2019年9月13日

アレルギーっ子ママの防災ハンドブック(5)

今週は「アレルギーっ子ママたちが考えた防災ハンドブック」を取り上げています。卵や小麦、乳製品などに食物アレルギーがあると、普段から食べ物の原材料には大変気を使います。災害時ならなおさらです。

ハンドブックを制作した、LFA JAPANの代表、大森真友子さんもそんな不安を抱える一人です。大森さんのお子さんは、食品の中に一滴でも乳製品が入っていると、呼吸困難や全身蕁麻疹が出てしまう、重度の食物アレルギー。同じ立場の人と情報や知識をシェアしたいと、このハンドブックをつくりました。

◆LINEの相談窓口
この冊子を作る中で出てきたのが、もし災害時に食物アレルギーがあって困った、手に入らないというときに、相談できる場所がないという全国からの声でした。実際に被災地で地域の担当者に問い合わせたが「わからない」と断られたケースが多かったそうで。そこで、そういった方のための相談窓口を作りました。これは、平常時に登録できるラインの災害時連絡窓口。昨年西日本豪雨の際などに支援を行った7つの団体の代表者が管理していて、登録しておけば、災害のときなど困ったときに、地域のアレルギー支援団体を紹介したり、物資が手に入るところを案内したりすることにしています。LFAのホームページに緊急窓口の連絡先が書いてあるので、そこからQRコードを読み込んで登録していただければと思います。

実際災害時に、我慢できなくてアレルギー食品を含む食べ物を食べてしまった人が大人にも多かったそうなんです。小麦アレルギーだけどパンをちょっと食べてしまおうなど。病院が大変なことになっている中でアレルギー食品を食べるのは、命にかかわることなので、自分たちの自助はもちろんだが、食物アレルギーがある人はアレルギー食品を食べるととても困るんだとということを、アレルギーでない人に知ってもらうこともとても大事なこと。食物アレルギーについて、一人でも多くの人に知ってもらえればと思います。


災害時、時間が経つにつれて食べるものも少なくなってくると食物アレルギーを持っていることは分かってても、我慢できなくて食べてしまうことがある…これは命に関わること。まさに自助、共助が大切だというエピソードでした。

ハンドブックはLFAのサイトから無料でダウンロードできますが、「ブックタイプの冊子が欲しい!」という方はクラウドファンディングのサイトへ。
LFAのハンドブックがダウンロードできるサイト
クラウドファンディングのサイト

パーソナリティ 鈴村健一

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