2019年12月13日

復興グルメシリーズ 栃木県佐野市「第一酒造」の「開華」

今朝の復興グルメは、お酒です!

優れたお酒を選ぶ「全国新酒鑑評会」で、「金賞」を何度も受賞している、栃木県佐野市の老舗、延宝元年創業の「第一酒造」を訪ねました。



台風19号では蔵全体が80センチくらいまで浸水。まさに今から酒造りが始まる!というタイミングで、冷蔵機材や、酒造りで最も重要な麹室が被害を受けてしまいました。

第一酒造14代目当主、島田嘉紀さんのお話です。


◆「ボランティアにかけつけてくれた皆さんが心の支えに」

「じっさいには水よりも問題は土砂。大量に蔵に残りましたので。とくに麹室は衛生管理いちばん厳しいところですから、作り直さないと駄目だということで、再建は先どうなるんだろうなというのが最初のところでしたね。土砂取るのに年内いっぱいかかるんじゃないかとか、そしたら酒造りはこの冬中は無理なんじゃないかとか、そうするともう来年の秋まで作れないということですから、売るものもない、1年間さすがに酒作らないとなると会社として今度大丈夫なのか、ということまで考えざるを得ませんでした。ただ多くのボランティアの方が、翌々日ですかね、まだ佐野市のボランティアセンターもできていない時に、ほんとに皆さん、第一酒造あてに直接来て頂いて。皆さんが熱い気持ちを持っていらっしゃるというか、早く第一酒造に復活して欲しいとか、そういった気持ちが伝わってくるというか、直接口頭で言われる方もたくさんいらっしゃいましたので、そういう意味では、作業ということはもちろんないですけど、私たちにとっては心の支えになりました。で、2か月くらいの遅れはありますけど、麹室も建てなおして酒造りがスタートが出来たと。やっぱり全員うれしがってますよね。やっとこれで冬が始まるというか。」



何の呼びかけもしていないのに、地域の皆さんや、「開華」のファンの方が次々と訪れ、泥かきや片づけに汗を流してくれた。それがどれほど蔵人の皆さんの「心の支え」になったことか。そうして多くの方の協力を得て苦難を乗り越え、今月、麹室の建て替えが完了。約2か月遅れて、「第一酒造」の酒造りはスタートしました。まさに蔵人にとっての、“冬のはじまり”です。



そんな「第一酒造」の酒。県内では最も新酒鑑評会「金賞」受賞回数も多く、馴染みのある酒ということなんですが、どんな特徴を持っているんでしょうか?


◆「米から作る土地の酒」

「たぶんこれ全国でも珍しいなと思うのは、うちは実は300年以上前から農業をやりながら酒造りをしています。出来ましたお酒については、大吟醸だの純米酒だのいろいろあるので一概には言えないんですけど、いずれにしても柔らかな旨味を持った、飲みやすいお酒を作ってるのが特徴かなと思ってます。」




と、その品質については多くを語らない14代目ですが、左党のスタッフが試飲させて頂いたところ、純米酒らしい旨味と芳醇な香りを持った酒で、ふくよかな余韻が楽しめる、酒好きには堪えられない上質なお酒でした。迷わず一本お買い上げ(笑)

そんな「第一酒造」のお酒の中から、今回は島田さんおススメの「開華 純米大吟醸 山田錦」を、3名様にプレゼントします!『LOVE & HOPE』ブログのメッセージフォームからご応募ください。



また佐野市を訪ねた折、そしてもしも近くで「第一酒造」の酒「開華」を見つけた時は、ぜひお買い求めください。全銘柄を試したくなるくらいうまい酒です!


パーソナリティ 鈴村健一

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