2019年7月18日

東京の水害の盲点「地下空間」と「高層ビル」 土屋信行さん(9)

今週も「リバーフロント研究所」土屋信行さんのインタビューです。
河川や治水に詳しい土屋さんに「水害への備えや避難」について伺っています。


今日は「東京の水害」の盲点。「地下空間」と「高層ビル」のお話です。

◆「地下空間」と「高層ビル」の盲点
東京には網の目のように張り巡らされた地下鉄があります。大江戸線がすべての地下鉄をつないでいて、「地下の第二の山手線」を目指そうと作られました。だから、交差している地下鉄は全て繋がっているんです。なので大きな洪水で一か所でも浸水したら、まず一番深い大江戸線を満タンにして、それから上のほうの地下鉄を水浸しにしながら、全ての地下鉄が満タンになってしまいます。そこに繋がった大きな建物の地下階や大きな地下街。これも便利なようにとつなげてあるので、全ての地下空間が繋がっていると考えてもらって、大雨や台風で水害の危険が迫っているときには地下にはなるべくいないで、地上に逃げてほしい。
また渋谷みたいに谷になっているところは、大きな交差点のところなどは実は1メートルから1メートル20センチくらい水に浸かってしまいます。だから、地上に出ただけで安心せずに、速やかに近くの高い建物に逃げ込んでいただきたい。
一方、高いビルにも大きな問題があって、それは電気です。地震にとっては電信柱が危ないということで、都内全域で無電柱化(電柱の撤去)が進んでいますが、ところが電柱を地面の下におろしておくと、浸水したときには電気を止めざるを得ない。だから、水害があったら、大きなビルディングは電気がないまま孤立してしまうことになります。タワーマンションにいらっしゃる方は、いざというときにどういうふうに命をつなぐかもよく考えておいてほしいと思います。


水害の危険が迫っているときは、なるべく地下空間にはとどまらないように。一方「高層ビル」「高層マンション」は電源喪失の恐れがあります。当然エレベーターもストップ。電気がとまればオンオフ機能を失いガスもとまります。
東京の水害の盲点。言われてみれば確かにと納得。水害がおきたらどうなるのか。日ごろ使っている経路や暮らしを見直してみましょう。

パーソナリティ 鈴村健一

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