2019年11月14日

自動車をめぐる水害時の備え?水没した車の扱い方

今週は、車をお持ちの方、ドライバーの方へ向けた「水害への備え」、お伝えしています。

台風19号、21号による水害で、自動車が水没などの被害を受けた台数は、推定で10万台とも言われています。

例えば夜から明け方にかけて、台風が最接近して大きな被害を出した場合。台風19号がまさにそうでしたが、駐車場に止めていたクルマが水没してしまうケースも考えられます。そこで今日は、いったん水没してしまったクルマの扱い方についてJAF・日本自動車連盟の谷宗一郎さんに伺いました。

◆エンジンは絶対にかけない
駐車している車が冠水してしまった時。まず車がどの高さまで水が入ってしまうとダメになってしまうのかというと、基本的に止まっている車ではマフラーの高さまで水が入ってしまったら絶対に車のエンジンはかけない方がよい。理由としてはマフラーから水がエンジンの中に入ってしまうので、そういったところでエンジンをかけてしまうと壊れてしまう。当然その高さまで水が入っているということは車の中の電装系、高圧の電流が流れているところにも水がかかってしまうのでエンジンをかけると最悪のケースでは感電してしまうことも絶対にないとは言い切れない。完全に水に浸かってしまってもうダメだとなってしまった場合まず水が引くまで待つ。その後でロードサービスを依頼。レッカーや積載車で安全に修理工場もしくはディーラーに運んでもらうことが必要になる。万が一水につかってしまったらどこまで車が直るのか、もちろん完全に車を乾かして中の泥などを完全に取ってしまえば車を直すことも不可能ではないが、極端な話お金がどこまでかけられるかという話になってしまう。ただの水なら良いがそれが塩水だったりすると一気に腐食が進んでしまうのでなかなか復活するのも厳しい場合もあるかもしれない。


そのほか備えとしては、大きな台風が来る前に、クルマを高台に移動させることも検討しておく必要があります。そのために、どこに移動させることができるかを事前にチェックしておく必要もありそうです。また、水に浸ったクルマによる感電事故、電気系統のショートによる車両火災の予防策が、国土交通省のホームページに出ています。

★JAF「水害発生時の避難行動」

パーソナリティ 鈴村健一

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