2019年9月10日

アレルギーっ子ママの防災ハンドブック(2)

今週のキーワードは「防災と食物アレルギー」です。

「食物アレルギーを持つ人」は災害のとき、救援物資や炊き出しを食べることができなくてとても苦労するそうです。そこで生まれたのが、「アレルギーっ子ママたちが考えた防災ハンドブック」。ハンドブックを製作したLFA JAPANの代表、大森真友子さんも食物アレルギーを持つお子さんのお母さんです。

◆130名の被災経験をしたお母さんたちの声を反映して
この冊子を作ろうとなったときに、いまわたしが代表を務め入るLFAという会では130名くらいの会員さんがいるので、被災地経験をしたお母さんたちの声を聞きたいという想いがあって、アンケートをとりました。そうしたら、災害のときアレルギー配慮物資というのはなかなか手に入りづらいということがわかって。熊本地震のときもアレルギー配慮物資が手に入るまでに八日間くらい時間がかかったという現実がありました。あるいは、ほかの一般の物資に紛れてしまって、なかなか必要な人の手に届かないということもわかりました。だから、アレルギーのお子さんやご自身がアレルギーを持っている方は、物資がなかなか手に入らないという現実をお伝えしたいと思いました。つまり「自助=自分で事前に用意をしておく」ということが大切。また、自分が住んでいる市や町にどういった備蓄品があるかを、平時に知っておこうということをテーマに、写真付きで非常持ち出し袋の内容や、過去の被災経験であってよかったものリストを載せて、自分でそれを観ながら準備ができるようにしました。またどういったものがアレルギー配慮の備蓄品なのかを知らない方が多かったので、企業の方にも依頼して、「卵、小麦、乳、えび、かに、そば、落花生」といった「7大アレルゲン不使用」の商品の一覧リストを掲載。さらに「子どもに持たせておきたいアレルギー連絡カード」も盛り込みました。


「連絡カード」とはどんな食べ物にアレルギーがあるのかを書いて子どもに持たせるカードのことです。食物アレルギーを持つお子さんは普段から、初めての食品を怖がる傾向があります。備蓄する食品も、普段から食べさせて慣れておくことが大切とのことです。

LOVE&HOPE、明日も「防災と食物アレルギー」についてお届けします。

明日は「アレルギーっ子ママたちが考えた防災ハンドブック」、具体的な内容をお伝えします。

LFAのハンドブックがダウンロードできるサイト
クラウドファンディングのサイト

パーソナリティ 鈴村健一

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