2019年10月14日

水害にあったその時にとるべき行動

台風19号では、多くの方が迫りくる水の被害に、怖い思いをしたと思います。そこで今日は、「水害にあったその時に、わたしたちがとるべき行動」について専門家に話を聴きました。河川や治水に詳しい「リバーフロント研究所」土屋信行さんです。

まずは「水害にあったその時に、その1」・・。
◆「まずは慌てず深呼吸、命を守る行動を」
一番大事なのは、もし水に取り囲まれて、家の中で孤立してしまったような場合は、まず慌てないでほしい、と思います。まわりに水がくるとみんな驚きます。でも堤防がすぐそばではなく、堤防から少し離れたところで水が静かに上がってきたという場合は、家自体が流されるということは、まずないと思います。そういう場合には1階が水没しても慌てずに、情報伝達の手段はないか、食料はどのくらい手元にあるかなどを考えて、何時間ぐらい「籠城できるか」と考えればすむ。必ず助けはくるから安心して待っていてほしい。安心して待つという余裕があれば、多くのことが安全にできます。ひとつ深呼吸をしてから考えてほしいと思います。


そして「水害にあったその時に、その2」
◆「隠れ被災者にならないで」
避難所に行っていなかったり、籠城できると判断した方は、ぜひ地域とのつながりを保ったうえで「自分はここにいるぞ」ということを知らせてください。皆さんの存在が伝わっていないと、今後支援をしていくときに、誰がどこにどのくらいの被災で避難しているということを行政が把握することができない。そうすると支援の対象から落ちこぼれていってしまう。ぜひ「わたしは自宅で何人で避難している」ということを、必ず誰かに伝えてほしいと思います。


2つ目は、自宅避難をする場合は、市区町村に伝えましょう、という話でした。これ、自分のためだけじゃないんです。行政や周りの人が、無駄な時間や労力を使うことを減らす意味合いもあります。

また親戚の家や県外に避難するとき、また帰ってきたときも同じです。自分の所在を明らかにすることで、支援の対象から抜け落ちることがないように注意しましょう。

パーソナリティ 鈴村健一

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