2019年10月10日

台風接近時の備えについて

大型で猛烈な勢力の台風19号が近づいています。今回は、いざという時の備えについて、防災士で、東京エフエム防災キャスターの古賀涼子さんに伝えて頂きます。

[東京エフエム防災キャスター:古賀涼子]
●まず台風が接近する地域の方に心がけて欲しいことについて。
・屋外のものを室内に入れたり、固定したりする。自転車や植木鉢、ごみ箱や物干し竿は室内に入れる。室内に入れられないけれど飛ばされる可能性があるものについては、自転車用ワイヤーロックやロープなどで固定。

・窓にはカギをかけて、雨戸を閉める。雨戸が無い場合は、ガムテープよりも綺麗にはがせる養生テープをバツ印やイギリス国旗の模様に貼る。そのうえで、カーテンやブラインドをする。窓ガラスが割れた場合、飛び散るのを軽減してくれる。ガタついている網戸は、外して室内に。古い家では、窓のサッシに新聞紙をぎゅうぎゅうに詰めておくと浸水が防げる。

・大切な家財や家電は高い所や2階に移動させておく。漏電を防ぐため、コンセントは抜いておく。

・家の周りの掃除をして、水はけ良くしておくことも大切。落ち葉やごみが側溝を塞いでいる場合、雨水が道路にあふれてしまう。


●次に備蓄しておくと良いものについて。
・断水に備え、水の入ったペットボトルやポリタンクを用意する。お風呂に水を張っておく。生活用水として主に使う。

・飲み水や非常食の備蓄は3日分を目安に準備。
 <食料、飲料、生活必需品などの備蓄例>
 ★飲料水は1日あたり1人3リットル、合計9リットルが目安
 ★すぐに食べられる非常食。水を注ぐだけのアルファ米や、
  冷たいまま食べられるレトルト、缶詰、ビスケット、乾パン、
  板チョコ、野菜ジュースなど。
  (できるだけ食べ慣れているものが良い)

・そのほか、非常用トイレ、トイレットペーパー、ティッシュペーパー、カセットコンロとガスボンベ、マッチやライター、倒れにくいローソク、懐中電灯、ランタン型のライト、両手が使えるヘッドライトなど。予備の乾電池も忘れずに用意しておくと良い。電気、ガス、水道が止まった時でも、3日間過ごせる想定で備える。
※これらは家の最も安全な場所に上げておくことも重要。

●台風15号では千葉県全域で大規模かつ長期間の停電が起きました。次に停電の時のための備えです。
・携帯電話はこまめに充電、予備のバッテリーや電池式充電器も用意。情報を得るために、携帯ラジオも必需品。電池も確認を。

・まだ暑さも残る中、エアコンや冷蔵庫が使えなくなった時のために保冷剤を凍らせておく。停電したら保冷剤を冷蔵庫へ移せば、ある程度の時間は冷気が保たれる。ペットボトルで水を凍らせておくのも良い。水が溶けたら飲料水として使う。

●ガソリンはこまめに給油して満タンにしておく。
・災害時はガソリン不足になる。車が使えれば、移動のほか、車の中で避難生活を送ることもできる。ラジオを聴く、スマホを充電する、暑さ寒さをしのぐ、プライバシーも守れる。車に防災グッズを備えておくことも忘れずに。



台風19号の進路にあたる方、どうぞ十分に注意をして、早めの備えを心がけてください。

パーソナリティ 鈴村健一

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