の新市街地「キャッセン大船渡」に完成。秋に収穫したブドウで、ついに“完全大船渡産”のワインが出来上がりました。


◆「『ウルッ』より『ホッ』」

「まあ1年間、去年の5月にオープンしまして、実際に醸造をスタートしたのが10月ぐらいからなんですけど、で、ある程度1年間分の、本数的にはフルボトルで8000本から9000本ぐらいワインとかシードルを作ることができましたので、これから販売していくというような感じですね。自社製品として初めての。本来はシードルをメインで作っていく予定だったんですけれども、途中でリンゴの香りとか味がいいなという風に感じまして、りんごのワインも新しく新商品として作ってます今は。そうですね、ワインの方はやっぱり5年かけて作ったワインっていう、ちょっとウルッとくるかなと思ったんですけどそんな感じもじつはなく、ホッとした感じがすごくあってですね、やるやるって言ってきまして、でもおととしは結局収穫できずに終わりましたし、本当に収穫できるかなというのを毎年毎年勝手にプレッシャーを感じてやってたんですけど、ようやく一本目を何とか完成させたっていう思いですね。でウチは基本的には補糖しないで作ってますので、アルコール分はすごい低いんですけど、シャルドネの複雑な感じとかフルーティーなグレープフルーツとかそういった香りも感じられるので、いい出来ではないかなと思います。リンゴに関してはですね、自分の中でどういうシードルがいいかなっていうのをじっさい今も試行錯誤中なんですけど、何て言うんですかね今までもこのシードルを飲んで頂いた方にはすごく“ドライでキレのあるシードルっていう印象が強い”っていうふうに聞いておりましたので、そっちで僕も間違いないかなと思って、ドライですごくキレがあって、若干余韻がしっかり残ってるようなシードルを、少しずつ自分の理想に近づいてきてるかなという感じですね」


 


立ち上げから7年目にしてようやく完成させた“完全大船渡産”のワイン。第一号となる「シャルドネ」は、大半がこれまでの支援者たちへ贈られ、先日、100本が限定販売となりましたが、一瞬で完売。

もう一つの看板商品である「シードル」を鈴村さんに試飲して頂きましたが、これが超ドライ。大船渡の代表的な海鮮、たとえば牡蠣やサンマにも合うよう甘さを抑えて食中酒としてもイケるシードルです。

その他、リンゴのワインなど「スリーピークスワイナリー」の商品は、オンラインでも購入できます。気になる方はぜひチェックしてみてください。

『LOVE & HOPE』、明日も及川さんのお話し、お届けします。

パーソナリティ 鈴村健一

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