2019年10月17日

『水害にあったときに』生活再建の手引き(1)

今朝は『水害にあったときに』 という名前の、生活再建の手引きについてお伝えします。

こちら、水害にあった方が、次に何をしたらよいかをまとめたもので、これまでの災害を支援してきたNPOやボランティア団体の集まった「震災がつなぐ全国ネットワーク」が作成しました。

台風19号で水に浸かった家の片付けに追われている方も多いかと思います。そこで今朝は、家の「片付け」の注意点について共同代表、松田曜子さんに伺いました。

◆片付ける前に「被災状況を写真にとる」
まず「被害状況を写真に撮る」ということをおススメしたいと思います。一旦片付けを始めてしまったり、家の掃除を始めると被害の様子と言うのは二度とわからなくなってしまいますので、辛いかも知れませんけれども最初に被害の様子を撮影しておくと言うことが大事です。どのぐらいまで浸水があったのかがわかるようにするのが大事で、どういうところと言うのは、水の線がわかるところが良いんですけれども、できれば同時に例えば人が立つとか、そういう風に目安にしていただくのも良いんじゃないかなと思います。それから家の中でも汚れたもの、シンク、高さのわかるものと一緒に撮影することもできると思います。それはこの後、保険に入っていれば家財保険など保険金の請求の時にも役に立ちますし、罹災証明に関してはその後、このように広範な被害だと時間がかかるので、その時に「直後はこういう様子だった」と見せることで認定調査の参考にして頂ことができるということです。

◆ぬれてしまった家具や家電をかたづける
捨てるものについて。泥だらけになっていると、これもあれもいいやと捨ててしまいがちです。あるいはご家族が手伝いに来て「これ捨てていいね?」と言われて「ハイ」と言ってしまいがちです。そういうこともありますが、あとになって「あれは使えたかも」「あれは取っておけばよかった」という声もかなり被災地では聴くことがありますので、その選択もご自身が納得するようにされるのが大事だと思います。ただ、陶器とかエアコンの室外機、襖や障子でもきちんとサッシを吹いたものはまだ使える可能性がありますので早急に判断せずに乾かすという選択肢もあります。


・片付ける前に、被災状況を写真に撮って「記録する」こと。
・水をかぶった家具は、畳やじゅうたん・布団、木製(合板)の棚などは後からカビが生える可能性があり、再利用が難しい。
・一方、エアコンの室外機、ふすま、障子などしっかり乾かせば使える場合もあるので、捨てるかどうか、落ち着いて判断を。
・砂やほこりを吸い込まないように、マスクやゴーグル、ゴム手袋を身につけ、作業後はこまめにうがい、消毒を。

『水害にあったときに』は、被災された方で冊子を希望の方は、以下のサイトから申し込むことができます。また、チラシ版(A4版4頁)、冊子版(A5版32頁)をダウンロードできます。詳しくは、震災がつなぐ全国ネットワークのサイトをご覧ください。

パーソナリティ 鈴村健一

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