2020年1月13日

福島県の新成人 佐藤勇樹 ?

今朝は、今年の新成人のひとりで、福島県富岡町出身、現在、福島大学2年生の佐藤勇樹さんのインタビュー。



佐藤さんは小学5年の時に富岡町で東日本大震災に遭い、原発事故の影響もあって一家で茨城県に避難。中学までは茨城で過ごしますが、その後、少しでも故郷の近くに戻りたいと、福島県広野町の「ふたば未来学園」に進学。高校時代は、“避難指示が解除になったものの帰還するのは高齢者ばかり”という富岡町へ原付バイクで通い、お年寄りの世話をしたり一緒に茶飲み話をしたり、交流を重ねました。

高校生2年の時に参加した「渡米プログラム」で、カリフォルニア、バークレーで行われていた農産物直売会「ファーマーズマーケット」を見て感銘を受け、“福島でもこれを開催して町を元気にしたい!”と、地元の農家や大人たちを巻き込んで、2017年8月、広野町で「ファーマーズマーケット」を開催した人物でもあります。

当時も『LOVE & HOPE』で取材してお話を伺いましたが、あれから2年5か月、交流はまだ続いているんでしょうか?


◆「いまはクルマでちょくちょく」

「大学入って車の免許を取ったっていうのもあって、それで富岡に行きやすくなったのでちょくちょく車で富岡に行ったり、あと昨年、語り部の研修を受けまして、それもあって、富岡について話を聞きに行ったりとかっていうのを大学入ってからはやってるのでちょくちょく富岡にはかかわっています。」



原付バイクから車になったので、今はさらに富岡町との関わりが強くなっているということ・・・

ちなみに「ファーマーズマーケット」、現在は佐藤さんは関わっていませんが、広野町の有志の皆さんによって受け継がれ、しかもさらに規模が大きくなって、月イチイベントとして定着しているのだそうです。


(2017年8月。一回目のファーマーズマーケットにて、佐藤さんと仲間たち。一番手前が佐藤さん。)

大学生になって、今年成人を迎えた佐藤さん。あらためて故郷・富岡町への思いを聞きました。


◆「かかわっていく気持ちは変わらない」

「そうですね大学に入って富岡に行くようになったからこそ、今までわかってなかったことがたくさん情報が入ってきて、何か色んな課題が一個ずつあるんじゃなくて、からみついてるというか、一個解決しようとしても、それだけでは全部解決されないみたいなところがいろいろ見えてきて、だから今どういう関わり方をするのが方法としてあるのかなっていうのは、今もう1回考え直してる最中です。関わっていくっていう気持ちは高校の時からずっと変わってないですね。高校の時とかだとやっぱその中学校3年で初めて富岡に戻った時の、その震災当時と変わらない状況が4年経っても変わってないっていう経験、を見たっていうのが自分の中で一番ショックだったっていうのがあって、でそれで富岡に関わりたいっていう気持ちが強かったですけど、大学入って富岡に行くようになって改めて思うのはやっぱりいま富岡にいる人、おじいちゃんおばあちゃんもそうだし、その他にも色々なことをされてる方が、自分はすごい好きだなっていう風に思って、で、その人たちがいるところに自分も行って、関わりたいなっていう気持ちがいま新しく、新しくっていうか、出てきて、それで富岡戻りたいなっていうのが強くなったかなっていうふうに思います。」



『LOVE&HOPE』、明日も福島の新成人、佐藤勇樹さんのインタビュー、お届けします。

パーソナリティ 鈴村健一

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