2019年11月11日

自動車をめぐる水害時の備え? 豪雨の際の運転

今週は、車をお持ちの方、ドライバーの方へ向けた「備え」の情報です。

今年は、水害による道路の冠水でたくさんの車が浸水被害を受け、車から出られず、命を落としてしまう方も相次ぎました。

今後、また水の災害が起きた時、どう備えればよいのか。一週間かけてお伝えしていきます。お話伺ったのはJAF・日本自動車連盟の谷宗一郎さん。まずは、大雨の際の運転についてです。

◆運転中に豪雨に見舞われたら
豪雨の時の運転は、そもそもワイパーを最も速い状態にしてもとても視界が効かない、水がかききれないこともある。そんな中で運転するときに最も気をつけたいのは、視界が悪くなる、または水が流れてきて何か障害物が流れてきて車とぶつかってしまう、前の車が急に減速をして事故になってしまうということ。一番意識したいのは車間距離を余裕を持つ、スピードは控えめにする。避けた方がよい道としては山道もそうだが特に都心部であればガード下、少し低くなっているような道。基本的にはきちんと排水の機能が設置してあっても豪雨のときにはゴミや落ち葉などが大量に流れ込んで一時的に流れをせき止めてしまうこともある。その結果、水がうまく排水されずに溜まってしまうこともあるので排水機能があっても油断はできない。あとはもちろん川沿いの道も避けて欲しい。ガード下など水がどれぐらい溜まっているのか、水深何センチというメモリが付いている場所が大多数だとは思うが、実際にそれをきちんと把握できるかと言うのも難しい。実際にそうした道に入ってしまったら「行けてしまうだろう」という心理も働く。そもそも水深がわからないところに車で突っ込んでしまうのは無謀極まりないので近寄らないのが一番。それ以外にも山道などでは雨による土砂の流れ、川沿いだったら川が溢れる可能性があるのでそういったところには近づかないようにしてもらうのが一番良い。


豪雨により道路が浸水していた場合、水たまりは見た目だけでは深さがわからないので、できるだけそこには進入しないことが大切です。水の深さがたった10センチ程度でもブレーキ性能は落ち、安全な所へ車を移動する必要があるといいます。また、排水機能がある道路でも、落ち葉などで詰まってしまう場合もあり、なんとか行けるだろうという心理が働きがちだということも頭に入れておきましょう。

★JAF「水害発生時の避難行動」

明日も車に関する水害時の備え、お伝えします。

パーソナリティ 鈴村健一

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