2019年12月2日

千葉白浜の老舗旅館「紋屋」?

今朝は、相次ぐ台風で大きな被害を受けた、千葉県・南房総市からのレポートです。

取材したのは、南房総市・白浜にある老舗旅館「紋屋」。房総半島最南端・野島埼灯台のそば。部屋からの眺望が素晴らしい旅館です。

「太平洋と白浜の野島崎灯台を一望できるロケーション。夏場は伊豆7島のうち3〜4つは見えます」
 そう案内してくださったのは、紋屋の4代目のご主人、高尾憲資さん。


現在 紋屋は全面復旧へ向け、修繕工事が進んでいる最中。一部の部屋は、すでに宿泊客の受け入れも再開していて、内装も外観も、見違えるほどキレイに、元通りになってきています。ただ、番組が最初に取材したときは、本当に大変な状況でした。台風15号から3週間後、9月28日の様子です。

◆老舗宿屋の務めと誇り
今回は2階建ての建物の屋根が9割くらいほとんど吹っ飛んじゃった状態なんですね。ここまで何がないと清々しいでしょう。むしり取られたような跡は凄いですよね。屋根が130メートル飛んだんです。130メートル。この部屋からの風圧でポンと抜けたんです。皆さんによく「何が欲しい」と言われますが一言、「屋根」と答えています。とりあえず屋根がつけば雨漏りは止まるので、リスタートできる。今までの借金の返済であるとか税金であるとかリースやローン、社員の雇用と言うことを考えたら立ち止まってはいられません。(何代目でらっしゃいますか) 4代目です。家が創業したのは1919年。大正8年ですね。その4年後の大正12年に関東大震災で本館が潰れたんです。前回。先々代は大変な借金をしてそれを立て直して、(場所は)館山なんですけど、そして昭和37年に先代が別館という形でこちら(白浜)に出ました。100年という歴史の中ではそういう大変なこともあれば、新たに進出してきたという良いこともあって、禍福はあざなえる縄のごとしと言われるように良いこともあれば悪いこともあると。その100年の中の1つのエピソードになるようにこれからも続けていくことが、宿屋の務めであり誇りであると思っています。


紋屋のご主人 高尾さんは台風15号について、「ふつうの台風ではなかった」と話します。近隣の目撃情報として「竜巻が複数発生していた」という情報も多いそうです。ただ、そんな被害を受けながらも、高尾さんは被災直後から再開を決意。来年2月にはすべての部屋が宿泊できるようになるとのこと。9月末時点では旅館のフロント・エントランスは窓すら無い状態でしたが・・・



11月末時点ではここまで復旧が進んでいます。



★紋屋の情報はこちら

パーソナリティ 鈴村健一

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